2018年度

事業概要

高校・大学間の連携・接続教育問題における「国内動向の情報共有と京都における取り組みの情報発信」を目的としてフォーラムを実施しています。

開催概要 

第16回高大連携教育フォーラム

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※定員を増員いたしました。

日 程 2018年12月8日(土)
会 場 キャンパスプラザ京都
テーマ いま育成すべき力は何かをともに考えるII―高等学校・大学の役割―
~次期高等学校学習指導要領と高大接続の本質~

第1部 基調講演、事例報告、パネル・フロアディスカッション 300名(先着順)
第2部 分科会「表現技法」 40名(先着順)※増員
分科会「数学」「英語」「理科」 各30名(先着順)
分科会「国語」 50名(先着順)※増員
分科会「地歴・公民」 35名(先着順)※増員
特別分科会①「アドミッション専門人材の育成」 40名(先着順)
特別分科会②「高大社連携キャリア教育」 50名(先着順)※増員
情報交換会 60名(先着順)


第1部及び第2部 京都府内の高等学校・大学関係者
上記以外の方(京都府内の企業参加者含む)
※「レジュメ・資料集」「報告集」を含みます。
1,000円
2,000円
 
情報交換会 キャンパスプラザ京都ホールにて行う情報交換会へご参加の方は右金額を事前にお支払ください。 2,000円
主 催 京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会/京都市教育委員会/京都府私立中学高等学校連合会/京都商工会議所/公益財団法人 大学コンソーシアム京都)

第16回高大連携教育フォーラムのチラシはこちらからダウンロードできます。

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【第1部】10:00~15:10 基調講演、事例報告、パネル・フロアディスカッション

総合司会
長谷川 豊氏(大学コンソーシアム京都高大連携推進室員/京都府立大学公共政策学部准教授)
開会挨拶
木村 良己氏(京都高大連携研究協議会運営委員長/同志社中学校・高等学校校長)
趣旨説明
荒瀬 克己氏(大学コンソーシアム京都高大連携推進室長/大谷大学文学部教授)

基調講演
10:10~11:40
新学習指導要領は何を目指すのか
~習得・活用・探究における「主体的・対話的で深い学び」~
市川 伸一氏(東京大学大学院教育学研究科教授)
「主体的・対話的で深い学び」は、探究学習だけのものではないこと、習得の授業でもとりいれることにより、むしろ受験に必要な教科学力も効果的に高められることなどをOKJ(教えて考えさせる授業)や学習法講座などの例からお話しする。
11:40~12:40 昼休み
事例報告
12:40~13:30
「高校生のための学びの基礎診断」実施に向けて取り組んできたこと
~高等学校教育の質保証を目指す観点から~
三浦 隆志氏(岡山県立林野高等学校校長)
本校は、平成28年度から3年間、文部科学省の「高校生の基礎学力の定着に向けた学習改善のための調査研究事業」に指定され、研究実践に取り組んでいる。この調査研究事業は、「学びの基礎診断」を新たに実施することだけに矮小化するのではなく、小中学校からの「学び」に連続して、高等学校で、目の前の生徒たちに、どのような「学力」をつけ、そして、大学をはじめとする高等教育や社会に送り出すかをトータルで研究実践してきたことである。今回のフォーラムでは、これまでの本校の取組内容と今後の展望について報告する。
パネル・フロアディスカッション
13:40~15:10
「次期高等学校学習指導要領と高大接続の本質」という観点から、いま育成すべき力とは何かをともに考える。
パネラー
市川 伸一氏・三浦 隆志氏・
大西 俊弘氏(龍谷大学理工学部准教授)
コーディネーター
筒井 洋一氏(元京都精華大学人文学部教授)

【第2部】15:30~17:30 分科会 「学びの接続」を考える

 高大接続改革の目的である「学びの接続」を実現するためには、高等学校と大学双方の「対話」が重要である。
 大学が、大学教育、大学入学者選抜の在り方を考えていくにあたっては、一人ひとりの若者の資質・能力をどのように評価し、自校の特色ある教育でどのように育成し社会に繋いでいくか、といった観点が必須である。それには高等学校までの学びの把握・理解が欠かせない。また、高等学校も、大学入試への対応だけでなく高等学校までの学びを大学に発信していくことも重要ではないだろうか。
 こうしたことから、今年度の分科会は、第1部の内容や各校の実践事例等を踏まえた上で、「学びの接続」について、高等学校と大学双方で対話しともに考える機会としたい。
 なお、これまで「表現技法」「数学」「英語」「理科」の4つの分科会を設定してきた。今年度は、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府私立中学高等学校連合会、大学コンソーシアム京都で検討し、上記趣旨、更には2020年度からの「大学入学共通テスト」も見据え、同テストに記述式問題が導入される「国語」、更には「地歴・公民」の分科会を設けることとした。

