2015年度


事業概要

大学コンソーシアム京都では、2001年に開講した「プラザカレッジ」において、京都学研究の研究成果を「京都学講座」として公開してきました。2009年度からは、「京カレッジ」に設けた京都力養成コースの一講座として、京都に関する様々な事象の中から、毎年テーマを設定し、それにまつわる話題を提供しています。

kyoto-city_logo京都市協働事業

開催概要

京都には、四季それぞれに伝統あるまつりや行事がひしめき合っています。中には葵祭や祇園祭のように、全国にその名を知られた著名なまつりもあれば、一方では、人知れずひっそりと行われている行事もあります。しかし、それらはすべて、千年の古都にくらす人々の祈りの表象であるといえるでしょう。今回のシリーズでは、ある時は江戸時代の都人のくらしに想いを馳せ、ある時は現代のまつりをイメージしつつ、京都に根ざした民俗行事と庶民信仰の諸相について解き明かします。

2015年度 京都学講座「京のまつりと賑わい」

日 程
2015年4月25日(土)~2016年1月16日(土)10:00~11:30(受付9:30~)
※全14回+2回の実地講座
会 場
キャンパスプラザ京都 4階第2講義室
(京都市下京区西洞院通塩小路下る)
内 容
大学コンソーシアム京都 京都力養成コース京都学講座 パンフレット【詳細はこちらから】

第1回 2015年4月25日(土) 「葵祭」

講師:猪熊 兼勝 氏(京都橘大学名誉教授、葵祭行列保存会会長)

春、京都三大祭は葵祭から始まります。都を山城国に遷都した桓武天皇の使いが、賀茂の神に報告したことが始まりといわれ、毎年決まる貴公子の勅使姿を見ようと、高貴な女性達は、牛車の場所取りを争いました。貴族の日記や王朝文学に登場する風物詩であります。かつて、宮中で天皇に挨拶する宮中の儀、市中を進む路頭と社頭の儀がありましたが、宮中儀は中止になりました。今も千年以上にわたり王朝の風俗を動態で見られる唯一の祭りの魅力を探ります。

第2回 5月 9 日(土) 「葵祭~平安王朝の雅」

講師:新木 直人 氏(賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司)

5月15日に行われる賀茂祭は、装束や祭具に葵を飾ることから「葵祭」とも呼ばれています。その始まりは今から1400年以上前の飛鳥時代にさかのぼります。欽明天皇5年(544)、国の豊穣と国民の安泰を祈願して行われた祭礼に起源を持ち、日本三大勅祭の一つとして、今日まで受け継がれてきました。この講座では、葵祭の歴史や文化に加え、伝統祭事継承の重要性や意義について解説します。

第3回 5月30日(土) 「戦国時代の祇園祭」

講師:河内 将芳 氏(奈良大学文学部教授)

現在、京都で行われている祇園祭の原型は戦国時代にさかのぼります。それでは、その戦国時代の祇園祭とは、どのようなものだったのでしょうか。ここでは、戦国時代のすがたを当時生きた人々が記した文献史料をもとに探ってみたいと思います。また、祇園祭の様子が描かれた洛中洛外図など絵画史料も残されていますので、それらもみながら考えます。神輿渡御と山鉾巡行の二つの祭事についてもみていこうと思います。

第4回 6月6日(土) 「祇園祭の染織品」

講師:吉田 雅子 氏(京都市立芸術大学美術学部教授)

祇園祭の山鉾には、世界から集まった染織品が懸けられています。これらの染織品のうち、代表的な作品をわかりやすく解説します。今回紹介するのは、鯉山等に残る16世紀のヨーロッパ製タペストリー、長刀鉾等に残る16~19世紀のペルシャ、インド、トルコ製の絨毯、黒主山等に残る16~19世紀の中国製の龍袍等です。この講座を受講して祇園祭にくり出し、今年は今までとは異なる視点から祇園祭をお楽しみください。
※第4回の日程に誤りがありました。正しくは6日(土)です。謹んでお詫び申し上げます。

第5回 6月27日(土) 「祇園祭と山鉾」

講師:川島 智生 氏(京都華頂大学現代家政学部教授)

ユネスコ無形文化遺産に登録されている「京都祇園祭の山鉾行事」。祇園祭では現在、33基もの山鉾が巡行しており、観光客で賑わう最大級の行事です。2014年度は「後祭」の復活とともに、大船鉾の再興と巡行が大きな話題となりました。今回の講座では、宮大工として山鉾の修復に携わった田中重男氏を招き、建築史家の川島教授が大船鉾復興の歩みや山鉾の特徴などを聞き出すことで、山鉾観察のポイントをお教えします。

