2021年度

2021年度 京都学講座 日程変更および中止のお知らせ

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、開講を延期した下記の3講座につきまして、振替日を決定しましたので、お知らせいたします。

【日程変更】
2月19日(土)(9月11日(土)から変更)
「ヨーロッパの中近世を襲った脅威のパンデミック「黒死病」」

2月26日(土)(8月28日(土)から変更)
「京都の盆行事 祖霊とともに死霊を送る」

3月19日(土)(8月21日(土)から変更)
「古代の疫病について考える -平城京・平安京の流行病-」

詳細については変更後のリーフレットをご参照ください

事業概要

大学コンソーシアム京都では、2001年に開講した「プラザカレッジ」において、京都学研究の研究成果を「京都学講座」として公開してきました。2009年度からは、京都市とともに運営する大学の知の資源を地域に開放する生涯学習事業「京(みやこ)カレッジ」における京都力養成コースの一講座として、京都に関する様々な事象の中から毎年テーマを設定し実施しています。

kyoto-city_logo京都市協働事業

2021年度 京都学講座

テーマ 〝ファクターX〟をさかのぼる-京都と疫病-
開催概要
古くから人々が密集し、外国との往来も盛んだった京都は、感染症がたびたび流行する宿命にありました。いま、世界は新型コロナウイルスの猛威の中にあります。日本も例外ではありません。けれども諸外国のような厳戒下にはなく、不思議な日常が続いています。背景には、日本人の素朴な信仰や暮らし方、考え方にも隠れた要因が潜んでいるのではないか。容易に検証できない〝ファクターX〟を、各分野の専門家とともにさかのぼります。
日 程
2021年6月5日(土)~2021年10月30日(土) 各コースとも定員130名
【午前コース】 10:00~11:30 (受付 9:30~)
【午後コース】 12:30~14:00 (受付 12:00~)
どちらも同じ講義内容です。
会 場
キャンパスプラザ京都 4階第2講義室
(京都市下京区西洞院通塩小路下る)
受 講 料
10,000円(基本講座10回)
※実地講座は別途お申込み・参加費用が必要です。
出願について
募集を締め切りました詳しくは「京カレッジページ」をご参照ください。
https://www.consortium.or.jp/project/sg/details
内 容
大学コンソーシアム京都 京都力養成コース京都学講座 リーフレット 日程変更版 【PDF】

開講記念講座を実施します応募は締切りました。

2021年度京カレッジ京都学講座のオープニング企画として開講記念講座を実施します。

2021年度京都学講座開講記念講座
「〝ファクターX〟とは-「ことば」と「サイエンス」から-」

講 師:
山中 伸弥氏
(京都大学 iPS細胞研究所 所長・教授、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 理事長)
永田 紅氏
(歌人、京都大学学際融合教育研究推進センター 特任助教・専門は細胞生物学)
小林 一彦氏(京都産業大学 文化学部 教授)
日にち:
2021年3月13日(土)
時 間:
13時30分~ 15時00分  (開場13時00分)
会 場:
キャンパスプラザ京都 4階 第2講義室
定 員:
130名(事前申込必要)※申込多数の場合は抽選とさせていただきます。
参加費:
無料
申込方法はこちら:

基本講座

2021年6月5日(土) 「神道の祓いを通じて」

講師: 乾 光孝 氏  世界文化遺産 賀茂別雷神社 権禰宜

永らく都として機能してきた京都、それは、持続可能な社会を意識した営みがあった証拠でもあります。疫病が蔓延しないよう、また日頃よりの子々孫々を受け継ぐ知恵というものを、現在まで伝わる「まつり」を通して確かめてみます。そこから見える未来への示唆があるのかどうか、ご一緒に検証しましょう。

2021年6月26日(土) 「祇園祭の創始と変遷 -疫病退散のまつりから巨大都市祭礼へ-」

講師: 八木 透 氏  佛教大学 歴史学部 教授

祇園祭の前身である御霊会の創始については諸説があり、明確な時期は不明です。ただ平安時代から今日まで、少なくとも1100年を超える歴史を有することは確かです。悠久の歴史の中で、祇園祭には幾多の変遷があったことは想像に難くありません。その過程について理解するために、本講座ではターニングポイントを大きく7期に分け、それぞれの時期の特質について考えてみましょう。

2021年7月24日(土) 「王朝の庶民生活と疫病 -京都のマチと人の暮らし-」〔5月22日 振替日〕

講師: 井上 満郎 氏  京都市歴史資料館 館長、京都産業大学 名誉教授

王朝時代、都市京都に暮らす人々を疫病はたえず襲いました。というよりも人口の集中する都市のそれは宿命でした。庶民が医薬の恩恵に浴することはまずないですから、被害は大きなものでした。でも生きねばなりません。そうした時代のなかでの庶民たちの暮らしの姿をさぐるのは容易ではないのですが、できるだけ彼らの実態に迫ってみたいと思っています。

