令和5年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和5年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】 同志社大学、立命館大学等 京都学生演劇祭実行委員会

9月10日(日)、「京都学生演劇祭2023」を見学してきました!

昨年と同じ左京区養正地区で開催され、京都学生演劇祭の象徴である「蛹」に見立てられた野外特設舞台が行き交う人々の目をひいていました。

京都学生演劇祭は、9/9(土)~16(土)まで(間に1日休みあり)長期間開催され、参加団体は9団体と大規模なイベントになっています。昨年も幅広い客層の方が演劇を見に来られていましたが、この地での開催が2年目となった今年は、場所の定着やイベントの周知度も相まって観客席は座れないほどの超満員でした。

そんな大規模なイベントの企画運営は、すべて学生が主体となってすすめられています。                                              今回は、京都学生演劇祭実行委員会の委員長に「演劇祭を学生が主体となって行うことの魅力」などを、京都学生広報部員が記事にしてくれています。

ぜひ、インタビュー記事をご覧ください!!!

 京都学生広報部 コトカレ https://kotocollege.jp/archives/30303

 

【活動紹介】大谷大学 大谷大学And House

10月18日(水)、「大谷大学And House」の活動を見学してきました!

主な活動地域は、京都市北区の北部にある中川学区。                                      中川学区は北山杉の産地ですが、近年高齢化の進行により伝統的な林業の継承が難しくなりつつあり、活気が失われつつあることから、そこに学生が関わって地域の活性化に取り組んでいます。取り組みの一つとして、クラフトビール「京都・中川まんまビーア!」の製造・販売をしています。

ビールに使用される「まんま茶」は、中川学区で栽培されてきたお茶ですが、古いタイプのお茶に近い系統と言われ、少し苦みのある味わい深いお茶ということです。                                                 住民の方と一緒にまんま茶を製造し、その後のビール製造・販売は福祉事業所の協力を経て、ネットや店頭で販売されます。
今回は、大谷大学に「まんまビーア」の瓶にラベルを貼る作業を見学してきました。                        この作業に至るまでには、まんま茶のお茶摘み、選別、蒸す・煎るという作業工程があり、その後、醸造の依頼をされるということです。大谷大学And Houseの出原さんによると、お茶の煎り方によっても味が変わるので、毎年の出来を一定するのに苦労するということでした。

200本ほどの瓶にラベル(長いラベルでした!)を一つ一つ貼る作業は、根気のいる大変な作業ですが、みんなで協力して次々にラベルが貼られた瓶ができていくのを見て、チームワークの良さを感じました。                                自分たちで作り上げた物が商品になり、店頭で売られるという喜びは、大きいと思います。

ビールの購入を通じて、茶葉の対価が中川地域で行う地域福祉活動に還元されるということです。大谷大学And Houseでは、毎月中川地域に出向いてクイズや脳トレなど住民の方との交流を図る活動もされています。

今年も「まんまビーア」の販売が楽しみです! 味は、最初にふわっとお茶の味が広がり、ビールの苦みが少ないということです。女性にも飲みやすそうですね。

  ※大谷大学And Houseの活動・まんまビーアについては、下記のインスタグラムでご確認ください!!!

  https://www.instagram.com/otaniandhouse/

 

 

           

【活動紹介】京都精華大学 「街と人と音楽と」ゼミ

10/21(土)「街と人と音楽と」ゼミがワークショップを開催する 【一乗寺フェス 秋まつり】を見学してきました! 

一乗寺と言えば、

・「ラーメン」というイメージが強すぎて、他の魅力が伝わっていない。

・昔からの住民と、新しく引っ越してこられた住民との間に温度差がある。

という課題が、一乗寺の商店主を対象としたアンケートより浮上。                                                        そのような課題解決や地域交流を活性化させたい!という思いにプラスして、音楽表現を専攻する学生が多い「街と人と音楽と」ゼミの強みを活かし、音楽に触れてもらうことで地域の交流を促進したいという思いから、ワークショップを開催することになったということです。

当日はさわやかな秋晴れとなり、会場となった一乗寺公園は朝からたくさんの人でにぎわっていました。屋台や縁日コーナー、ステージイベントやワークショップイベントなど盛りだくさんの内容で、小さな子供を連れたファミリー層が多く来られていました。後の主催者発表では、3,000人程度の来場者数があったということです。 

「街と人と音楽と」ゼミのワークショップ「みんなでたのしく つくってわくわく 音あそび」では、4種の楽器(ヘアピンで作るカリンバ、ストローで作る笛、筒の中にビーズを入れて作るブレスレット、紙筒と風船でつくる太鼓)を作ってもらい、その楽器で音遊びを楽しむという内容になっており、楽器を楽しむ親子連れで大盛況でした。                                              楽器で子供たちが怪我や誤飲をしないように、また作りやすいように飽きないように材料の素材や形・大きさ等、何度も試作を繰り返されたということです。そんな努力もあり、当日は代表の小川さんにインタビューをしている時も次々に子供たちがワークショップを訪れてきて、その都度インタビューを中断するほどの盛況ぶりでした。

「街と人と音楽と」ゼミは、ワークショップの開催以外にも一乗寺のゴミ拾い活動にも参加されています。そこで地域の方との交流も深めているということでした。

今後も、一乗寺の活性化のために活動を頑張ってください!!!

                                                    

 

 

 

令和4年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和4年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】立命館大学 カモシネマ17実行委員会

821日(日)、「カモシネマ17」を見学してきました!

