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比叡山の魅力を自らの五感で感じ取り
学生の視点で発信する

introduction

比叡山延暦寺と京都文教大学による授業は「“お山”の魅力を探る・伝える」をテーマに、比叡山に古くから伝わる千日回峰行が京都の人々によってどのように支えられているかを学生たちの視点で取材し紹介するもの。広くは知られてこなかった支え手に光をあてた映像作品を制作しました。授業が始まった頃の現地学習中に学生・お寺・大学のそれぞれにインタビューを行いました。

比叡山延暦寺
教科部主事
武田 功正さん

京都文教大学
総合社会学部教授
手嶋 英貴先生

京都文教大学
総合社会学部総合社会学科3年
伊藤 すずかさん

目立つところだけが素晴らしい
のではないことを伝えたい

私は滋賀出身で地元にもかかわらず比叡山のことはあまり知りませんでした。だからこそ知ってみたいという気持ちがあり、受講を決めました。歴史を学ぶだけでなく実際にお勤めに参加したり、千日回峰行の様子を見たり、普段では絶対にできない体験ができると思いました。

前期の期間に千日回峰行という難行がちょうど行われており、その最後の方に京都大廻りという特別な修行があります。私としてはお行の邪魔にならないか心配はありましたが、次いつ同じ取材ができるかわからないような貴重な機会と考え、お願いしました。

ほぼ毎日のように行者さんが京都市内を歩かれるというのは非常に珍しいですし、良い機会だと思いました。京都の中の比叡山延暦寺というのは、京都からは仰ぎ見る、見えるけれどもやはり少し遠く感じるといった普通のお寺とは違うイメージを持たれていると思います。ですから、もっと多くの方に親しんでいただきたく、また是非学生さんにも知っていただきたいと思い、ご協力をしました。

最後には8分程度の映像作品を作ります。今までマスメディアにも取材されたことはないようなものに光を当てたいと思い、行者さんの周りでお行を支えている方々を主人公にしたものを考えています。

行者さんに光が当たっている映像はたくさんあります。実際には、修行をする行者さんの生活を支えていく、例えば装いにしても山から降りた時ドロドロになっているのをきれいにしたり、食事や休憩など生活しているところがあるわけです。そういった見えない部分をどんな人が支えているのかを知っていただきたいし、そういう部分が人間の社会でもあるので、目立つところだけが素晴らしいのではないということを若い人たちにも理解してもらいたいです。ですからマスメディアではなく、学生さんにこういうところに焦点をあて発信していただくことは、意味があると思います。

実際に感じたことを
学生の視点で捉え形にする

昨日、実際に行者さんの周りでお行を支えておられる方々を初めて拝見しました。行者さんは歩く距離が長く大変な修行なので、背後から棒のような道具で押して一緒に歩く人がいたり、信号待ちで椅子を広げる役の方がいたり、様々な役割の方がたくさんいて本当に驚きました。

教室の授業と全く違い、その場に立って感じることができることは学生にとって良い刺激になると思います。自分の五感で学びの材料を掴み取っていくことが大切です。学生たちは修行の様子を見て迫力に圧倒されたと言っていましたが、その迫力は一体どこからくるのだろうと考えていくところに教室の学びとは違うものがあります。

京都というところは、古い歴史があると同時に新しく変化もしている多層的な街です。色々なところに目をあててみると、もっと興味深い部分があると思います。学生さんにはいろんな視点から見ていただいて、ご自身で発見していただきたいと思うし、そういうことができるのが京都だと思います。

特に京都は圧倒的に文化の幅が広いと思います。世界的観光地という顔をもっていながら、同時に杖の音を響かせながら歩く行者さんの姿や、人々が昔からの生活をしている姿がちゃんとあります。その瞬間に巡り会うことは世界中の都市をみてもなかなかないと思います。そういったことを感じて、学生たちの視点で「千日回峰行を支える京の人々」を具現化できればと思います。

動画を通して、千日回峰行や比叡山延暦寺の魅力をたくさんの人に伝えられるといいなと思います。

-受講生からのメッセージ-

この科目に出会わなければ、京都の魅力をあまり知らないまま過ごしていたかもしれません。こうして学ぶ機会があることはとても幸せなことだと思います。皆さんも、ぜひこの機会を利用して、自分の学びを楽しんでください。

【科目名】 プロジェクト科目(テーマ) 「お山」の魅力を探る・伝える

京都文教大学
総合社会学部教授

手嶋 英貴先生

京都ではむかしから、たんに「お山」といえば比叡山のことをさすほど、その存在は都のひとびとにとって近しいものでした。法然や親鸞、栄西、道元、日蓮など、こんにちの仏教宗派の祖師たちが若き日に学んだことで「日本仏教の母山」ともよばれています。本授業では、そうした比叡山がもつ魅力を現代の大学生ならではの視点から探っていきます。
また、比叡山には、世界遺産「古都京都の文化財」を構成する社寺の中では唯一、寺のほぼ全体が山の上に存在します。この授業では、そうした個性をもった比叡山延暦寺より提示される課題をクリアするため、有意義なアイデアや具体案を生み出すことを目指します。

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