事業概要
大学を取り巻く環境が急激に変化している状況において、大学の管理運営のあり方が重要な位置を占めるようになり、大学職員の担う役割は非常に大きなものとなってきています。そのような環境に適応するべく、大学職員を対象とした管理運営や教育・研究支援までを含めた資質向上のための様々な事業を展開しています。
SDフォーラムは、SD分野で関心の高まっているテーマを取り上げ、基調講演および分科会における事例報告や意見交換を通じて、大学職員の能力向上や、大学の枠を超えた情報交流の場を提供することを目的として実施しています。
開催概要
大学職員の業務は、年功序列や評価基準の不明確さといった独自の文化の中で行われています。そのような環境下では、モチベーションを意図的に低く保とうとするような姿勢が一部に見られる一方で、働き方の多様性が求められるようになり、職員間のバランスを保つことがますます難しくなっています。
こうした状況の中で、本フォーラムでは、ハイパフォーマーのモチベーションを高く維持する方法や、モチベーションを高めることでハイパフォーマーを増やしていく手法について議論を深めます。そして、職員一人ひとりの意識と行動が組織全体にどのような影響を与えるのかを考察し、大学職員が働きがいを持ちながら成長し続けられる環境づくりの具体策を探る場としたいと思います。
第23回SDフォーラム

本フォーラムは終了いたしました。
多数ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
- テーマ
- 大学職員とモチベーション~仕事を愉しむ“自分らしい志”の見つけ方~
- 日程
- 2025年10月25日(土)13:00〜18:15
- 会場
- キャンパスプラザ京都
- 対象
- 大学教職員、高等教育関係者
- 参加費
- 加盟大学・短期大学の方 1,000円
上記以外の方 4,000円
情報交換会 2,000円 - 内容
- チラシはこちらからダウンロードできます。

- 主催
- 公益財団法人 大学コンソーシアム京都
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 基調講演 13:00~ 15:00 |
個人・チーム・組織を動かす!大学職員に求められるモチベーション・マネジメント
講師:寺裏 誠司 氏 |
| 分科会 15:30~ 17:00 |
【分科会1】 大学職員は何のために働くのか?- 大学淘汰の時代に求められるモチベーション私論 – 報告者:岡田 雄介 氏(龍谷大学 情報メディアセンター事務部 部長) |
|
【分科会2】 大学職員をデザインする -キャリア自律時代のhappinessを目指して- 報告者:鎌田 雅子 氏 |
|
【分科会3】![]() やる気スイッチの作り方、見つけ方、押し方 報告者:村山 孝道 氏 (京都文教大学 総合社会学部 実践社会学科 准教授) |
|
| 情報交換会 17:15~ 18:15 |
立食形式の情報交換会を開催 |
実施報告
今年度は、全体テーマを「大学職員とモチベーション~仕事を愉しむ“自分らしい志”の見つけ方~」とし、大学職員自身の働く動機やキャリアへの向き合い方に焦点を当て、自己理解を通じてモチベーションを高めるためのヒントを得ることを目的として開催した。基調講演では、寺裏 誠司 氏(株式会社学び 代表取締役)を招聘し、「個人・チーム・組織をつなぐモチベーションマネジメント」というテーマで講演いただいた。後半の分科会では、「大学職員は何のために働くのか?- 大学淘汰の時代に求められるモチベーション私論 –」「大学職員をデザインする -キャリア自律時代のhappinessを目指して-」「やる気スイッチの作り方、見つけ方、押し方」というテーマで、3つの分科会を実施した。
基調講演では、具体的な事例や科学的・理論的アプローチを交え、個人の先天的・後天的特性を踏まえた組織運営や、世代・性格の「違い」を理解する視点が提供された。参加者からは、「理論と実践が結びついた内容で分かりやすかった」「日々の職務を見直す契機となった」との声が多数寄せられ、モチベーションマネジメントに関する新たな気づきやヒントが得られたことがうかがえる。
分科会では、大学職員としての使命やキャリア形成、モチベーション維持・向上に向けた多様な実践が共有され、テーマごとに活発な議論が展開された。特にワークを取り入れた分科会では、「他大学の職員と率直に意見交換できた」「多様な視点から意見をもらうことができ、大変勉強になった」との意見が寄せられ、参加者同士の交流と気づきの機会となった。
参加者数については131名と、昨年度の126名を上回った。開催内容についても、全体の95%が「満足/やや満足」と肯定的評価を示しており、現在の大学職員が抱えているさまざまな課題の中で的確なテーマ設定ができ、おおむね参加者の資質および意欲向上に寄与したといえる。
また、情報交換会についても、参加者数の半数の以上の方々が出席するなど、大いに盛り上がった。
「SDフォーラム」単独開催は今回が最後となるが、今後は、2月末から3月初旬に開催している「FD・SDフォーラム」に発展的に統合し、教員・職員がそれぞれのスキルを学ぶことを担保しながら、教員・職員互いが切磋琢磨して学び、交流し、教職協働の醸成を図る企画として進めていきたいと考えている。
【参加者数】
第1部 基調講演 :131名
第2部 分科会 1 : 73名
分科会 2 : 32名
分科会 3 : 21名
第3部 情報交換会: 67名
お問合せ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 SDフォーラム事務局
TEL:075-353-9163 FAX:075-353-9101
E-mail:sd■consortium.or.jp(■を@に変えてください)
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:9:00~17:00(日、月を除く)