 今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。                                                       インスタグラム・ツイッター・ブログでのSNS発信、路上やイベントでのビラ配布等、積極的に広報活動をされていました。当初の開催日であった20日(土)が雨で翌日に延期となり、21日(日)も、日中雨が強く降った時間帯もありましたが、滞りもなく無事に開催されました。 

「カモシネマ」は、20年前、京都のシンボル鴨川の環境保全に関心を持った立命館大学の学生によって立ち上げられた事業で、現在メンバーは35名。学生のまち京都で、同世代の若者の美化意識向上への働きかけとして、毎年夏に清掃活動や野外映画上映会を開催されています。そこから人と人、人と映画、人と鴨川をつなぐイベントとして、今年で17年目を迎えます。 

当日は、15時半から「ピカカモ」と呼ばれる清掃活動が、雨のため少し時間をずらして行われました。また同時間から、事業初の試みとなる「古本交換会」も実施されました。参加者が本を持ち寄り、新たな古本と交換しようという企画。捨てられてしまう本を減らすことで、SDGsの取り組みの一環にもなり、会場には小説から絵本や図鑑、昔の雑誌まで様々なジャンルの本が並んでいました。本の中には、交換者へのメッセージが挟んでいるものもあり、受け取った人の気持ちが温かくなるようなそんな企画でした。他には、子供やそのご家族を対象としたクイズ形式の企画もあり、老若男女問わず参加できるイベントとなっていました。

 今年の上映作品は『音楽』。                                                             「音楽への初期衝動」を巧みに映像化したアニメーション映画です。                                            数多くある映画作品の中で、『音楽』が選ばれた理由について実行委員の方に聞いたところ、コロナ禍で、文化や芸術に触れたり交流したりする機会がなくなりつつある中、映画を通して「文化」の大切さを改めて感じた作品であり、そんな作品をこのカモシネマで上映したいという思いで決めました、とのことでした。

日が落ちても気温があまり下がらず暑かったですが、上映時間が近づくにつれて、続々と鑑賞される方が来られ、また鴨川を散歩されている方が足をとめてスクリーンを見られる姿も多くありました。 

今後は、年に一度のイベントだけではなく、日常的にできるイベントを考えているとのことでした。                              今後の活動にも期待しています!

【活動紹介】京都大学、立命館大学等 京都学生演劇祭実行委員会

915日(木)、「京都学生演劇祭2022」を見学してきました!

今年度は、99日(金)~19日(月)まで開催され、出演団体は11団体、実行委員は10名と大規模な演劇祭となっています。土日は満席になることもあるとのことで、取材当日もたくさんの観客が入っておられました。

会場は、出町柳駅徒歩5分くらいの場所にある「養正児童公園」。                                             到着するとすぐに大きな白い野外特設舞台が目に入ってきました。シンボルでもある野外特設舞台は、ホームページ上で見て想像していたよりも大きく、頑丈に建てられており、側面は白と青色でペイントされた木の柱で覆われていました。大きく頑丈な中にも何かほっこりと感じるものがあり、繭をイメージして作られたということにも納得です。                                                                    準備中の野外特設舞台の中も見学させていただきましたが、とても広く、舞台と観客席の距離感がちょうど良い感じでした。取材をしている間も、それぞれの担当者が黙々と開演に向けて準備をされている姿がとても印象的でした。

実行委員の岡田さんによると、昨年度からコロナの影響で会場を屋内から野外の「養正児童公園」に移したとのことです。                                                  地域住民の方と定期的にミーティングを開催し、少しずつ交流の場が増えたことや、コロナで演劇を見てもらう機会を失っていた学生さんたちに場所を提供することができたことをお話いただきました。もちろん野外ならではの天候の問題や、虫よけ対策などの苦労もあるようですが、地域の方々に見守られ、演劇関係のプロの方々と学生さんが協力して、素晴らしい舞台を作り上げたということがよく分かりました。 

公園内には、グッズの販売やお菓子を景品とした射的コーナーがあり、また演劇祭を盛り上げるために毎日作成された「毎日チラシ」の展示コーナーがありました。たくさん飾られたチラシの中から、気に入ったチラシにシールを貼るなど、演劇が始まるまでの待ち時間を楽しむ工夫がされていました。 

公園内を楽しんでいるうちに開演時間となり、実行委員の方々のご厚意で、演劇を観させていただきました。                          初めて観る学生団体の演劇は、一言で言うと圧巻でした!感情豊かな表現力に見入ってしまい、時には考えさせられ、あっという間の45分でした。公園のすぐ近くを電車が走っており、そこを上手く演劇の中に取り入れておられるところも魅力でした。 

最終日には、観客賞と審査員賞の2つの賞が発表され、観客の採点が一番高い団体は、来年開催される全国学生演劇祭への出場権を得られるとのことです。ここから、未来の舞台俳優が生まれることにも期待したいです。 

短時間の取材でしたが、実行委員の方の熱い思いや演劇祭の魅力、苦労した点、また今後に向けての思いを色々と聞くことができ、観劇させていただいたことで、京都学生演劇祭の魅力を堪能できました。                                                          今後の活動も楽しみです!

 

【活動紹介】京都精華大学、京都市立芸術大学、成安造形大学、嵯峨美術大学 BORDER!実行委員会

11月26日(土)、「アートフェスティバルBORDER!2022」を梅小路公園に見学してきました!

BORDER!実行委員会」は、関西の美術系大学生を中心にメンバー構成されており、市民がアートに触れるきっかけを作ること、及び若手アーティストの育成を主な目的としてアートフェスティバルの企画・運営・実施を行っています。

今年度のテーマは、“イチミリヨリミチ”                                                         ほんの“1ミリ寄り道するだけで、アートの世界を楽しめるイベントを目指し、例年のマルシェ、ライブイベント、ワークショップに加え、初の野外開催、ステージパフォーマンスでさらに広いアートをお届けします。

当日は、曇り空のお天気でしたが、木々の紅葉が美しく、過ごしやすい季節ということもあり、公園には様々な目的を持った方たちがたくさんおられました。実行委員の岡崎さんによると、昨年はゼスト御池での開催だったため、電車の利用者が主だったが、今年は初の野外開催で人通りがだいぶ変わり、老若男女問わず幅広い方に見ていただけるのが嬉しいとのことでした。                                                        実際に、たまたま通りかかった市民の方や観光客の方が足をとめて熱心にライブペイントやマルシェを見ておられ、幅広い年齢層に興味を持ってもらえるきっかけになったのではないかと思います。                                                             一方で、メイン企画であるマルシェには約30組ほどの出展作家が揃いましたが、広い敷地があるにも関わらず出展者数が昨年とほぼ同数であったため、今後の課題としたいということでした。

今回のイベントでは、フードロスの削減という点でSDGsを意識した取り組みも実施されました。                               廃棄される野菜や果物を基に絵具を作り、アート作品を作成するワークショップが事前に開催され、作品が展示されていました。優しい色合いが絵をほっこり見せてくれました。

今後の活動については、レポートが掲載されるとのことです。                                               毎年、ホームページも魅力的なので、そちらもぜひご覧ください!                      今回イベントに行けなかった方も、ぜひアートに触れてみてください! 

