ブックタイトル学生のまち京都推進計画

ページ
14/52

このページは 学生のまち京都推進計画 の電子ブックに掲載されている14ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

学生のまち京都推進計画

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

学生のまち京都推進計画

8(1) 学生の学びを支える環境づくりの充実18歳人口が減少し,学生の大学選択も厳しさを増す中,本市が「大学のまち京都・学生のまち京都」であり続け,さらに全国に先駆けた大学教育・研究を進めていくためには,山紫水明の自然や悠久の歴史文化,多様な大学の集積という特長を効果的に活用し,学生に選ばれるまちであり続けることが必要です。このため,大学間連携による成果を更に魅力あるものとするための取組,あるいは市内各大学による新学部設置やキャンパス整備の取組など,大学の個性化,学びの環境の向上に向けた各大学,学生,そして大学間連携による主体的な活動を促進・支援する仕組みの充実が求められます。また,意欲と能力のある学生が経済的理由により修学を断念することなく安心して学べる環境づくりが求められる中,国においては,奨学金事業の充実が図られています。さらに,昨今の自然災害や犯罪に対する社会的な不安の高まりに対し,安心・安全な学生・研究生活の確保が重要となっています。(2) 大学・学生の国際化を促進する仕組みの充実グローバル化がますます進展する中,わが国,そして京都が世界で存在感を維持し,高めていくため,大学には,国際社会で活躍できる人財の育成,そして海外からの優秀な学生や研究者の受入れなど,双方向の人的交流を強化していくことが求められています。OECDの調査によると,平成23(2011)年の学生に占める留学生の割合は,加盟国平均の6.9%に対して日本は3.6%となっており(出典:OECD Education at a Glance 2013),さらなる大学・学生の国際化が必要となっています。留学生の受入れを推進することにより,地域の活性化への貢献,企業の人材確保や国際競争力の向上などの効果があると考えられます。また,市民レベルにおいても海外からの研究者や留学生との多文化交流を通じて相互理解を深められることに加え,将来的には留学生が母国と京都とをつなぐ架け橋となることも期待されます。本市を訪れている留学生は,平成19(2007)年の4,513人から5年後の平成24(2012)年には6,445人へと約2,000人(約40%)増加しました。今後,平成29年度までに留学生1 万人という目標の実現に向け,留学前に「大学のまち京都」の魅力を知ってもらうところから,留学中の学びや研究活動を豊かにする住まいや生活の支援,卒業後の進路や社会進出の支援まで,総合的で一貫した誘致・支援の仕組みを一層充実させていくことが必要です。また,日本人学生の海外留学に関しては,経済的負担,学事暦のミスマッチ,就職活動への影響,語学力不足などにより,全国的に海外へ留学する大学生が減少しています。国際的な視野を持った人財を育成するためには,海外へ留学する学生の経済的負担の軽減,大学の規模などにかかわらず留学のチャンスを得られる仕組みづくりや学生の視野や意識を海外に向かわせる環境づくりが求められています。2 今後の課題