2016年度

事業概要

高校・大学間の連携・接続教育問題における「国内動向の情報共有と京都における取り組みの情報発信」を目的としてフォーラムを実施しています。

開催概要 

第14回高大連携教育フォーラム

14th_banner

日 程 2016年12月10日(土)
会 場 キャンパスプラザ京都
テーマ いま、なぜ入試改革か?~教育改革のゆくえを探る~
定 員 第1部 講演会 200名(先着順)
第2部 分科会(表現技法、数学、英語、理科) 各30名(先着順)
情報交換会 60名(先着順)
参加費 第1部及び第2部 京都府内の高等学校・大学関係者
上記以外の方(京都府内の企業参加者含む)
1,000円
2,000円
情報交換会 キャンパスプラザ京都ホールにて行う情報交換会へご参加の方は右金額を事前にお支払ください。 3,000円
主 催 京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会/京都市教育委員会/京都府私立中学高等学校連合会/京都商工会議所/公益財団法人 大学コンソーシアム京都)

第14回高大連携教育フォーラムのチラシ(訂正版)はこちらからダウンロードできます。

naze1 naze2

【第1部】9:30~14:45 特別講演・講演・総括コメント

総合司会
山本 以和子 氏(京都工芸繊維大学教育研究基盤機構系 准教授/大学コンソーシアム京都高大連携推進室)
開会挨拶
北村  聡  氏(京都外大西高等学校長/京都高大連携研究協議会運営委員長)
趣旨説明
筒井 洋一  氏(元京都精華大学人文学部 教授/大学コンソーシアム京都高大連携推進室)
※登壇者が変更になりました。

9:45~11:05 〈特別講演〉
インクルーシブ社会を生き抜く次世代に必要な力の育成と大人の学び直し

京都大学総合博物館准教授 塩瀬 隆之氏

多様な人と暮らし、多様な人と働き、多様な人と学びあうインクルーシブ社会がすでにはじまっています。しかし、同質の能力を競い合い同質の価値観を育む教育だけでは、次世代が生き抜く力を備えさせることが難しいことを理解しなければなりません。また、その力を引き出すべき大人自身が環境変化に対応できるだけの学び直しが必要であることも認識し、新たな教育観―学習観を早急に共有しなければなりません。
11:05~11:15 〈質疑応答〉
11:15~11:25 〈休  憩〉
11:25~12:15 〈講  演〉
高大接続のための入試改革―京都大学教育学部の特色入試の取り組み―

京都大学大学院教育学研究科教授 楠見 孝氏

はじめに、高大接続のための入試改革の動向についてお話します。つぎに、こうした動向を踏まえて、平成28年度から実施した京都大学教育学部におけるパフォーマンス評価に基づく特色入試(学力型AO入試)の取り組みについて紹介します。最後に、特色入試において、高校における各教科や総合的学習の時間における探究的学習活動を通して生徒が獲得した論理的批判的思考力、問題解決能力などを多面的に評価する方法についてお話します。
12:15~12:25 〈質疑応答〉
12:25~13:25 〈休憩/昼食〉
13:25~14:05 〈講  演〉
京都工学院高校の挑戦〜教育改革の先を目指して〜

京都市立京都工学院高等学校校長 砂田 浩彰氏
京都市立京都工学院高等学校教諭 有本 淳一氏

京都工学院高校は、洛陽工業高校と伏見工業高校の再編統合により今年4月に開校しました。本校では、単なる2校の統合ではなく、社会に出てから求められる力や資質、高校で身につけなければならない学力とは何かということに立ち返り、今後どのような教育が必要になるかを議論してさまざまな仕掛けを組み込みました。本講演では、その中で特に教育の柱に据えている課題解決型学習や教科横断型学習について、その試行錯誤や挑戦を報告します。
14:05~14:15 〈質疑応答〉
14:15~14:45 〈総括コメント〉
高大接続システム改革の展望

大谷大学文学部教授/大学コンソーシアム京都高大連携推進室 荒瀬 克己氏

【第2部】15:15~17:30 分科会

第1分科会 〈表現技法〉
「学校×ICT×社会」でシナジーを起こす学習デザイン
~越境する学びの仲間と未来を創る~

元京都精華大学人文学部教授/大学コンソーシアム京都高大連携推進室 筒井 洋一氏
山口県立萩商工高等学校情報デザイン科情報デザイン科長 松嶋  渉氏

第1部特別講演の塩瀬先生は、異なる価値観の教育の大切さについて話されます。本分科会は、その問題提起を基にして、学校・大学において、「主体的で対話的で深い学び」を起こすような学びの環境はどのように設計できるのか?また学校での学びを社会で活かすためには何が必要だろうか?ここでは、学校を取り巻くICTや地域の人財(人材ではなく)を活かし、既存の学びの枠組みを越えて学びのリフレーミングを起こし、学習者が主体的で対話的で深い学びを起こした事例をインスピレーションとして、未来の学習モデルについて考え、現在の取り組みに対しての省察を起こすことを目的とします。参加者の対話を重視した手法で実施し、参加者が分科会から得たことを実践できることをめざします。
第2分科会 〈数  学〉
これからの時代を生き抜く力を身に付けさせるために
―教育改革における数学的モデリングの意義―

