「学まち連携大学」促進事業【2020年~2023年度】

京都市及び(公財)大学コンソーシアム京都では、地域連携の取組を、学部・学科の枠を超えて、大学の組織的な取組として定着させ、充実・発展させることを目的に、「「学まち連携大学」促進事業」を2016年度から実施しています。
2016年からは6大学を4箇年にわたり支援し、その結果地域で学ぶ学生が増加し、地域に関心を持つ学生が着実に増え、その大学の研究成果や学生の活力が地域にいかされ、地域の活性化にもつながっています。
2020年度には新たに4大学を採択し2020年度~2023年度までの4年間に渡り支援いたしました。

事業概要

「スタートアップ型」と「発展型」の2つのタイプを設けて支援をしています。

スタートアップ型

発展型

対象団体

(公財)大学コンソーシアム京都加盟校のうち、2016年度学まち連携大学促進事業及び文部科学省の大学COC、COC+事業に採択された大学(参加大学を除く)以外の大学・短期大学

(公財)大学コンソーシアム京都加盟校のうち、2016年度学まち連携大学促進事業の採択大学等、全学的に地域連携を促進している大学・短期大学

支援対象となる取組

①全学を挙げた体系的なプログラムの開発

②学内における地域連携を促進するための体制整備

※既存の取組は、充実・発展させるもののみ支援対象

①全学を挙げた体系的なプログラムの開発

②他大学との地域連携の取組の協働実施

※先進的かつ新規の取組が支援対象。既存の取組は支援対象外。

補助金
(上限)

4年間最大(580万円)

1年目:200万円

2年目:160万円

3年目:120万円

4年目:100万円

4年間最大(880万円)

1年目:300万円

2年目:240万円

3年目:190万円

4年目:150万円

選定件数

3~4件程度

1~2件程度

※2年目(2021(令和3)年度)以降の予算については、京都市会の議決事項であるため、確約されたものではないことに留意してください。
※詳細は、公募要領をご確認ください。

公募要領(PDF)
Q&A(PDF)

「学まち連携大学」促進事業 採択大学一覧

京都光華女子大学・京都光華女子短期大学部(スタートアップ型)

事業名:京で学び・京で働き・京に暮らす~地域連携型プログラムの展開~

 右京区の基本計画に基づき実践してきた地域連携の実績と、大学教育再生加速プログラムで成果を得た「地域連携を織り込んだアクティブラーニング」をもとに、新たな教育プログラムを展開し、学生の京都定着と卒業生や地域住民の再就職やキャリアアップを支援し、「京で学び・京で働き・京に暮らす」女性を増やすことを目指します。
 次の4つの目的を設定し、教育プログラムを拡充することで学生が京都に関わる機会を増やしていきます。
 ①学生と卒業生の活動を拡大する目的で京都中心部に地域連携拠点を確保し、②地域連携型教育の正課科目を増やし地域企業・団体との協働を通して地域が求める人材育成を促進します。③リカレント教育の再就職支援として地域企業と連携した実践型インターンシップを構築し、④これまで実績が高い「食と健康」に加え「伝統産業」に関する地域連携型教育を強化し、京都風土の理解と伝統産業継承意識を高める仕組みづくりに取組ます。

花園大学(スタートアップ型)

事業名:利他の精神に基づいた地域連携教育プログラムの推進事業

 花園大学の建学の精神は、「禅的仏教精神による人格の陶冶」です。本学の地域連携は、この建学の精神に基づき、多様な主体との連携を通じて、教育・研究・活動の成果を地域の発展に活かすとともに、主体性と利他心を持ち社会に貢献できる学生を育成することを目的としています。
 これまでの地域連携の実績を元に、①仏教×社会貢献プロジェクト(仏教精神に基づいたコミュニティ作り・活性化)、②おひざもとプロジェクト(もっと気軽に「花大さん」)、③京都プロジェクト(京都の歴史・文化・伝統にフォーカス)の三本柱を設け、新しい形の坐禅会や地域情報発信局、地域防災学校、京町家イベント、祇園祭プロジェクトなど花園大学の特色を活かしたユニークな企画を積極的に行います。
 地域から「花園大学がここにあってよかった」と認識してもらうとともに、これらの活動を通じて自信をつけ、京都に愛着を持ち将来に羽ばたく学生を輩出することを目指します。