   BORDER!2022のHPはこちらから → https://borderfes.art/

 

【活動紹介】同志社女子大学、龍谷大学、同志社大学、立命館大学、京都大学他 都ライト実行委員会

12月10日(土)、「都ライト’22」を見学してきました!

都ライトは、2005年から京都市下京区界隈(今年度は、上七軒と浄福寺通大黒町)で開催されている、京町家のライトアップイベントです。                                        今年度のコンセプトは、「人を結ぶ、町家を照らす再興の光」。                                              人と人の結びつきが薄れ、街の活気が以前と比べて弱くなっていく中で、再び街に活気を戻し、人の繋がりを取り戻していきたいという思いが込められています。

会場には、町家の内側からライトが灯る「暮らしの灯り」が表現されていました。「ライトアップ」と聞いて連想する煌びやかな光とは異なり、格子から漏れるほんわかした灯りが京町家の趣をより一層引き立てていました。

コロナ禍で集客を目的とした企画の立案やPR活動を自粛したり、メンバーが入れ替わったり… …。環境が変化していく中で、どのように活動を継続してきたのかについて、実行委員の三橋さんにお話を伺いました。

「イベントの実施にあたり、これまで地域の方との繋がりを大事にしてきました。皆さまのご支援・ご協力のおかげで、長年続けることができています。地域と共生しないとイベント自体の実施も難しいので感謝の気持ちでいっぱいです。                                               一方で、私たちが伝えたい「暮らしの灯り」の魅力が十分に伝えきれず、「目立たない」「分かりにくい」という声もいただいています。                                        新型コロナウイルス感染症の状況を見ながらにはなりますが、今後は併設イベント等も実施して、もう少しアピールしていきたいです。」

三橋さんからはPR力を強化する等の課題が述べられましたが、イベント当日は、都ライト実行委員会のOB・OGと地域の方が久しぶりの再会に喜び合う姿や、イベントに合わせて営業時間を延長されているお店に参加者が足を運ぶ様子など、心温まる場面を数多く目にすることができました。これも、18年にわたり地域の方との繋がりを大切にし続けてきた皆さんだからこそ実現した「地域との共生」の形ではないでしょうか。

今後はイベントの報告書を作成し、地域の方にお礼まわりをされるとのことです。                                             来年はどのようなイベントになるのか、楽しみにしています!

 

 

令和4年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和4年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】立命館大学 カモシネマ17実行委員会

821日(日)、「カモシネマ17」を見学してきました!

 今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。                                                       インスタグラム・ツイッター・ブログでのSNS発信、路上やイベントでのビラ配布等、積極的に広報活動をされていました。当初の開催日であった20日(土)が雨で翌日に延期となり、21日(日)も、日中雨が強く降った時間帯もありましたが、滞りもなく無事に開催されました。 

「カモシネマ」は、20年前、京都のシンボル鴨川の環境保全に関心を持った立命館大学の学生によって立ち上げられた事業で、現在メンバーは35名。学生のまち京都で、同世代の若者の美化意識向上への働きかけとして、毎年夏に清掃活動や野外映画上映会を開催されています。そこから人と人、人と映画、人と鴨川をつなぐイベントとして、今年で17年目を迎えます。 

当日は、15時半から「ピカカモ」と呼ばれる清掃活動が、雨のため少し時間をずらして行われました。また同時間から、事業初の試みとなる「古本交換会」も実施されました。参加者が本を持ち寄り、新たな古本と交換しようという企画。捨てられてしまう本を減らすことで、SDGsの取り組みの一環にもなり、会場には小説から絵本や図鑑、昔の雑誌まで様々なジャンルの本が並んでいました。本の中には、交換者へのメッセージが挟んでいるものもあり、受け取った人の気持ちが温かくなるようなそんな企画でした。他には、子供やそのご家族を対象としたクイズ形式の企画もあり、老若男女問わず参加できるイベントとなっていました。

 今年の上映作品は『音楽』。                                                             「音楽への初期衝動」を巧みに映像化したアニメーション映画です。                                            数多くある映画作品の中で、『音楽』が選ばれた理由について実行委員の方に聞いたところ、コロナ禍で、文化や芸術に触れたり交流したりする機会がなくなりつつある中、映画を通して「文化」の大切さを改めて感じた作品であり、そんな作品をこのカモシネマで上映したいという思いで決めました、とのことでした。

日が落ちても気温があまり下がらず暑かったですが、上映時間が近づくにつれて、続々と鑑賞される方が来られ、また鴨川を散歩されている方が足をとめてスクリーンを見られる姿も多くありました。 

今後は、年に一度のイベントだけではなく、日常的にできるイベントを考えているとのことでした。                              今後の活動にも期待しています!

【活動紹介】京都大学、立命館大学等 京都学生演劇祭実行委員会

915日(木)、「京都学生演劇祭2022」を見学してきました!