第6回 8月1日(土) 「京のお盆~家の行事から五山の送り火まで」

講師:村上 忠喜 氏(京都市文化財保護課美術工芸・民俗文化財係長)

京都市中にはさまざまな盆行事が伝承されています。家毎に行われる先祖迎えの風習、また共同体毎に行われる行事として、近郊村落では、盆踊りや松上げ行事が伝承されています。なかでも五山の送り火は、その規模やまち全体で鑑賞するという文化である点で特別な行事です。この講座では、家、共同体、そして都市全体、それぞれの単位での盆行事を通じて、盆行事とは何かを考えてみたいと思います。

第7回 8月8日(土) 「愛宕信仰と火のまつり~暮らしと信仰」

講師:鵜飼 均 氏(京都愛宕研究会会長)

「阿多古祀符 火迺要慎(あたごしふ ひのようじん)」でおなじみの、愛宕神社のお札。例年7月31日の「千日詣り」には千日分ご利益があるとされ、お札を求めて多くの参詣者が愛宕さんへお参りをされます。また、それぞれの地域では、愛宕信仰に基づくとされる松上げをはじめとした特色ある行事が分布しています。本講座では、暮らしに根付いた火の信仰や行祭事について考えてみたいと思います。

第8回 9月19日(土) 「ずいき祭~西之京に息づく天神信仰」

講師:三枝 暁子 氏(立命館大学文学部准教授)

毎年10月1日から5日にかけ開催される「ずいき祭」は、旧北野天満宮領「西之京」の人々の天神信仰の歴史を今に伝える貴重な祭です。とりわけ4日の「ずいきみこし」の巡行は、“野菜みこし”の巡行として注目を集めています。そこで本講座では、ずいき祭の歴史とともに、ずいきみこしの構造や制作過程、さらには制作に携わる人々を紹介することにより、天神信仰によって結ばれた地域の歴史と文化に対する理解を深めていきたいと思います。

第9回 10月3日(土) 「時代祭」

講師:猪熊 兼勝 氏(京都橘大学名誉教授、時代祭考証委員)

120年前、皇居が江戸へ移って30年近く、京都の再生を象徴する博覧会を契機に時代祭が誕生しました。それは京都千年の歴史を風俗で振り返る市民の祭でした。幕末から歴史を振り返り、列の最期に京都を首都にした要人達が登場します。馬上に、近所の“オジサン”が緊張した姿を見付けるのも時代祭ならではです。個々の衣装は、厳密な考証で復元したもので、京都の伝統技術の結晶です。考証の舞台裏や祭の苦労話もお伝えします。

第10回 10月10日(土) 「鞍馬の火祭」

講師:福持 昌之 氏(京都市文化財保護課技師)

勇壮な松明行事として知られる鞍馬の火祭。しかし、本来の主役は2基の神輿です。例年10月22日の夜、由岐神社から御旅所へ迎え、翌日に送る儀式が執り行われます。松明は、氏子による神輿迎えの行列の一要素に過ぎません。この講座では、七仲間と呼ばれる氏子組織それぞれの役割と準備や当日の動き、そして神輿や剣鉾などの諸要素について解説し、祭りの全体像について理解を深めてもらおうと思います。

第11回 10月24日(土) 「霜月の御火焚と大根焚」

講 師:八木 透 氏(佛教大学歴史学部教授)

京において秋から冬に行われる祭りには、火をめぐる信仰が見え隠れしています。火は貴重な恵みを私たちに与えてくれる、暮らしに必要不可欠な存在ではありますが、一方ですべてのものを焼き滅ぼしてしまう、恐ろしい力を持った魔物でもあります。特に11月に行われる「御火焚」や12月初旬の「大根焚」は、京の秋から冬を代表する火まつりです。人々の中に古くから息づく素朴な火への信仰について考えてみたいと思います。

第12回 11月28日(土) 「おけらまいり~賑わいを支える匠たち」

講師:青江 智洋 氏(京都府立山城郷土資料館技師)

おけらまいりは、京都の年越しを彩る暮らしの行事として知られています。大晦日から元旦にかけて八坂神社へ参詣し、境内の白朮(おけら)灯籠の火を縄に移して持ち帰るというもので、この火で雑煮を炊き、1年の無病息災を願うことが氏子をはじめ京都人の習わしとされてきました。今回は、その歴史をたどるとともに、おけらまいりを支える人々、とりわけ竹製火縄を作り続ける匠に注目します。

第13回 12月12日(土) 師走から正月の祓えと悔過

講師:八木 透 氏(佛教大学歴史学部教授)

師走、すなわち旧暦12月はどのような意味を有する月だったのでしょうか。それはおそらく「大祓え」のための月だったのではないかと思います。近世までの京では、師走には朝廷を中心として大祓えという行事が行われていました。では庶民たちはどのようにして罪やケガレを祓ったのでしょうか。寺院で行われる悔過の行事を題材として、かつての京の師走と新年の情景について考えてみたいと思います。