京都府教育委員会高校教育課指導主事 水口 博史氏
京都府立桃山高等学第3学年教諭 中村 啓介氏
国立大学法人岐阜大学大学院教育学研究科・教育学部准教授 河﨑 哲嗣氏

現在議論が進められている教育改革においては、実社会との関わりを意識した数学的活動の充実を図ることが重要とされています。その観点から、本分科会ではリアリティの数学化を理念とする「数学的モデリング」について報告します。京都で開催しているアクティブ・ラーニング型のチャレンジプログラムを中心に、海外の大学・高校との取組事例なども紹介し、教育改革における数学的モデリングの意義を、高大接続の視点から考えていきます。
第3分科会 〈英  語〉
英語4技能型大学入試に向けた環境整備と学習指導の方向性

京都市教育委員会指導部学校指導課指導主事 高山 リサ氏
京都市立西京高等学校英語科教諭 山本 宣生氏
京都外国語大学・京都外国語短期大学キャリア英語科教授 安木 真一氏

本分科会では、現在京都市立高等学校教育研究会英語部会で行っている4技能育成のための指導・評価方法の交流・研究を軸に、京都市立西京高等学校でのカリキュラム検討等の取り組みや、京都外国語大学での4技能型の英語指導の取り組み、および4技能型の指導のできる英語教員養成の取り組みを報告すると共に、今後の高大接続改革に向けた英語力育成についての具体論を提言し、交流を深めます。
第4分科会 〈理  科〉
理科教育における「探究」と「アクティブラ―ニング」新学習指導要領を見据えて

同志社中学校・高等学校教頭 山崎 敏昭氏
立命館宇治中学校・高等学校理科教諭 中井 咲織氏
大阪大学全学教育推進機構特任教授 川内  正氏

理科教育において、「探究」と「アクティブラーニング」は教育改革、入試も含め、学習指導要領の新しい焦点となっています。高大連携を通してこの課題を検討するために、今回は大阪大学高大接続オフィスで高校生の探究活動を調査している川内正氏、立命館宇治中高で新しい生物の授業の「アクティブラーニング」に取り組んでいる中井咲織氏に報告していただき、今後の理科教育の目指すべき方向性を確認する機会とします。

情報交換会

18:00~19:30 本フォーラムの会場となるキャンパスプラザ京都にあるホールにて、情報交換会を開催いたします。第1部・第2部の登壇者も参加する予定をしています。軽食とお飲み物をご用意しておりますので、是非ともご参加くださいますようお願いいたします。

お申込み

ステップ1
以下の「お申し込み」ボタンからメールアドレスの登録をしてください。
ステップ2
登録したメールアドレスに送信される「参加申込フォーム」URLにアクセスし、画面の案内に従い入力の上、「申込完了メール」を受信してください。
ステップ3
郵送される払込票兼請求書にて、11月16日(水)までにコンビニエンスストアで参加費をお支払いください。
ステップ4
登録したメールアドレスに送信される「参加証」を受信してください。
ステップ5
フォーラム当日、「参加証」を持参して受付で提示してください。

申込期間:2016年10月11日(火)9:00~10月29日(土)17:00

申し込み

※お使いのブラウザのcookieを「有効」に設定していない場合、お申込みできない場合があります。
※各分科会には定員がございますので、申込み手続き完了後は変更できません。
※開催当日の受付はできません。

実施報告

第14回高大連携教育フォーラム 報告集 【詳しくはこちらから】

 今回は、「いま、なぜ入試改革か?~教育改革のゆくえを探る~」を全体テーマとして開催したところ、高校関係者を中心に153名の方にご参加いただきました。
 第1部の「特別講演」では、京都大学総合博物館准教授の塩瀬隆之氏から、多様な人の中で暮らし、働き、学びあうインクルーシブ社会で、次世代が生き抜く力を備えるには、その力を引き出すべき大人自身の学び直しが必要であるとお話ししていただきました。

 また、「講演」では、京都大学大学院教育学研究科教授の楠見孝氏から平成28年度から実施された京都大学教育学部におけるパフォーマンス評価に基づく特色入試(学力型AO入試)の取り組みについての紹介と京都工学院高等学校校長の砂田浩彰氏および教諭の有本淳一氏から洛陽工業高等学校と伏見工業高等学校の再編統合により今年4月から開校となった京都工学院高等学校での教育の柱に捉えている課題解決型学習や教科横断型学習についての取り組みについてご報告いただきました。

 その後、これらの講演を総括し、大学コンソーシアム京都高大連携推進室の荒瀬克己氏が、学習指導要領の改訂と入試改革をはじめとする教育改革についてのコメントをお話ししました。

 第2部では、表現技法、数学、英語、理科の分科会に分かれ、科目・テーマ別に情報共有や活発な意見交換が行われました。

 分科会終了後の情報交換会では、講演者も交え、参加者間で振り返り、交流の場となりました。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 高大連携教育フォーラム 担当
TEL 075-353-9153 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

事業内容について

PAGE TOP