今年度は、99日(金)~19日(月)まで開催され、出演団体は11団体、実行委員は10名と大規模な演劇祭となっています。土日は満席になることもあるとのことで、取材当日もたくさんの観客が入っておられました。

会場は、出町柳駅徒歩5分くらいの場所にある「養正児童公園」。                                             到着するとすぐに大きな白い野外特設舞台が目に入ってきました。シンボルでもある野外特設舞台は、ホームページ上で見て想像していたよりも大きく、頑丈に建てられており、側面は白と青色でペイントされた木の柱で覆われていました。大きく頑丈な中にも何かほっこりと感じるものがあり、繭をイメージして作られたということにも納得です。                                                                    準備中の野外特設舞台の中も見学させていただきましたが、とても広く、舞台と観客席の距離感がちょうど良い感じでした。取材をしている間も、それぞれの担当者が黙々と開演に向けて準備をされている姿がとても印象的でした。

実行委員の岡田さんによると、昨年度からコロナの影響で会場を屋内から野外の「養正児童公園」に移したとのことです。                                                  地域住民の方と定期的にミーティングを開催し、少しずつ交流の場が増えたことや、コロナで演劇を見てもらう機会を失っていた学生さんたちに場所を提供することができたことをお話いただきました。もちろん野外ならではの天候の問題や、虫よけ対策などの苦労もあるようですが、地域の方々に見守られ、演劇関係のプロの方々と学生さんが協力して、素晴らしい舞台を作り上げたということがよく分かりました。 

公園内には、グッズの販売やお菓子を景品とした射的コーナーがあり、また演劇祭を盛り上げるために毎日作成された「毎日チラシ」の展示コーナーがありました。たくさん飾られたチラシの中から、気に入ったチラシにシールを貼るなど、演劇が始まるまでの待ち時間を楽しむ工夫がされていました。 

公園内を楽しんでいるうちに開演時間となり、実行委員の方々のご厚意で、演劇を観させていただきました。                          初めて観る学生団体の演劇は、一言で言うと圧巻でした!感情豊かな表現力に見入ってしまい、時には考えさせられ、あっという間の45分でした。公園のすぐ近くを電車が走っており、そこを上手く演劇の中に取り入れておられるところも魅力でした。 

最終日には、観客賞と審査員賞の2つの賞が発表され、観客の採点が一番高い団体は、来年開催される全国学生演劇祭への出場権を得られるとのことです。ここから、未来の舞台俳優が生まれることにも期待したいです。 

短時間の取材でしたが、実行委員の方の熱い思いや演劇祭の魅力、苦労した点、また今後に向けての思いを色々と聞くことができ、観劇させていただいたことで、京都学生演劇祭の魅力を堪能できました。                                                          今後の活動も楽しみです!

 

【活動紹介】京都精華大学、京都市立芸術大学、成安造形大学、嵯峨美術大学 BORDER!実行委員会

11月26日(土)、「アートフェスティバルBORDER!2022」を梅小路公園に見学してきました!

BORDER!実行委員会」は、関西の美術系大学生を中心にメンバー構成されており、市民がアートに触れるきっかけを作ること、及び若手アーティストの育成を主な目的としてアートフェスティバルの企画・運営・実施を行っています。

今年度のテーマは、“イチミリヨリミチ”                                                         ほんの“1ミリ寄り道するだけで、アートの世界を楽しめるイベントを目指し、例年のマルシェ、ライブイベント、ワークショップに加え、初の野外開催、ステージパフォーマンスでさらに広いアートをお届けします。

当日は、曇り空のお天気でしたが、木々の紅葉が美しく、過ごしやすい季節ということもあり、公園には様々な目的を持った方たちがたくさんおられました。実行委員の岡崎さんによると、昨年はゼスト御池での開催だったため、電車の利用者が主だったが、今年は初の野外開催で人通りがだいぶ変わり、老若男女問わず幅広い方に見ていただけるのが嬉しいとのことでした。                                                        実際に、たまたま通りかかった市民の方や観光客の方が足をとめて熱心にライブペイントやマルシェを見ておられ、幅広い年齢層に興味を持ってもらえるきっかけになったのではないかと思います。                                                             一方で、メイン企画であるマルシェには約30組ほどの出展作家が揃いましたが、広い敷地があるにも関わらず出展者数が昨年とほぼ同数であったため、今後の課題としたいということでした。

今回のイベントでは、フードロスの削減という点でSDGsを意識した取り組みも実施されました。                               廃棄される野菜や果物を基に絵具を作り、アート作品を作成するワークショップが事前に開催され、作品が展示されていました。優しい色合いが絵をほっこり見せてくれました。

今後の活動については、レポートが掲載されるとのことです。                                               毎年、ホームページも魅力的なので、そちらもぜひご覧ください!                      今回イベントに行けなかった方も、ぜひアートに触れてみてください! 

   BORDER!2022のHPはこちらから → https://borderfes.art/

 

 

 

 

令和4年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和4年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】立命館大学 カモシネマ17実行委員会

821日(日)、「カモシネマ17」を見学してきました!

 今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。                                                       インスタグラム・ツイッター・ブログでのSNS発信、路上やイベントでのビラ配布等、積極的に広報活動をされていました。当初の開催日であった20日(土)が雨で翌日に延期となり、21日(日)も、日中雨が強く降った時間帯もありましたが、滞りもなく無事に開催されました。 

「カモシネマ」は、20年前、京都のシンボル鴨川の環境保全に関心を持った立命館大学の学生によって立ち上げられた事業で、現在メンバーは35名。学生のまち京都で、同世代の若者の美化意識向上への働きかけとして、毎年夏に清掃活動や野外映画上映会を開催されています。そこから人と人、人と映画、人と鴨川をつなぐイベントとして、今年で17年目を迎えます。 

当日は、15時半から「ピカカモ」と呼ばれる清掃活動が、雨のため少し時間をずらして行われました。また同時間から、事業初の試みとなる「古本交換会」も実施されました。参加者が本を持ち寄り、新たな古本と交換しようという企画。捨てられてしまう本を減らすことで、SDGsの取り組みの一環にもなり、会場には小説から絵本や図鑑、昔の雑誌まで様々なジャンルの本が並んでいました。本の中には、交換者へのメッセージが挟んでいるものもあり、受け取った人の気持ちが温かくなるようなそんな企画でした。他には、子供やそのご家族を対象としたクイズ形式の企画もあり、老若男女問わず参加できるイベントとなっていました。

