ブックタイトル学生のまち京都推進計画

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学生のまち京都推進計画

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学生のまち京都推進計画

6第2編 大学・学生を取り巻く状況と課題(1) 18歳人口の減少と学生獲得競争の激化全国的な動向をみると,今後,18歳人口は更に減少するという推計が示されています(国立社会保障・人口問題研究所)。また昨今,教育費負担の重さなどを嫌い,地元大学への進学傾向が強まり,地方から都市部へ進学する学生の減少,有力私立大学による地方出身学生の囲い込みなど,学生の争奪戦が激化しています。一方,各大学における入試方法の多様化が進み,従来型の学力試験を課さないAO入試や推薦入試による入学者も拡大しています。しかし,それらの入試が学生確保のための方法として普及した側面もあり,入学者の学力水準低下も懸念されています。(2) 大学・学生数の推移全国の大学・短期大学数は減少傾向にあり,特に短期大学の減少が顕著です。一方,学生数は,年度ごとの増減はあるものの,概ね横ばいの傾向を示しています。京都市内においても,短期大学から四年制大学への移行などが進みましたが,大学・短期大学合計の総数は横ばい,学生数もほぼ横ばいとなっています。(3) 大学運営(ガバナンス)改革への取組 文部科学省では,魅力ある大学づくりに向けた組織改編を機動的に行うことができるよう,学位の種類や分野を変更しない学部・学科は,原則,届出による設置が可能なように制度を改めるとともに,国立大学については,所在地の近い大学や教員養成系など同分野の大学のグループ化や教育内容が重なる学部の統合なども可能にするなど改革を推進しています。一方,大学を巡る厳しい経営環境が続く中,平成16(2004)年度から義務づけられている第三者評価に加え,透明性を高めて経営の健全化を促すとともに,受験生の学校選びに役立てるためとして,経営情報開示など私学会計基準の抜本的な見直しの方針を示しています。また,私立大学の教育研究に必要な経費に対する補助(私学助成)について地域との連携や地域貢献を指標に加えようとする動きもあります。(4) グローバルな社会動向への対応大学によるグローバル人財の育成や企業における海外人財採用の円滑化に向けた動きなど,社会のグローバル化がますます進展する中,大学における「学び」の仕組みも大きな変化への対応が求められています。また,PBL(課題解決型学習)など教室内にとどまらない学びの場づくりが重要視されつつあるほか,MOOC(大学講義の無料ネット配信)のように,大学のあり方そのものを問い直すような試みも現れています。1 大学・学生を取り巻く状況