2013年度

開催概要

メインテーマ

新しい時代を拓く高大接続の「学び」とは
―京都からの発信―

第11回高大連携教育フォーラム

日 時
2013年12月6日(金)9:30~17:30
会 場
キャンパスプラザ京都
主 催
京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会/京都市教育委員会/京都府私立中学高等学校連合会/京都商工会議所/公益財団法人 大学コンソーシアム京都)
内 容
第11回高大連携教育フォーラム リーフレット【詳細はこちらから】
<第1部>9:30~15:15
時間 内容
基調講演
9:35~10:00
内村 浩 氏 (大学コンソーシアム京都 高大連携推進室長/京都工芸繊維大学 アドミッションセンター 教授)
事例紹介
10:00~12:15
京都市立洛陽工業高等学校
テーマ:夢見る連携教育 ─ 先端に触れないと「山」が見えない─
報告者:恩田  徹 氏 (京都市立洛陽工業高等学校 校長)
報告者:有本 淳一 氏 (京都市立洛陽工業高等学校 企画広報室長)
湘北短期大学
テーマ:キャリア教育として実践する入学事前授業
報告者:小棹 理子 氏 (湘北短期大学 情報メディア学科 教授/リベラルアーツセンター 副センター長)
京都市立塔南高等学校
テーマ:京都市立塔南高等学校教育みらい科における高大連携の実践
報告者:古池 強志 氏 (京都市立塔南高等学校 校長)
報告者:若林 武史 氏 (京都市立塔南高等学校 企画推進部 部長)
大学コンソーシアム京都
テーマ:京都府北部地域キャリア教育企画「まるっとーくin綾部」での取組み
報告者:筒井 洋一 氏 (大学コンソーシアム京都 高大連携推進室/京都精華大学 人文学部 教授)
司 会:浜畑 芳紀 氏 (大学コンソーシアム京都 高大連携推進室/立命館大学 教育開発推進機構 教授)
13:15~15:15
特別講演
テーマ:対話による一人ひとりの知の創造から新しい高大連携の形を探る
講演者:三宅 なほみ 氏 (東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構 副機構長/大学総合教育研究センター 教授)
司 会:山本 以和子 氏 (大学コンソーシアム京都 高大連携推進室/京都工芸繊維大学 アドミッションセンター 准教授)
今、時代は、現実に生きて働く「知」力を求めている。その実現には、高校から大学へとつながる学びの過程の中で、一人ひとりが自分で考え、自分の考えを育てて行ける学び方の学びが必要になるだろう。その一つの試みとして私たち大学発教育支援コンソーシアム推進機構では、今「対話」に潜む学びの仕組みを活用して、高等学校での新しい授業づくりに取り組んでいる。一人ひとりの知の創造力を育てる授業改革から見えてくる新しい高大連携の形を参加者の皆様と一緒に検討したい。
<第2部>15:30~17:30
種別 内容
第1分科会
表現技法
テーマ:学び合いの手法を使って、シンポジウムの議論を深める
ファシリテーター:筒井 洋一 氏(大学コンソーシアム京都高大連携推進室/京都精華大学 人文学部 教授)
第2分科会
数 学
テーマ:新教育課程の教育問題を考える
報告者:中村 央志 氏(京都市立塔南高等学校 教諭)
報告者:椋本  洋 氏(大学コンソーシアム京都 高大連携推進室/立命館大学 理工学部 講師)
C N:砂田 浩彰 氏(京都市教育委員会 指導部 学校指導課 主任指導主事)
第3分科会
英 語
テーマ:新しい学力観に基づいた指導力を持つ人材育成のための高大連携
報告者:今川 佳紀 氏(立命館宇治中学校・高等学校 外国語科主任・専任教諭)
報告者:湯川 笑子 氏(立命館大学 文学部 教授)
C N:久保  敦 氏(立命館宇治中学校・高等学校 国際センター主任・専任教諭)
第4分科会
理 科
テーマ:高大連携による理科教育充実のための取組(京都物理グランプリ)
報告者:大曲 健介 氏(京都府立亀岡高等学校 教諭)
報告者:常見 俊直 氏(京都大学大学院理学研究科 学術推進部社会交流室 講師)
C N:遠山 秀史 氏(京都府教育庁 指導部 高校教育課 指導主事)

実施報告

第1部の「基調講演」では大学コンソーシアム京都
高大連携推進室長・内村浩教授(京都工芸繊維大学教授)から、京都高大連携研究協議会の取組み、今回のメインテーマ設定の背景と趣旨についての説明だけではなく認知心理学の視点や学力分類、大学入試・学習等のあり様について学術的な観点も交えつつ解説をいただきました。

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続いて、高校と大学が連携して先進的な取組みを行っている高校・大学から「実践事例紹介」として報告していただきました。京都市立洛陽工業高校からは、特進コース(ハイパーステージ)におけるプロジェクト型学習の事例紹介、湘北短期大学からは入学予定者を対象にキャリア教育の一環として実施される入学事前授業の内容やその効果、京都市立塔南高校からは教員養成を目的とした専門科「教育みらい科」における高大連携の取組みならびに今後の課題、大学コンソーシアム京都からは高校生・大学生・地域が一体になって取り組む新たなキャリア教育の試み「まるっとーく」について紹介がありました。

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午後からは東京大学・三宅なほみ教授による「対話による一人ひとりの知の創造から新しい高大連携の形を探る」と題した「特別講演」がありました。最初に、午前中の実践事例紹介の振り返りを行った後、生徒が「対話」を通じて学びを深めていく新たな授業実践手法として「知識構成型ジグゾー法」の紹介があり、参加者同士のグループワークも交えて解説がなされました。グループワークを通じて、生徒個々人が個別に学習するのではなく、学んだ内容を持ち寄ってグループで共有することで、より深くかつ幅広い内容の学びと理解に繋がることを参加者自身が実感することができました。今回は、理科の事例を取り上げた試みでしたが、理系科目・人文社会科学系科目を問わず、様々な授業実践例が広がっているとの報告もあり、高校のみならず大学においても低回生ゼミなど様々な場面で応用が可能なのではないかとの印象を持ちました。

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第2部は「表現技法」「数学」「英語」「理科」の各分科会に分かれ、科目・テーマ別の実践事例の共有や意見交換が行われました。「表現技法」では第1部の議論について、グループワーク等を通じて更に深めることができました。「数学」では高校におけるICTを活用した授業実践例や大学における数学的活動を取り入れた実践例について報告がなされました。「英語」では、立命館大学・立命館宇治中高間で行われている教科指導交流の取組み等が紹介されました。「理科」では京都府教育委員会が主催している「京都物理グランプリ」を通した高校・大学間の連携についての報告や意見交換がなされました。

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盛会のうちに今回のフォーラムを終了しました。次年度の高大連携教育フォーラムへもご参加よろしくお願いいたします。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 高大連携教育フォーラム 担当
TEL 075-353-9153 FAX 075-353-9101
〒600-8216
京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※営業時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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