 今年の上映作品は『音楽』。                                                             「音楽への初期衝動」を巧みに映像化したアニメーション映画です。                                            数多くある映画作品の中で、『音楽』が選ばれた理由について実行委員の方に聞いたところ、コロナ禍で、文化や芸術に触れたり交流したりする機会がなくなりつつある中、映画を通して「文化」の大切さを改めて感じた作品であり、そんな作品をこのカモシネマで上映したいという思いで決めました、とのことでした。

日が落ちても気温があまり下がらず暑かったですが、上映時間が近づくにつれて、続々と鑑賞される方が来られ、また鴨川を散歩されている方が足をとめてスクリーンを見られる姿も多くありました。 

今後は、年に一度のイベントだけではなく、日常的にできるイベントを考えているとのことでした。                              今後の活動にも期待しています!

【活動紹介】京都大学、立命館大学等 京都学生演劇祭実行委員会

915日(木)、「京都学生演劇祭2022」を見学してきました!

今年度は、99日(金)~19日(月)まで開催され、出演団体は11団体、実行委員は10名と大規模な演劇祭となっています。土日は満席になることもあるとのことで、取材当日もたくさんの観客が入っておられました。

会場は、出町柳駅徒歩5分くらいの場所にある「養正児童公園」。                                             到着するとすぐに大きな白い野外特設舞台が目に入ってきました。シンボルでもある野外特設舞台は、ホームページ上で見て想像していたよりも大きく、頑丈に建てられており、側面は白と青色でペイントされた木の柱で覆われていました。大きく頑丈な中にも何かほっこりと感じるものがあり、繭をイメージして作られたということにも納得です。                                                                    準備中の野外特設舞台の中も見学させていただきましたが、とても広く、舞台と観客席の距離感がちょうど良い感じでした。取材をしている間も、それぞれの担当者が黙々と開演に向けて準備をされている姿がとても印象的でした。

実行委員の岡田さんによると、昨年度からコロナの影響で会場を屋内から野外の「養正児童公園」に移したとのことです。                                                  地域住民の方と定期的にミーティングを開催し、少しずつ交流の場が増えたことや、コロナで演劇を見てもらう機会を失っていた学生さんたちに場所を提供することができたことをお話いただきました。もちろん野外ならではの天候の問題や、虫よけ対策などの苦労もあるようですが、地域の方々に見守られ、演劇関係のプロの方々と学生さんが協力して、素晴らしい舞台を作り上げたということがよく分かりました。 

公園内には、グッズの販売やお菓子を景品とした射的コーナーがあり、また演劇祭を盛り上げるために毎日作成された「毎日チラシ」の展示コーナーがありました。たくさん飾られたチラシの中から、気に入ったチラシにシールを貼るなど、演劇が始まるまでの待ち時間を楽しむ工夫がされていました。 

公園内を楽しんでいるうちに開演時間となり、実行委員の方々のご厚意で、演劇を観させていただきました。                          初めて観る学生団体の演劇は、一言で言うと圧巻でした!感情豊かな表現力に見入ってしまい、時には考えさせられ、あっという間の45分でした。公園のすぐ近くを電車が走っており、そこを上手く演劇の中に取り入れておられるところも魅力でした。 

最終日には、観客賞と審査員賞の2つの賞が発表され、観客の採点が一番高い団体は、来年開催される全国学生演劇祭への出場権を得られるとのことです。ここから、未来の舞台俳優が生まれることにも期待したいです。 

短時間の取材でしたが、実行委員の方の熱い思いや演劇祭の魅力、苦労した点、また今後に向けての思いを色々と聞くことができ、観劇させていただいたことで、京都学生演劇祭の魅力を堪能できました。                                                          今後の活動も楽しみです!

 

 

 

 

 

 

令和4年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和4年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】立命館大学 カモシネマ17実行委員会

821日(日)、「カモシネマ17」を見学してきました!

 今回は、コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。                                                       インスタグラム・ツイッター・ブログでのSNS発信、路上やイベントでのビラ配布等、積極的に広報活動をされていました。当初の開催日であった20日(土)が雨で翌日に延期となり、21日(日)も、日中雨が強く降った時間帯もありましたが、滞りもなく無事に開催されました。 

「カモシネマ」は、20年前、京都のシンボル鴨川の環境保全に関心を持った立命館大学の学生によって立ち上げられた事業で、現在メンバーは35名。学生のまち京都で、同世代の若者の美化意識向上への働きかけとして、毎年夏に清掃活動や野外映画上映会を開催されています。そこから人と人、人と映画、人と鴨川をつなぐイベントとして、今年で17年目を迎えます。 

当日は、15時半から「ピカカモ」と呼ばれる清掃活動が、雨のため少し時間をずらして行われました。また同時間から、事業初の試みとなる「古本交換会」も実施されました。参加者が本を持ち寄り、新たな古本と交換しようという企画。捨てられてしまう本を減らすことで、SDGsの取り組みの一環にもなり、会場には小説から絵本や図鑑、昔の雑誌まで様々なジャンルの本が並んでいました。本の中には、交換者へのメッセージが挟んでいるものもあり、受け取った人の気持ちが温かくなるようなそんな企画でした。他には、子供やそのご家族を対象としたクイズ形式の企画もあり、老若男女問わず参加できるイベントとなっていました。

 今年の上映作品は『音楽』。                                                             「音楽への初期衝動」を巧みに映像化したアニメーション映画です。                                            数多くある映画作品の中で、『音楽』が選ばれた理由について実行委員の方に聞いたところ、コロナ禍で、文化や芸術に触れたり交流したりする機会がなくなりつつある中、映画を通して「文化」の大切さを改めて感じた作品であり、そんな作品をこのカモシネマで上映したいという思いで決めました、とのことでした。

日が落ちても気温があまり下がらず暑かったですが、上映時間が近づくにつれて、続々と鑑賞される方が来られ、また鴨川を散歩されている方が足をとめてスクリーンを見られる姿も多くありました。 

今後は、年に一度のイベントだけではなく、日常的にできるイベントを考えているとのことでした。                              今後の活動にも期待しています!