第14回 2016年1月16日(土) 「節分~春を招く行事と鬼」

講師:橋本 章 氏(京都文化博物館学芸員)

節分は私たちの暮らしに馴染みの深い行事ですが、いろいろと不思議な側面があります。節分が2月初旬に行われる理由は何か?節分に鬼がやって来るのは何故か?そもそも「節分」とはどういう意味なのか?など、深く考えてみると謎が多いのが節分という行事です。本講座では、節分の由来や意味を探ります。そして、3月の桃の節句についても言及し、春という観点から年中行事の文化について概観します。

実地講座

京都学講座では、講義形式の講座だけでなく、実際に現地で京都に触れる「実地講座」を取り入れています。今回の実地講座は次の通りです。
※実地講座の参加は京カレッジ生(後述)のみお申し込みいただけます。申込方法は出願可否の連絡の際にご案内いたします。応募多数の場合は抽選となりますのでご了承ください。

実地講座① 2015年7月21日(火)12:00~14:00

「祇園祭と京料理~中村楼」(定員35名・参加費8,000円)

解説:辻 雅光 氏(中村楼12代目当主)

八坂神社の表参道に480年の風格を漂わせてたたずむ中村楼。今回は室町期の創業と伝わる老舗料亭で祇園祭にまつわる京料理を味わいます。7月13日に行われる長刀鉾の稚児社参では、八坂神社に稚児餅を奉納し、稚児への昼食を供する重要な役割を果たす中村楼の当主から、京料理の解説や祇園祭に対する思いをお話しいただきます。

実地講座② 12月9日(水)10:00~11:30

「大根焚~了徳寺」(定員30名・参加費2,000円)

解説:八木 透 氏(佛教大学歴史学部教授)

鳴滝の了徳寺では、毎年12月9日・10日に「大根焚」が行われます。この大根を食すると無病息災で過ごすことができるといわれ、古くから多くの人たちに親しまれてきました。今年は皆さんとともに、アツアツの大根をいただきながら、大根焚の背景にある人々の祈りの心について考えてみたいと思います。

お申込み

「京のまつりと賑わい」は14回の講座で構成されています。講座への参加は、京カレッジ生として全14回に出願する方法と1講座ごとに参加する方法の2種類があります。実地講座は京カレッジ生のみお申し込みいただけます。

◆京カレッジ生として受講する

受 講 料
10,000円(全14回)
※実地講座は別途費用が必要です。
申込方法
京カレッジ募集ガイドに添付の出願票で申し込んでください。出願票はホームページから登録・出力ができます。
提出書類
①出願票1部
②京カレッジ会員証用顔写真(縦3㎝×横3㎝)1枚
受付期間
《郵送》2015年3月10日(火)~21日(土・祝)必着
※持参する場合は20日(金)・21日(土)10:00~16:00の2日間、キャンパスプラザ京都で受け付けます。
提 出 先
大学コンソーシアム京都(京カレッジ担当)

京カレッジリンク http://www.consortium.or.jp/project/sg/details

【注記】
1.申込方法の詳細は京カレッジ募集ガイドにてご確認ください。
2.定員(250名)を超過した場合は抽選により受講の可否を決定しますのでご了承ください。
3.受講可否の案内は4月初旬に郵送いたします。現地講座の申込方法等の案内は受講可となった方に同封してご案内いたします。
4.受講の可否についてのお問い合わせはご遠慮ください。

◆1講座ごとに受講する場合

受 講 料
1,000円(1回)
申込方法
当日、直接に会場へお越しいただき、受付で受講料をお支払いください。

1.京カレッジ生で定員を満たした場合は入場をお断りすることがあります。
2.実地講座の参加は京カレッジ生のみの受付となりますのでご了承ください。

大学コンソーシアム京都加盟校の学生について
①②に該当する学生は無料で受講できます。実地講座に参加する場合は京カレッジ生として申し込む必要がありますので、学生証のコピーを必ず添付して期間内に出願をしてください。講座ごとで受講する場合は、直接会場の受付で学生証を提示してください。
①大学コンソーシアム京都加盟校の学生・留学生(大学院・専攻科・通信教育課程生を除く)
②放送大学京都学習センター全科履修生

お問い合わせ先

公益財団法人大学コンソーシアム京都 京カレッジ(京都学講座)担当
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る キャンパスプラザ京都1階
TEL.075-353-9140 FAX.075-353-9121
MAIL:miyakare-ml■consortium.or.jp(■を@に変更して送信してください)
※受付時間:9:00~17:00(日・月曜除く)

事業内容について

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