第1分科会
【表現技法】
PBL(課題解決学習)から将来の学びを見通す入試とは?
報告者
江藤 由布氏(香里ヌヴェール学院学院長補佐)
報告者
倉本 龍氏(立命館守山中学校・高等学校総務・メディア教育部・理科教諭)
コーディネーター
筒井 洋一氏(元京都精華大学人文学部教授)
今後の教育においては、未来に向けた課題や問いを自ら見つけ出す力や実践が求められる。高校教育において探究学習に取り組んでいる二人の報告者が一例を紹介しながら、最終的には参加者自身がどのような入試・教育を実施したいのかをグループワークで話し合う。
第2分科会
【数学】
スムースな高大連携、数学を楽しみ、学び続ける人を育てるとりくみを交流する
報告者
大西 俊弘氏(龍谷大学理工学部准教授)
報告者
酒井 淳平氏(立命館宇治中学校・高等学校数学科教諭)
コーディネーター
園田 毅氏(同志社中学校数学科教諭)
高校から大学の学びにスムースにつなぐとりくみ、数学に興味を持ち続けて学び続ける人を育てるとりくみや工夫を交流する。
第3分科会
【英語】
自ら思考判断し、意見を発信する力の育成を目指して
報告者
光木 宏氏(京都府立園部高等学校教諭)
報告者
田中 容子氏(京都大学大学院教育学研究科特任教授)
コーディネーター
藤田 五樹氏(京都府教育委員会高校教育課指導主事)
本分科会では、京都府立園部高等学校が逆向き設計論を土台として取り組んでいるパフォーマンス課題及びルーブリックを軸にしたパフォーマンス評価の実践報告をもとに、新学習指導要領にて育成を目指す自ら思考判断し、自分の考えを発信する力の育成法について定義し、参加者と意見交流をする。
第4分科会
【理科】
理科の「見方・考え方」を働かせる授業とは
~授業改善への取組~
報告者
石村 英士氏(京都市立紫野高等学校教諭)
報告者
勝又 伸吾氏(京都市立紫野高等学校教諭)
コーディネーター
宮越 敬記氏(京都市教育委員会学校指導課指導主事)
新学習指導要領で求められる「生徒が未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することを目指す」ため、高等学校では「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」の視点での授業改善が必要である。本分科会では、「深い学び」の鍵である教科の「見方・考え方」を働かせることとはどういったことかを報告者より提案し、参加者も含めて議論する。
第5分科会
【国語】
「現代の国語」の単元を構想する
~新学習指導要領を見据えた「高次の学力」を育む授業展開の可能性~
報告者
渡邉 久暢氏(福井県立若狭高等学校教諭)
コーディネーター
景山 晋之介氏(京都市教育委員会学校指導課副主任指導主事)
新学習指導要領では、共通必履修科目が「現代の国語」及び「言語文化」に改編される。国語科の新しい科目構成の理念や各科目の目標、それぞれで育成する資質・能力等を見据えながら、今からどのような授業改善が可能なのか。「高次の学力」を育むことを狙いとした「現代の国語」の授業案を提案することで、その可能性を探る。また、単なる「新テスト」対策にとどまらずに、高大接続改革にどう臨むかについても意見交流したい。
第6分科会
【地歴・公民】
授業を通じて身に付けさせたい資質・能力とその育成
~共通テストと授業のつながり~
報告者
吉谷 智美氏(京都市立堀川高等学校研究部教諭)
報告者
和田野 紘平氏(京都市立紫野高等学校企画部教諭)
コーディネーター
滝本 順之氏(京都市教育委員会学校指導課指導主事)
新学習指導要領で示された社会的な見方・考え方を生徒が働かせながら授業に取り組むことで、主体的・対話的で深い学びを実現し、思考力、判断力、表現力の育成をはかる授業改善は、各教員が学校目標と生徒の現状を踏まえながら、日々努力を重ねている。大学入学共通テストより特徴的な設問を取り上げ分析する中で、高校生が身に付けるべき資質・能力の育成を目指す授業実践例を報告し、授業改善について具体的に議論する。
特別分科会①
【アドミッション専門人材開発】
第2回アドミッション・スペシャリスト能力開発研修(京都会場) 
報告者
木村 拓也氏(九州大学人間環境学研究院教育学部門准教授)
報告者
立脇 洋介氏(九州大学アドミッションセンター准教授)
コーディネーター
山本 以和子氏(京都工芸繊維大学工芸科学部准教授)
この特別分科会では、昨年に引き続き、高大接続領域の専門性の高い人材開発のためにアドミッションに関する必須の知識や評価手法を講義する。入試・進路担当の大学教職員・高校教職員を対象とする。なお、この分科会は九州大学次世代大学教育開発センターとの共同開催となる。
講義1 (木村氏 講演テーマ:アドミッションアンケートの作成)
講義2 (立脇氏 講演テーマ:大学入試における障害学生支援)
特別分科会②
【高大社連携キャリア教育】
高大社連携の現段階の到達点とミライ
~高校、大学それぞれの立場から~
報告者
竹林 祥子氏(京都府立鳥羽高等学校教諭)
報告者
鮫島 輝美氏(京都光華女子大学健康科学部看護学科講師)
コーディネーター
杉岡 秀紀氏(福知山公立大学地域経営学部准教授)
高大社連携については、取組事例も少なく、まだ萌芽的取組状況にある。そのため、現在のところは事例を蓄積し、その検証の中から現段階での到達点や課題を確認し、ミライの姿を展望する必要がある。そこで、今年度はまず高大社連携に取組まれた2つの事例を取り上げ、高校、大学それぞれの立場から最新の取組について話題提供をしていただく。後半は、参加者も巻き込んだ立体的な討論を行いたい。