 

 

 

 

令和3年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

令和3年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!

【活動紹介】京都女子大学、龍谷大学等 崇仁皮革産業持続可能化プロジェクト

12月12日(日)、「第2弾!皮革ワークショップ」を見学してきました。

「崇仁皮革産業持続可能化プロジェクト」は、京都女子大学、龍谷大学等のメンバーからなる団体で、崇仁学区の市民交流の活性化や、皮革産業を持続可能にすることを目的とした活動を行っています。彼らの出会いは2年前。みやこKAMADOKIプログラムというSDGsを達成するためのネットワーク形成を目的とした実践型プログラムに参加し、崇仁地区が守ってきた伝統産業の「皮革」を持続可能にしたいという思いを広く知ってもらおうと「崇仁ブランド」を立ち上げること、そして、「崇仁ブランド」を持続可能にするために京都市立芸術大学と協力するという企画を提案。プログラムが終わってからもメンバー独自で企画を実行すべく取組を続け、学まちコラボに応募したそうです。

この日は、皮革ワークショップの第2弾‼「世界に1つ。自分だけのオリジナルしおり&スマホ立てを作ろう!」。革を使用したしおりとスマホ立てを作ります。参加者は小学生から大学生まで7名でした。
作業にとりかかる前に、まずは、崇仁地域における皮革産業の歴史について、メンバーがスライドを使って説明しました。
ワークショップに先立っては、皮革産業について知るために革工場への見学も実施したそうで、そこで見てきた「皮」から「革」への工程などについてのレクチャーもありました。「工場に入ると動物のにおいがしていた」という感想が印象的でした。

講義が終わり、いよいよ作業にとりかかります!まずは、革選びから。
会場には、大きさをわかりやすくするために、動物一頭からとれた革がそのままのサイズで持ちこまれていました。この日使うものは豚革と牛革だそうです。なめし方や染料などにより仕上がりの色や表面の模様、さわり心地も様々です。参加者は4種類から好みのものを選びます。どれにもそれぞれの良さがあり、なかなか決められません。メンバーや講師から、それぞれの革の特徴を教えてもらったり、作りたいもののイメージを相談してアドバイスをもらい、ようやく決められたようです。

それではスマホ立てです!選んだ革を型紙にそって切り、プラスチックのスマホ立てに革用ボンドで貼ります。外側は貼りやすいようですが、内側は苦戦。革の厚みで、思うように入り込んでくれません。試作を2回したというメンバーが参加者から呼ばれ、サポートに回ります。頼もしいですね♪ なんとか貼り終えたら乾かします!

乾かしている間にしおり作りにとりかかります!!
選んだ革をお好みの形に切り、ひもを通す穴をあけます。……と、ここで見慣れない道具の登場です!「ハトメ抜き」といい、これを革に押し当て上から「木槌タイコ」というハンマーで叩きます。恐る恐るの人や、思い切りよく叩く人、性格が出るのでしょうか(笑)? 見ているだけでも楽しいです。位置が上過ぎて貫通しちゃった……というアクシデントもありましたが、それも味ですね!!世界に1つしかない自分のしおり、愛着がわきます♪

穴をあけたら次は色を付けます。今回は黄・紫・赤の3色から好きな色を選びます。植物染料を使うそうで、順番にキハダ・ログウッド・アカネ。それぞれ煮だし、その間に革を水に浸して着色しやすくしておきます。煮だってくると、それぞれの染料のにおいもしてきて「美味しそう~」という声も聞こえてきました(笑)。アカネは小豆のようなにおいがするそうです。なるほど、色も近いからでしょうか?会話も盛り上がって楽しそうです。煮だした染料の中にしおりを投入し、しばらく煮て色付けします。

さて、その間にスマホ立ての乾き具合を見てみましょう!時間の使い方も工夫されていますね、お見事です。乾いていたら革の周りを切って整えます。切り終えたら、お好みで、はんだごてを使って文字やイラストなどを入れることもできるそうです。仕上がりは写真でお楽しみください♪

そうしているうちに、しおりにも色が付いてきたようですね。取り出して、ミョウバンを溶かした媒染液に入れ、色を定着させます。「お~!イイ色!!」こちらも仕上がりは写真でどうぞ♪

完成した自分の作品を見て、みんな満足そうな様子でした。慣れない作業も多かったようで、自然と近くの人と相談したり、大学生は小学生を気にかけたりと、交流が生まれていました。​

【活動紹介】京都市立芸術大学、京都精華大学、成安造形大学 BORDER!実行委員会

12月5日(日)、「アートフェスティバルBORDER!2021」に行ってきました。

BORDER!実行委員会」は、京都市立芸術大学、京都精華大学、成安造形大学など、関西の美術系大学生を中心メンバーとした団体です。アーティストを志す一助となればとの思いで、次世代を担う若手アーティストに発表の機会を創出しようと、アートフェスティバルを企画、運営、実施しています。

BORDER」とは「境界線」という意味。芸術とそうではないもの、それもひとつの境界線。「自分にはできない」という見えない一線。ジャンルという境界線。この名前には、そんな様々な境界線を飛び越えて、素敵な出会いが生まれるようにという思いが込められています。

2018、19年にはみやこめっせで、ライブペイントやフード、アートのマルシェを開催。2020年にはオンラインでのweb展覧会と、京都市京セラ美術館前でライブペイントを行いました。
今年は新型コロナウイルスの影響も懸念されましたが、昨年の実施後アンケートでの「他の出展者を見に来た人にも見てもらえる」「出展場所が隣になった人との出会いを楽しめる」などの対面開催を求める声や、美術館の閉館などでアーティストの発表機会や人々のアートに触れる機会が失われていることを踏まえ、リアルでの開催を決めました。いつもどおり買物にきた人の目にも留まればいいなと、偶然の出会いにも期待をこめ、ゼスト御池で実施しました。

