高大連携教育フォーラム

事業概要

高校・大学間の連携・接続教育問題における「国内動向の情報共有と京都における取り組みの情報発信」を目的としてフォーラムを実施しています。

開催概要

第23回高大連携教育フォーラム

第23回バナー

 急速な少子化や国際情勢の混迷、自然災害の激甚化、デジタル技術の急展開の中で、中央教育審議会は現在、2040年代を見据えた教育課程の基準の検討を進めており、「高等教育との接続改善」への「配慮」も含まれている。他方、高等学校までの探究的な学びの変化を踏まえ、2025年2月の中教審答申は、培われた資質・能力をどのように伸ばしていくかという高大接続の視点から大学での学修の在り方の再構築を求め、大学入学者選抜の改善を含む接続強化を図るとする。
 一方、日本学術会議は2023年の分科会報告で、高大接続が教育内容や選抜方法、学習者の社会的属性などによって細分化し、多様な接続が並存する「セグメント化」した状況にあるとし、この進行は高大双方の「教育のコア」の喪失、さらに社会的格差拡大につながりかねず、高大の「教育接続」の在り方の検討を求めている。
 今回のフォーラムでは、探究的な学びが実践、展開される中、あらためて高校と大学の連携はどうあるべきか、その理想と現実に生じている課題との間で高大双方が抱える「モヤモヤ」を解きほぐしたい。高大接続との違いも含め、高大関係者の共通理解を深めながら、探究的な学びをめぐる高大連携のこれからの可能性を探る機会とする。

日程 2025年12月6日(土)
会場 キャンパスプラザ京都
テーマ 探究的な学びが高大にもたらすもの
~高大連携の「モヤモヤ」に迫る~
定 員
(先着順)
第1部 基調講演、質疑応答、パネルディスカッション 230名
第2部 第1分科会 30名
第2分科会 30名
特別分科会1 ※定員を増枠いたしました。 40名
特別分科会2 30名
情報交換会 60名
参加費 第1部及び
第2部
京都府内の高等学校・大学関係者 1,000円
上記以外の方 2,000円
※「レジュメ・資料集」「報告集」を含みます。
情報交換会 キャンパスプラザ京都ホールにて行う情報交換会へ
ご参加の方は右金額を事前にお支払いください。
3,000円
主催 京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会/京都市教育委員会/京都府私立中学高等学校連合会/京都商工会議所/公益財団法人 大学コンソーシアム京都)

第23回高大連携教育フォーラムのチラシはこちらからダウンロードできます。

【第1部】10:00~14:00 基調講演、質疑応答、パネルディスカッション

総合司会
細尾 萌子 氏(大学コンソーシアム京都 高大連携推進室員/立命館大学 文学部 准教授)
開会挨拶
今井 千和世 氏(京都高大連携研究協議会 運営委員長/平安女学院中学校高等学校 校長)
趣旨説明
長谷川 豊 氏(大学コンソーシアム京都 高大連携推進室長/京都府立大学 公共政策学部 准教授)

基調講演1
10:15~11:15

質疑応答
11:15~11:30

高大接続の「セグメント化」と探究学習の意味

松下 佳代 氏(京都大学大学院教育学研究科 教授)
従来、高大接続の議論では、2つの教育段階が異質であることを前提に、両者をいかにつなぐかが課題とされていた。だが現在では、「高校の大学化」「大学の高校化」が進み、両者の異質性よりむしろ、各セグメント間の違いの方が拡大しているように見える。この状況において、探究学習はどのような意味をもつのだろうか。本講演では、いくつかの事例を挙げながら、セグメント化が進む高大接続の状況とそこでの探究学習の意味について論じたい。
11:30~13:00 昼休憩
13:00~14:00 パネルディスカッション
パネリスト    松下 佳代 氏(京都大学大学院教育学研究科 教授 )
パネリスト    倉部 史記 氏(追手門学院大学 客員教授)
パネリスト    小谷 英里 氏(聖ヨゼフ学園 日星高等学校 探究主任)
コーディネーター 杉岡 秀紀 氏(大学コンソーシアム京都 高大連携推進室員/
                                 福知山公立大学 地域経営学部 准教授)

【第2部】14:30~16:30 分科会


第1分科会 高校の探究活動を深めるために効果的な高大連携の“形”とは?
~高大連携の今と未来~

報告者
松嶋 亮潤 氏(京都府立福知山高等学校 みらい探究部 教諭)
日下部成登 氏(京都府立北桑田高等学校 系属校準備部 教諭)

コーディネーター
白石 耕二 氏(京都府教育委員会 指導部 高校教育課 指導主事)

本分科会では、2校による実践報告を通じて高大連携の可能性を考える。
福知山高校は、文理科学科の探究活動「みらい学」において、大学等での研究を見据えた活動の中で、研究を“学問的に深める”ために効果的な高大連携の形を模索している。その成果と課題を報告する。
北桑田高校は『森の京都』を教材化した探究学習に再構築する過程における高大連携の取組を通して、来年度系属高校としてスタートする北桑田高校が考える高大連携のあり方について報告する。
第2分科会 探究的な学びの可能性を広げる連携と協働の「モヤモヤ」
ー 中・高・大、それぞれの立場から見える外部連携の課題とヒントを探る ー