京都橘大学(発展型)

事業名:山科・醍醐地域で「変化を楽しむ」地域連携型教育プログラム

 京都橘大学では、2016年度に採択を受けた「学まち連携大学」促進事業により2019年度まで多数の地域連携型教育プログラムの増加と自走化を達成しました。本事業ではそれらを継続しつつ、その次のステップとして、地域連携活動の可視化をテーマとした①「見える!!地域連携」プロジェクトと、京都薬科大学との連携による②「区民に身近な大学へ」プロジェクトの2つを展開します。
①「見える!!地域連携」プロジェクトでは、学生ニーズ、教育効果、活動成果、地域の変化の4つの可視化テーマを設定し、それぞれのテーマのもとに、成長度測定テストの実施、地域住民へのアンケート調査等6つの取組を展開します。
②「区民に身近な大学へ」プロジェクトでは、京都薬科大学と連携し、IPE(多職種連携教育)プログラム、共同学生団体による地域連携活動、市民向け共同公開講座の3つを展開し、山科・醍醐地域の住民にとって「大学」が身近な存在になることを目指します。

龍谷大学・龍谷大学短期大学部(発展型)

事業名:伏見をフィールドにした地域連携型教育プログラムの展開 -まちぐるみキャンパス(学び合いのコミュニティ)の深化-

 2016-19年の龍谷大学「学まち連携大学」促進事業を発展させ、京都文教大学との更なる連携を通して両大学の位置する「伏見」をフィールドにした地域連携型教育プログラムの展開を目指します。
 両大学は文部科学省の支援を受けて進められた「地域公共人材大学間連携事業」において「地域公共政策士」資格教育プログラムを10年以上ともに開発し実施してきました。両大学には長年にわたり伏見区内で地域連携活動の実績があること、また、京都すばる高等学校も伏見区内において実践的な教育を展開していることを踏まえ、2大学・1高校が協働して地域連携型教育プログラムを開発することにより、「地域公共政策士」資格教育プログラムの地域連携型教育の一層の充実と伏見区における「まちぐるみキャンパス(学び合いのコミュニティ)」の深化を通して、地域・学生がともに学び、専門や世代を超えた交流による成長を促進するものです。

「学まち連携大学」促進事業 中間評価結果

 2020年度に開始した「学まち連携大学」促進事業は、2023年度までの4年間を支援期間としていますが、 3年目の2022年度に外部有識者による中間評価を実施することになっており、2022年9月29日に中間評価を実施いたしました。評価結果は下記のとおりです。

【総評(採択校4校共通)】
 コロナ禍という厳しい状況の中で、それぞれ工夫されてよく頑張ってこられたことが見て取れる。
 一方で、こういった状況だからこそ、当初想定していた大学だけの課題に留まらず、コロナ禍により顕在化してきた地域の課題を調査し、地域連携の深化や解決策を見出すことへのアプローチも、重要である。
 また、学生が主体ということを改めて認識していただき、地域連携活動の中での学生の自発的な気付きや行動、創造性につながるような働きかけをしてほしい。そのうえで、事業を通じた学生の成長度について、しっかりと評価を行うことが望まれる。
 予算書や決算書で業務委託費や指導料が多く計上されているが、指導教員や学生自身が取り組むことで得られる気づきもあるため、見直しを検討してもらいたい。

大学名・申請者名:京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部 学長 高見茂

事業名:
京で学び・京で働き・京に暮らす~地域連携型プログラムの展開~
総括評価:
一部で計画と同等又はそれ以上の取組も見られるものの、本事業の目的を達成するには、助言等を考慮し、更なる努力を期待したい。
<概要はこちら>
講評:
  • 「まちやキャンパス」については、学生が地域と接点を結ぶ「気づきの場」となることを目指していただきたい。また、大学の特徴的な取組として、多額の賃貸料を費やしていることから、更に積極的な活用を期待する。
  • 事業の評価指標に掲げる京都市内企業・団体への就職率については、現状、令和元年度の基準値を大きく下回っている状況である。この結果を分析し、どのような就職支援が必要か改めて検討すべきである。また、学生が地域企業の魅力をどう認識したかも検証すべきである。
  • 大学と短期大学、それぞれの現状分析と次年度に向けた課題の抽出に取り組んでほしい。

