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NYTimes紙に大学コンソーシアム京都が取り上げられました!

ニューヨークタイムス紙から京都の留学生政策について京都市長に取材があり、この度大学コンソーシアム京都の単位互換制度について、掲載されましたのでご報告させていただきます。

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ニューヨーク・タイムス オンライン版 2014年6月29日 詳しくはこちらから


(以下、日本語訳)

「京都の多様な魅力によって留学生を誘致」 谷川 幹

 

 マレーシアの首都クアラルンプールで育ったレオニー・リムは日本のポップカルチャーに取りつかれていた。理由は定かでないが,彼女はいつの日からか日本に住んで学びたいと思っていた。

 「7歳のとき,私は父に日本語の辞書を買ってほしいと頼んだ」,「私はアニメや漫画を見ながら,自分で日本語を勉強した」と彼女は言った。

 彼女が大学入学を迎える頃には,彼女は日本の歴史,文化や芸術に関する総合的な関心を身に着けていた。彼女は日本語・日本文化とグローバル文化を専攻するために京都の同志社大学を留学先として選んだ。

 「ここは,日本の文化と歴史の核心に近いと感じられる場所です」と20歳のリムは言う。

 彼女の選択は,近年より多くの海外学生が日本の古くからの首都であり,歴史的な寺社,伝統芸能や伝統工芸,豊かな文化に囲まれた京都での留学を選択している傾向と一致する。

 京都で学ぶ学生の数は,統計をまとめる京都の大学間組織によると,2009年の5157人から,昨年の7017人(※)へと増加している。※数字の根拠を確認中

 京都の数字は,日本全体の留学生数が全体で2010年のピークである141,000人から135,000人に減少している中でも増加している。

 日本学生支援機構によると,留学生のほぼ半数近くを集める東京,大阪,福岡に次ぎ,京都は比較的小さい都市ではあるが,日本全体で4位にランクしている。

 

 京都の魅力は学生の言葉によるとその地理的な面と日本の文化的,歴史的,教育的な面でのユニークな位置づけとの融合である。

 147万人が生活する街でありながら,京都は古い城や御所を抱える観光地であり,最新のマンガ博物館,任天堂や京セラ,オムロンなどの世界レベルのハイテク企業の集積,そして1997年に開催した環境会議で有名である。大学の都市としてはそれほど有名でないが,それでも市内及び周辺に50を超える大学が存在し,京都を50年以上の交流が続く姉妹都市のボストンのように見せている。

 

「東京は住むのにベストな場所であるが,京都は学ぶのにベストな場所である。」とカナダのバンクーバーから来た25歳のフシン・シーは言う。

 日本最大の島である本州の中心の関西に位置し,京都は近隣の大阪と神戸と一緒になって,東京に次ぐ日本第2の経済圏を構成している。しかし東京のように地域が広がっておらず,限られたエリアの中で完結している。

「京都は都市であると同時に村である」ギリシャのテサロニキ大学を卒業し,京都造形芸術大学で映画を学ぶ28歳のエヴドシア・キロポウロウは言う。

「自転車に乗り,20分も走るとどの方向に行っても山にぶつかる」彼女は付け加える。

 同志社で2年目を迎えるアメリカ人のグレース・ヘナハンは同意する。「東京は巨大すぎる。京都はより扱いやすい都市である。騒がしすぎず,都会すぎない。京都中に寺社があることがとても好きであり,一生懸命探す必要がない」

 京都は小さな町の雰囲気を残しながらも,都心には豊かなナイトライフがある。多数のバーやレストランが,小さな路地にひしめきあっている。また,繁華街の祇園地区は,何世紀もお金持ちや有力者のエンターテイメントの場所であり,伝統的なお茶屋と舞妓として知られる芸者で有名である。

 丁寧に編み上げられたコンパクトなまちは,学術的な優位性を持つ。「東京ではあまりにも気が散ってしまう」。芸術家で京都造形大教授のヤノベケンジ氏は言う。「京都では芸術家はより注目されるチャンスがある。東京ではあまりにも多くのギャラリーが注目をひこうとしている。」

 ヤノベ氏の指導を受ける中国からの大学院生のツァン・ハニャンは「京都のこじんまりした規模は,親密な協働関係を築いていくのに役立つ」という。

ヤノベ氏の作品に対して「私は彼の作品にショックを受けた」とし,先生の影響のもとで,彼は作品の中で中国の消費主義・物質主義を批評することを夢見ている。

 京都市長で元京都市教育委員会の長であった門川大作は,より多くの留学生を京都に来てもらうことを強力に推し進めている。

「1000年以上の長きにわたり,我々は文化,芸術,工芸,モノづくり,多様な学問や研究を育て,培ってきた。」「たくさんの人々が世界中からこの歴史的な環境に学びに来ていることは,これによるものである」

 また,そのために,京都市は留学生の健康保険の一部補助や住宅確保を円滑にするための保証人の提供,留学生が学校で自国文化を紹介する機会を提供している。「留学生は異国で孤立感を持っているはずである」と市長はいう。また「我々は2017年に留学生数を10000人に伸ばす」としている。

 彼の一つの大きな目標は,京都をボストンに匹敵させることである。「ボストンは25%が学生という素晴らしい都市である」と彼は言う。京都はその割合は10%であり,ボストンには遠く及ばないが,それでも日本のほかのどの都市よりその割合は高い。

 大学自身も国際的なプレゼンスを高めるために一生懸命努力している。同志社大学山田史郎副学長はすべての学位取得を目指す留学生は何らかの奨学金を受けているという。「これは財政的には負担である。しかし,多様性を増し,他の生徒に刺激を与えるという点では大変大きな意義がある」

 国際的な注意を引く特徴的な取組として,過去に卒業生から5人のノーベル賞受賞者を輩出した京都大学は,日本の大学としては前例のない,次期学長を国際的に探すことを最近発表した。

 門川市長は,教育のハブとしての都市の強みの一つとして,学生に単位互換制度を提供する大学間のコンソーシアムをあげ,「それによって,ある大学で学ぶ一方で,別の大学のユニークなクラスを受講することができるようになる」と言っている。

 ほかの強みとして,伝統的な日本芸術,建築,仏教からマンガやアニメなど,勉強できる範囲が広いことをあげている。

 京都精華大学や京都造形芸術大学では総合的なマンガコースがある一方,佛教大学や龍谷大学では仏教研究の学部がある。

 また花園大学では,禅と日本文化のコースを提供しており,「そこではたくさんの欧米の生徒が学んでいる」と市長は言っている。

以上

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