テーマは「りんこねくしょん」。リンク、コネクト、リンカーネイション、をぎゅっとくっつけてつくった言葉だそうです。つなぐ・つながる。そして、その輪が無限に連鎖して広がっていく様子をイメージしています。

さて、会場の様子のご紹介です。3つの広場それぞれで、ライブペイント、マルシェ、ワークショップ・画材屋ブースが開催されました。
まず、ライブペイント会場です。4名の学生がイベント実施5時間のうちにそれぞれの作品を完成させるそうで、MCの開催アナウンスと同時に幅約1m×高さ約2mの大きなキャンバスに向かい、描き始めます!会場近くを通った人々も迫力ある様子に足をとめ、見入っておられました。

ずっと観ていたいところではありますが、つづいてはマルシェ会場です!33組の作家さんが手づくりのアクセサリーやお財布、鞄、器、絵画、イラストなどを展示・販売しています。「かわいい♪」と言って購入される方や、「これはどうやって描いてるんですか?」と興味津々な様子で作家さんに話しかけている方もいらっしゃいました。作品に込められた思いや、その作品をつくる経緯なども聞くことができるので、購入された方のなかには特別感を味わえた方も多いのではないでしょうか。

最後に、ワークショップ・画材屋ブース会場です。こちらでは「実際にアートに触れてもらおう!」と学生自らが企画したワークショップが開催されていたり、作品制作に欠かせない画材を扱う画材屋さんが出展され、体験もできるようになっています。
ワークショップでは「マーブリング」という、水にカラーインクや絵の具を垂らしてできた水面の模様を木片や紙などに写し取る技法で作品を作ります。企画した学生にお話を伺うと、マーブリングとは偶然できる模様や色彩などを利用して表現する技法(モダンテクニックというそうです!)の1つで、普段あまりアートに関わらない人にも気軽に楽しんでもらえるように、また、このイベント自体にも言えるように、偶然の出会いを楽しんでもらいたいとの思いからこの技法を使うことを決めたそうです。木片を2つ選んで「1つは自分用に、もう1つは展示用に」と、見る人にも楽しんでもらう工夫もされています。子どもより大人の方が時間をかけてじっくり作っていかれると言われていました。企画としては大成功ですね♪

ひと回りしたのでライブペイント会場に戻ってみましょう!作品は着々と完成に近づいています!!まだ完成ではないですが、様子は写真でお楽しみください。

この取組を発案された画箋堂さんにもお話を伺いました。「自分たちだけで商売を長く続けていると、やはり同じことをやりがちになるので、新しい風を入れたい!と学生さんに声をかけました。実際やってみて、学生さんの若いパワーを感じるし、発想から刺激を受けることも多いです。今後もずっと続けていき、だんだんと裾野が広がっていけばいいと思っています。」

BORDER!2021」は125日のみの開催でしたが、HPもすごく魅力的なのでぜひご覧ください♪今回出展されたアーティストさんのインタビュー記事もたくさん載っています。また、過去には、珍しい横スクロール仕様のものもあります。今回イベントへは行けなかった方も、ぜひアートに触れてみてください!

BORDER!2021のHPはこちらから!! ⇒ https://borderfes.art/

【活動紹介】佛教大学 わくわく研究室

12月1日(水)、「子ども科学教室」のオンライン科学教室用の動画撮影を見学してきました。

「わくわく研究室」は佛教大学教育学部平田ゼミ(理科教育)の学生からなる団体です。今年度のメンバーは13名。2016年度から、ゼミの社会貢献活動の一環として子ども向け科学の普及促進を目指し、学生自らが「子ども科学教室」を企画・運営しています。2019年度までは北野商店街を中心に、ゼスト御池や学生祭典(@平安神宮)で、主に小学生を対象とした科学実験教室を実施してきました。2020年度はコロナ禍の影響で実施できませんでしたが、今年度は新たに、より大学に近い楽只児童館を拠点に活動しています。

7月は児童館で子ども科学教室を実施できましたが、8月は緊急事態宣言の発令により、予定していた2回は中止となりました。まだまだコロナ禍の影響が落ち着かないため、オンラインでの科学教室をやってみよう!ということで、この日はそのための動画撮影を行いました。

撮影会場に着くと、白衣でビシッと決めた学生11名が迎えてくれました。

今回のテーマは「おうちで出来る科学実験!!」。2つの実験動画を撮影するそうです。何を使って撮影するかいろいろ検討した結果、あとで編集しやすいのはスマホ!ということで、スマホで撮影開始です。

まずは、クラックビー玉作り!ガスコンロに乗せたお鍋の中にビー玉を入れ、中火~強火で10分ほどビー玉を転がしながらひたすら熱します。熱し終わったら、ビー玉を取り出して氷水へ!勢いよく入れるとビー玉自体が割れてしまうので、そぉっと入れるのがポイントだそう。こちらも10分ほど冷やします。ビー玉の中に綺麗にヒビが入りました。
ガスコンロの代わりにオーブントースターでも試してみたそうですが、均等に熱が入りづらかったり、熱さの加減が足りなかったりで、ガスコンロの方が上手くできるとのことです。

つづいて、割れないシャボン玉作り!シャボン玉をさわるのって夢でしたよね~♪ 今日はそれがかなうかも!? 2パターンのシャボン玉液でチャレンジです。

まずは、台所用洗剤・洗濯のり・砂糖。
それぞれの材料をビーカーで量り、よく混ぜ合わせ、すこし寝かせます。
いよいよシャボン玉を飛ばしてみます!……と、シャボン玉を待ち構える人の手に軍手が!!
軍手の表面には繊維が浮きだっていて、それがクッションのような役割をしてくれるため、シャボン玉が割れにくくなるそうです。なるほど、重要なグッズの1つなのですね。
「いくよー!」のかけ声でシャボン玉が飛ばされ、受け取ります。「おーっ!!」みごとに軍手の上で跳ね上がります♪ 成功ですね!