大学名・申請者名:花園大学 学長 磯田文雄

事業名:
利他の精神に基づいた地域連携教育プログラムの推進事業
総括評価:
一部で計画と同等又はそれ以上の取組も見られるものの、本事業の目的を達成するには、助言等を考慮し、更なる努力を期待したい。
<概要はこちら>
講評:
  • ラジオ番組やYouTubeによる情報発信がどういう効果を持つかについて分析が必要である。最終的には定量的評価を実施することが望ましい。
  • 対面形式を想定していた活動の一部を映像配信に切り替え対応できたことは評価できる。映像の二次的利用やオンライン講座のノウハウを集積させ、今後どのように活用し、発展させていくのか検討してもらいたい。
  • 学生が活動の中で気付きや創造性を得る前提として、成長実感は重要であるので、学生の成長度を測るアンケートは実施すべきである。

大学名・申請者名:京都橘大学 学長 日比野英子

事業名:
山科・醍醐地域で「変化を楽しむ」地域連携型教育プログラム
総括評価:
一部で計画と同等又はそれ以上の取組も見られるものの、本事業の目的を達成するには、助言等を考慮し、更なる努力を期待したい。
<概要はこちら>
講評:
  • 本事業の柱である京都薬科大学との連携プロジェクトは、現時点ではIPEプロジェクト (模擬患者の募集と授業参加)のみに留まっているように見受けられるので、もう一歩踏み込んで新しい試みの方向性を示してほしい。
  • 教育効果の可視化について、卒業生インタビューのサンプル数が少ない。2022年度も十分な予算を確保されているので、採択期間後半は「発展型」の事業として、具体的な成果が示せるよう取り組んでほしい。
  • 卒業生インタビューについては、「卒業生と学生の関係性を深めたい」、「学生にキャリアを考えさせたい」など、その目的をはっきりとさせてほしい。そのうえで、効果的・効率的に行うのであれば、オンラインを活用するなどの方法を検討してほしいし、教育効果を高めるのであれば、テープ起こしを外注せずに学生自身で行う方が、ニュアンスや心の込もり方がわかり、成長につながるのではないか。

大学名・申請者名:龍谷大学・龍谷大学短期大学部 学長 入澤崇

事業名:
伏見をフィールドにした地域連携型教育プログラムの展開
-まちぐるみキャンパス(学び合いのコミュニティ)の深化-
総括評価:
一部で計画と同等又はそれ以上の取組も見られるものの、本事業の目的を達成するには、助言等を考慮し、更なる努力を期待したい。
<概要はこちら>
講評:
  • 「高校生版地域公共政策士」の資格認証制度については、今後1年半で教育事業として成立するよう制度整備に取り組んでほしい。
  • 高大連携の連携先については、検証母数を増やすとともに、内容についてもしっかりと分析してほしい。
  • ビデオ教材制作については、作ること自体ではなく、制作過程で学生が得た気づきや変化を重要視してほしい。また、学生が地域住民とのコミュニケーションやグループワークから得た効果も報告に含めてもらいたい

「学まち連携大学」促進事業 事業実績報告

2020年度に開始した「学まち連携大学」促進事業は、2023年度までの4年間の支援期間を終了いたしました。つきましては、以下のとおり各採択校の事業実績を報告いたします。

大学名・申請者名:京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部 学長 高見茂

事業名:京で学び・京で働き・京に暮らす~地域連携型プログラムの展開~
<事業実績報告はこちら

大学名・申請者名:花園大学 学長 磯田文雄

事業名:利他の精神に基づいた地域連携教育プログラムの推進事業
<事業実績報告はこちら

大学名・申請者名:京都橘大学 学長 日比野英子

事業名:醍醐地域で「変化を楽しむ」地域連携型教育プログラム
<事業実績報告はこちら

大学名・申請者名:龍谷大学・龍谷大学短期大学部 学長 入澤崇

事業名:伏見をフィールドにした地域連携型教育プログラムの展開
-まちぐるみキャンパス(学び合いのコミュニティ)の深化-
<事業実績報告はこちら

お問合せ先

〒600-8216  京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 調査・広報事業部「学まち連携大学」促進事業 担当
TEL :075-353-9130 FAX: 075-353-9101
MAIL:chiiki-daigaku-ml■consortium.or.jp
(■を@に変更して送信してください)
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00

事業内容について

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