世界遺産が学びのフィールド
京都世界遺産PBL科目

京都世界遺産PBL科目について

京都世界遺産PBL科目とは?

京都全体で学生を育て、明日を切り拓く人材を輩出したいという想いから、
京都世界遺産PBL科目が誕生しました。
大学のまち「京都」、歴史のあるまち「京都」。
京都だからこそできる学びがこの科目に凝縮されています。

講座コンセプト
  • ●課題解決に向けた方向性を模索し、
     京都の魅力を発見
  • ●他大学学生と連携した学び
フィールドコンセプト
  • ●歴史都市・大学都市 京都で学ぶ
  • ●世界遺産・大学など京都全体を
     学びの場として学生が成長する
人材育成コンセプト
  • ●多様性の理解や学びを通じて
     世界で活躍できる人材を輩出
  • ●学びの経験をもとに卒業後も
     京都のファンとなることを目指す
PBLとは

PBL(Project Based Learning)とは課題発見・解決型学習のことです。
主にグループでの学習を通じて、自ら課題を発見し、解決策を提案します。
その過程を通じて様々な能力を養成し、予測困難な時代に活躍できる人材の育成を目指します。

京都世界遺産PBL科目の授業イメージ







全体講義 世界遺産所有者からフィールドの特徴と状況のお話を受け、世界遺産でPBLを行う意義を確認する。
講義
インタビュー前調査
テーマについての学習や事前調査を行い、課題の洗い出しを行う。同時にインタビューにむけての準備やトレーニングを行う。
インタビュー インタビュー前調査をもとにインタビューを行う。インタビューを通じて、世界遺産・現場ならではの新たな視点や課題を探索・発見する。






現地調査
フィールドワーク
インタビューにかかわる項目を整理したうえで、世界遺産に訪問し、課題に関わる対象やニーズ等の調査を行う。
課題解決案の提示 調査結果をもとにグループで解決案を考える。
課題解決案の検証 課題解決案についてシミュレーションをするなど、
課題解決の精度の検証を行う。
解決案の改良 世界遺産所有者と解決案の内容について協議。
所有者からの指摘を踏まえて、提案内容を改良する。
新たな課題をもとに解決案を改良する。





プレゼンテーション
準備
学習経緯を踏まえて成果のプレゼンテーション準備を行う。
成果発表会 これまでの学習成果について、世界遺産所有者の前で発表を行う。
まとめ プレゼンテーションおよびこれまでの学習における評価や課題点を確認し、自らの振り返りを行い、今後の学習につなげる。

京都世界遺産PBL科目の授業例

インタビューの仮説を考える。
①定期的な運動として日常歩行する距離が長い高齢者のほうが、死亡率が半減していることが研究で出ている。参拝される方にもそのような事例は当てはまりそうか?
②健康的な側面と寺社との関係を結びつける要素はあるか?
世界遺産関係者にインタビューを行い、課題を確認する。
結果
「境内はお浄土を見立てているものであり、お寺においては境内を参拝する中で、心身を清める意味が含まれている。そのため、境内において心身が清められる取り組みは重要であると考えている。」
といった意見を得ることができた。
アンケート調査を行う。
結果
年齢層:40歳代以上が過半数を超えている。
参拝目的:世界遺産を巡っている人の割合も多い(県外の参拝者も多い)。
健康に対するニーズ:足腰を強くしたい。手軽に楽しみながら健康になれる方法を知りたい。
世界遺産・お寺に関する認識:他の人が知らない豆知識を知りたい。
調査をもとに解決策を提示し、実際に関係者でシミュレーションをして検証する。
解決策「お詣り健康ウォークラリーマップ(世界遺産巡り版)」の作成
1)世界遺産の価値を踏まえて、世界遺産の豆知識を含んだ情報を掲載
2)健康におけるウォーキングの意義、1日の必要運動量、健康に効果的な歩き方などの明示
3)おすすめルートと消費カロリー等の掲載
4)手軽に楽しみながら健康になれるように、見どころポイントごとにスタンプを設置
5)「休憩所」として近隣のお店を紹介し、そこのオススメメニュー(カロリー付)も紹介
成果に至る経緯などをまとめて
プレゼンテーションを行う。