2021年7月31日(土) 「病を運に呼びこむ道長とその栄華 -同母兄の相つぐ死、三条帝の追い落し、「望月の歌」-」

講師: 朧谷 寿 氏  同志社女子大学 名誉教授、古代学協会 理事長

「この世」を「我が世」と謳歌した藤原道長は、病弱でありながら62歳という当時としては長命を保ちました。33歳のときに出家を思うほどの大病をしたのをはじめ病むことが多くありましたが、重要な局面では元気なのです。頂点に立つ者の心すべき点でしょう。そして后となる子女にも恵まれ、そこには多くの才女が出仕しました。紫式部もその一人で、道長の存在なくして『源氏物語』はこの世に出現し得なかったのです。

2021年10月2日 (土) 「国宝「病草紙」 -平安絵巻の問題作-」

講師: 井並 林太郎 氏  京都国立博物館研究員

「病草紙」は、さまざまな病気や奇形の人物を描いた平安時代末期の絵巻物です。もとは1巻で伝わりましたが、戦前に1図ずつ離ればなれになり、そのうち京都国立博物館に所蔵された9図が国宝に指定されています。他にはない奇抜な題材を描いたこの作品は、けがれた現世を離れ極楽浄土に転生することを願う浄土教信仰を背景に成立したと考えられています。しかし、それだけでは理解しきれないこの問題作の謎と魅力をお話しします。

2021年10月16日 (土) 「学都京都の疱瘡(ほうそう)と医学」

講師: 香西 豊子 氏  佛教大学 社会学部 教授 

今は昔、数年おきに流行しては、多くの人を死に至らしめた疫病がありました。高熱につづいて、皮膚には紅く大きな発疹がでます。誰もが一度は患いますが、生涯ふたたび患うことはありません。この不可思議な疫病の原因は何か、どのように対処するのが最善か。明治期まで、医学研究の中心地であった京都では、さまざまな学説と対処法が考案されました。未知の疫病に人々はどう向きあってきたのか、京都の医学の歴史をひもときます。

2021年10月30日(土) 「中世室町時代の疫病 -13代将軍足利義輝を中心に-」

講師: 葉山 美知子 氏  京都医学史研究会 会長

人類がこの地球上に生息して以来、現代に至るまで疫病に悩まされない時代が存在したでしょうか。疫病と言えばまず痘瘡(天然痘)こそが悪疫筆頭の槍玉に上がるに違いありません。なにせ1980年に撲滅宣言が出されるまで、人々はひとたび罹患すれば死の恐怖に直結でした。今回の話は日本の中世、室町時代13代将軍足利義輝の痘瘡を中心に、都の周辺の人物やその時代背景を探ってみます。

2022年2月19日(土) 「ヨーロッパの中近世を襲った脅威のパンデミック「黒死病」」
〔9月11日 振替日〕

講師: 石坂 尚武 氏  同志社大学 名誉教授

昨今、現代世界は新型コロナウィルスに苦しんでいますが、歴史を振り返ると、パンデミックはヨーロッパにおいても中世と近世に猛威をふるい人間の社会と文化に多大な影響を及ぼしました。黒死病(ペスト)から歴史を見直すことで新たな発見が認められます。黒死病のインパクトから宗教と美術と社会を、京都との関わりも視野に入れつつ有機的に見直してみましょう。

2022年2月26日(土) 「京都の盆行事 祖霊とともに死霊を送る」
〔8月28日 振替日〕

講師: 村上 忠喜 氏  京都産業大学 文化学部 教授

京都の盆行事は、自らの祖先の霊を迎え送る行事を基調としつつも、生者に害する可能性を秘めた霊をも送ることが、長年の歴史の中で行事として醸成されてきました。その最たるものが、都市部と周辺地域を巻き込み、京都盆地舞台に一大ページェント化する「京都五山送り火行事」でしょう。他にも、各町々での地蔵盆や地域ごとに多様な精霊送り行事があります。それらの行事を通して、その背景にあった心性について考えてみましょう。

2022年3月19日(土) 「古代の疫病について考える -平城京・平安京の流行病-」
〔8月21日 振替日〕

講師: 澤田 瞳子 氏  小説家

日本の歴史の中には、疫病の流行の記録が頻繁に登場します。あるいは権力者たちの命を奪い、あるいは日本の歴史の流れに大きな影響を与えた古代の流行病について、『日本書紀』『続日本紀』といった史料の元に読み解きます。漢文史料そのものにも触れていただきますので、短い言葉の中に込められた出来事をより鮮明に考えていただけると思います。