情報交換会

17:45~18:45 本フォーラムの会場となるキャンパスプラザ京都にあるホールにて、情報交換会を開催いたします。軽⾷とお飲み物をご⽤意しておりますので、是⾮ともご参加くださいますようお願いいたします。

お申込み

Web申込期間は終了いたしました。
参加ご希望の方は、高大連携教育フォーラム担当
(E-mail:kodai@consortium.or.jp/TEL:075-353-9153)までご連絡ください。

ステップ1
以下の「お申し込み」ボタンからメールアドレスの登録をしてください。
ステップ2
登録したメールアドレスに送信される「参加申込フォーム」URLにアクセスし、画面の案内に従い入力の上、「申込完了メール」を受信してください。
ステップ3
郵送される払込票兼請求書にて、2018年11月16日(金)までにコンビニエンスストアで参加費をお支払いください。
ステップ4
登録したメールアドレスに送信される「参加証」を受信してください。
ステップ5
フォーラム当日、「参加証」を持参して受付で提示してください。

申込期間:2018年10月5日(金)9:00~11月2日(金)17:00

申し込み

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※各分科会には定員がございますので、申込み手続き完了後は変更できません。
※開催当日の受付はできません。

実施報告

第16回高大連携教育フォーラム 報告集 【詳しくはこちらから】

 昨年に引き続き「いま育成すべき力は何かをともに考えるⅡ―高等学校・大学の役割―」をメインテーマに、今回は「次期高等学校学習指導要領と高大接続の本質」をサブテーマとして開催しました。当初の募集人数を大きく上回る約300名もの方々に参加いただき、第1部では、本会場と映像音声配信会場の2会場を設けての開催となりました。
 基調講演では、東京大学大学院教育学研究科の市川 伸一教授に「学習指導要領は何を目指すのか~習得・活用・探究における『主体的・対話的で深い学び』~」と題してご講演いただきました。

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 午後からは、事例報告として、岡山県立林野高等学校の三浦 隆志校長にご登壇いただき、「『高校生のための学びの基礎診断』実施に向けて取り組んできたこと~高等学校教育の質保証を目指す観点から~」について報告いただきました。

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 パネル・フロアディスカッションでは、市川教授、三浦校長、更には大学コンソーシアム京都高大連携推進室/龍谷大学理工学部の大西俊弘准教授が加わり、大学コンソーシアム京都高大連携推進室/元京都精華大学人文学部教授の筒井洋一先生がコーディネーターを務め、指定論点、そして基調講演および事例報告をもとに会場から募った論点について、ともに議論いただきました。
更には高校・大学を交えた参加者同士のグループで意見を交わしながら議論を深めていただきました。

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 第2部の分科会では、今回新たに「国語」「地歴・公民」を加え、「表現技法」「数学」「英語」「理科」、更には特別分科会の「アドミッション専門人材開発」「高大社連携キャリア教育」の8つの分科会に分かれ、各テーマ別に情報共有や活発な意見交換が行われました。

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 分科会終了後の情報交換会でも多くの方が参加され、登壇者も交え、参加者間で振り返りを行う等、情報交流の場となりました。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 高大連携教育フォーラム 担当
TEL 075-353-9153 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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