報告者
長谷川夕起 氏(京都橘中学校・高等学校 探究学習コーディネーター主任)
沼田 和也 氏(同志社中学校・高等学校 中学教頭)

コーディネーター
滋野 正道 氏(龍谷大学 心理学部 講師)

中・高・大の三者が、それぞれの立場から探究的な学びを進める中で直面する、外部との連携や協働をコーディネートする際の「モヤモヤ」を共有する。授業運営の工夫や課題、外部連携における役割や持続性、越境的な協働のあり方について視点を提示し、フロアとも議論を深める。最終的には、それぞれの現場で活かせる具体的なヒントや方策を持ち帰れるようなセッションを目指す。
特別分科会① 総合型選抜における探究活動の評価をどうするか?
~ルーブリックの作成をきっかけに~

報告者
杉森 公一 氏(北陸大学 高等教育推進センター センター長・教授)

コーディネーター
柿本  航 氏(佛教大学 入学部 入学課 課長)
森岡 大樹 氏(京都女子大学 教育・学生支援部学生支援課 課長)

探究的な学びで育まれた資質・能力を大学でどう伸ばすかを再考し、高大接続の強化と入学者選抜の改善が求められている。分科会では、大学教育への円滑な移行を目指し、評価の意義やルーブリックの必要性・作成について議論する。
特別分科会② 高校・大学がともに考える探究の「モヤモヤ」
~大学生が語る探究のモヤモヤ、探究を支える大学生の挑戦~

報告者
小村 柊翔 氏(龍谷大学 文学部 歴史学科 3回生)
大見 智美 氏(京都工芸繊維大学 工芸科学部 応用生物課程 2回生)
大橋 未都 氏(京都工芸繊維大学 工芸科学部 応用生物課程 2回生)
花登 淳平 氏(京都府立須知高等学校 教諭)

コーディネーター
滋野 哲秀 氏(大学コンソーシアム京都 高大連携推進室員/
        聖ヨゼフ学園 日星高等学校 校長/元 龍谷大学 文学部 教授)
探究学習は生徒が問いをつくり探究していく活動である。かつての学校では教員が生徒に問うというスタイルが中心だったが、生徒が問いをつくるという探究の過程は、生徒にとっても教員にとっても「モヤモヤ」が生まれる。大学生が自主的に高校の探究学習に関わっている事例や探究学習を経験した大学生の「高校時代のモヤモヤ」を共有し、探究の質を向上させるために高校、大学ができることは何かを議論する。

情報交換会

 

16:45~18:00 本フォーラムの会場となるキャンパスプラザ京都にあるホールにて、情報交換会を開催いたします。
軽食とお飲み物をご用意しておりますので、是非ともご参加くださいますようお願いいたします。
※アルコール類を用意しております。学生の方は、受付にて学生証の提示をお願いいたします。

実施報告

第23回高大連携教育フォーラム 報告集【詳しくはこちらから】

 第23回となる今回は、探究的な学びの進展や高校・大学双方の教育改革を背景に、高大連携の在り方を改めて問い直すものとした。高大接続との違いを踏まえつつ、両者が抱える課題や違和感を共有し、共通理解の深化を通じて、探究的な学びを軸とした高大連携の今後の可能性を探る機会となるよう「探究的な学びが高大にもたらすもの~高大連携の「モヤモヤ」に迫る~」をテーマに開催しました。
 第1部の基調講演・質疑応答では、「探究学習をする上でのモヤモヤを共有することができた」「高大接続の考え方と実例を知ることができた」「普段の業務内ではなかなか知りえない内容を知ることができた」といった感想がありました。
 パネルディスカッションではSlidoを活用して参加者の関心や問題意識が引き出されるなど、双方向性のある有意義な議論が行われた。参加者からは「探究に対するモヤモヤの見える化がよかった」「フロアからの質問内容への回答が的確だった」「それぞれの立場における『モヤモヤ』がよく伝わった」といった感想があった。

 第2部の分科会では、フォーラムのテーマに沿って分科会ごとにテーマを設定しプログラムを実施しました。昨年と比べ、全体的に各分科会の参加者が増えており、いずれの分科会も「満足」「やや満足」の回答が多数を占め、満足度の高い内容であったことが窺えました。参加者からは「報告も興味深く、また、グループ討論によって参加者との交流を深めることができた」「高校側と大学側の捉え方の違いを議論できた」「発表が終わったあとの質疑応答が活発で、さまざまなことを考えることが出来た」といった意見がある一方で、「時間がなく「本音」の意見交換に至らなかった」「議論の時間が足りず、消化不良の感があった」といった意見も寄せられました。

お問い合わせ先

京都高大連携研究協議会
(公益財団法人 大学コンソーシアム京都 教育開発事業部 高大連携事業担当)
TEL 075-353-9153 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜 9:00~17:00(年末年始を除く)

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