実地講座

京都学講座では、実際に現地で京都に触れる「実地講座」を取り入れています。
実地講座に参加するには基本講座へのお申し込みが必要です。

実地講座① 2021年7月20日(火) 開講予定時間:15:30-16:30
御霊会と山鉾巡行 -「鯉山」の宝物のなぞ- 開講中止

講師: 杉田 繁治 氏  公益財団法人鯉山保存会 相談役

平安時代の京都における疫病の流行を鎮めるための祈りの会として始まった御霊会が、祇園祭の始まりです。やがてそこに山・鉾が出現し人々の祭りとして発展してきました。応仁の乱後1500年からは町衆が主体となって山・鉾を相互に競い合いながら豪華絢爛なものにしていきました。世界のあちこちから集めたタペストリーや名工が腕を振るった造形物が飾られています。「鯉山」が持つ宝物のなぞを紹介します。

実地講座② 2021年12月4日(土) 開講予定時間:10:00-12:00/13:30-15:30
神社境内から円山公園へ、「防疫」の聖地・祇園社の変容をたどる -疫病と都市住民の関係は、場所をどのように変えたか-

講師: 梅林 秀行 氏  京都高低差崖会崖長、京都ノートルダム女子大学 非常勤講師
講師: 川島 智生 氏  京都華頂大学 現代家政学研究所 教授

平安京の東郊に位置する祇園社(現八坂神社)は、「御霊信仰」の中心地として、都市住民の防疫を象徴的な側面から支えました。一方で祇園社は明治以降、公衆衛生の近代制度化と並行して、境内の大半が「円山公園」という新たな公共空間へと生まれ変わることに。いったい近代都市において、なぜ公園というインフラは必要とされたのか。「防疫」の視点から、宗教空間と都市インフラの歴史を現地で追跡しましょう。

◆1回ごとの受講について

各講義1回ごとの受講はできません。
ただし、基本講座については毎回25名を定員として、大学コンソーシアム京都加盟校の正規学生(ただし、大学院・通信教育課程生等を除く)および、 放送大学京都学習センター全科履修生は1回ごとの受講が可能です。
下記をご覧ください。

◆大学コンソーシアム京都加盟校の正規学生は基本講座の1回毎の受講が可能です

「加盟校正規学生」とは大学コンソーシアム京都加盟校の正規学生(ただし大学院・通信教育課程生等を除く)および放送大学京都学習センター全科履修生です。1回ごとの受講をする場合は、基本講座で希望する講座の日時に直接会場へお越しの上、受付で必ず学生証を提示してください。受講料は無料です。定員25名を満たした場合等、受講をお断りする場合がありますので、ご了承ください。実地講座への参加は、京カレッジ生として基本講座の10回分とあわせて申込む必要がありますので、学生証のコピーを必ず添付して、左記の申込方法にて期間内に出願をしてください。

感染予防対策

感染予防の取り組みとお願い

新型コロナウイルス感染状況を受け、2021年4月25日(日)京都府に緊急事態宣言が発出されました。
屋内イベントについては、感染予防対策を徹底したうえで定員を2分の1にして実施するよう要請がなされております。

下記の感染予防対策を十分に取りながら、実施をしてまいります。

1) 講座運営における感染予防対策について

  • 教室定員の50%程度以下の受講者数にて実施します。
  • 各受講者の前後左右の席が空くよう着席し、受講生同士の距離を確保します。
  • 資料は受付時に手渡しをせず机上に設置し、職員との接触機会を減らします。
  • 講義中も適宜換気を行います。

2) キャンパスプラザ京都における感染予防対策について

  • 職員は出勤前の検温、こまめな手洗い、マスクの着用を徹底しています。
  • ドアノブやトイレの水栓レバー等、不特定多数の人が触れる箇所については、こまめな消毒を行っています。

3) (受講者へ)マスク着用、手指消毒のお願い

  • キャンパスプラザ京都に入館される際には、マスクを着用し、エントランスに配置している消毒液で手指の消毒をしてください。

4) (受講者へ)健康管理のお願い

  • ご自宅等で検温していただき、発熱(37.5度以上又は平熱比1度超過)、または咳や咽頭痛、倦怠感、息苦しさ等の体調不良の場合は受講をご遠慮ください。

5) (受講者へ)エレベーターやロビーでの会話は控えめに

  • 密になりやすいエレベーター内やロビーでの会話はお控えください。

今後の要請等を踏まえ、中止の判断を行う場合につきましては、改めて告知をいたします。
以上、ご理解ご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

今後の緊急事態宣言発出(延長)時の「京都学講座」の開講判断基準について

1)キャンパスプラザ京都の施設利用が可能な場合
・原則、通常どおり講座を実施する。
2)キャンパスプラザ京都の貸室利用停止措置となった場合
・貸室利用を停止期間内は講座を開講しない(延期する)。
3)上記以外の理由により開催延期または中止する場合
・ その都度、判断の上、対応を決定する。

お問い合わせ先

公益財団法人大学コンソーシアム京都 
京カレッジ(京都学講座)担当 9:00〜17:00(日・月曜を除く)
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る キャンパスプラザ京都1階
TEL.075-353-9140 FAX.075-353-9121
MAIL:miyakare■consortium.or.jp(■を@に変更して送信してください)
※お問い合わせ受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

事業内容について

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