さて次は、市販のシャボン玉液にヒアルロン酸入り化粧水を投入です。
こちらはなかなか苦戦しているようです。すぐに割れてしまうので、ヒアルロン酸入り化粧水を足して微調整します。受け取る側も軍手をはめた手の平を上や下にひっくり返しながら一生懸命協力しますが、この実験とは趣旨が違っているような気も……(笑)

実験結果には少し苦戦しましたが、撮影は無事に終了です!このあと、動画を編集し、実験の説明(音声)を入れていくとのことです。

ちなみに今回は「おうちで出来る!」がテーマでしたが、オンラインのメリットを活かして「理科室だからできる!!」普段の子ども科学教室ではできないダイナミックな実験も撮影して、見るだけで楽しんでもらえる実験動画も作りたいと計画を練っているようです。そちらも楽しみです♪

【活動紹介】大谷大学 And House

11月4日(木)、「中川学区の暮らし再発見―お茶によるビールプロジェクト」のビール瓶へのラベル貼りを見学してきました。

And House」は大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科 志藤ゼミの学生を中心とした団体です。2015年から過疎・高齢化が進む京都市北区中川地域をフィールドに、交通面の不便さや生活福祉の課題について考えることをはじめ、地域づくりを学ぶ活動をしています。
そのなかで気づいた「中川ならでは」の多くの美しい自然や文化、人々の魅力ある歴史的な暮らしを多くの人に知ってもらい、関心を持ってもらいたい!と始めた試みの一つが、「中川学区の暮らし再発見―お茶によるビールプロジェクト」です。
日本にお茶が伝えられた時の姿のまま地域で代々育てられ、山仕事の合間に飲まれ続けてきた「まんま茶」を使ったクラフトビール「まんまビーア!」の製造を通して、地元とのつながりをさらに深め、また、中川に魅力を感じた人とのつながりも広げていこうと活動を進めています。

この日は、「まんまビーア!」の製造過程の一つである「ラベル貼り」をゼミ生一同で行いました。
まずは先生から簡単な説明を受けます。「商品なので綺麗に貼るように!ミスしたら中身が入った状態で買い取ってもらうから!!」「それなら喜んで買いまーす()。」という学生も。そう、この日はまだビールは入っていない状態でした。試飲できることを少しだけ期待していましたが、残念(笑)。

10月23日に学生数人(コロナ禍のため参加人数は制限)でお茶摘みに行き、茶葉を作り、その茶葉が連携団体NPO法人HEROESが運営する西陣麦酒で醸造されて、まもなく完成するそうです。販売は12月上旬の予定。楽しみです♪西陣麦酒のオンラインストアからも購入できるそうです!

教室には600本のビール瓶とラベルが運びこまれ、3回生のリーダーが班分けなどの指示を出します。今年で第3弾なので、3回生はラベル貼りも3回目。上回生には1回生に教えるという役目もあります!
瓶には縦に線が入っており、ラベルはその線に合わせると貼りやすいのだそう。ラベルの位置は高すぎても低すぎてもダメ。もちろん途中で空気が入ってもダメ。かなりの集中力を要するそうで、皆の顔は真剣そのもの。貼り終わったら班内で見せ合って確認します。
テキパキと1回生に教えながら作業している2回生に話を聞くと、「(1回生は)スポンジのように吸収してくれる♪」と満足げな様子。それを聞いた1回生は照れながらも嬉しそうに笑っていました。こうして代々引き継がれていくのですね。
3回生の中でもベテラン組は検品に回り、職人並みの早さで出来をチェック。OKや貼り直しの指示を出していきます。頼もしい限りです。
次期リーダーにもお話を伺いました。コロナ禍でイベントへの参加人数が限られるなか、それでも楽しく積極的に参加していたら自然とリーダーをすることになったとのこと。「地域の人と関わると、自分の知らないことが聞けて楽しい!」と話してくれました。茶葉作りの作業をしながら、お茶の歴史や子どものころのこと(昔は地域全体で一緒に作業をしていた)を懐かしみながら話していただいたそうです。
彼の出身も林業が盛んな地域らしく、似たところもあるとのこと。故郷を感じて落ち着くのかもしれないですね。

団体としては他にも、地域の高齢者施設での演奏会などもしているそうですが、現在はコロナ禍の影響により実施できていないそうです。
話を聞いていると、自分たちにできることを続け、つながりを途絶えさせないということは本当に大事なことだと改めて感じました。ゼミの学生は340人。持っている思いはそれぞれかもしれませんが、みんなで一つのことに取り組むこと、関わることの大切さを感じさせてくれたラベル貼りでした。

【活動紹介】京都橘大学 醍醐味eets会

1023日(土)、梅小路公園で開催された「醍醐味eets」を見学してきました。 

「醍醐味eets 」は、少子高齢化が進む醍醐地域において、市民や事業者、学生・生徒・児童など様々な主体の連携・関係性を深めること、また、イベントを通じて醍醐地域内を巡り、あらためて地域の魅力を感じてもらうことを目的とした事業です。
2019年度から伏見区醍醐地域の複数会場を舞台に、近隣の小中高校や大学のクラブ・サークルなどの生徒や学生を中心に、吹奏楽や軽音楽、和太鼓、アカペラ、ダンス、バトンなど、日頃の活動の成果を披露するステージイベントを開催しています。

2019年度はパセオ・ダイゴロー、辰巳浴場、MOMOテラス、2020年度は京都市醍醐交流会館ホールなどで開催していましたが、今年度は、現在も続くコロナ禍の影響で、屋外での開催を検討。醍醐地域内での開催を試みるも、イベント規模や設営、予算の面などからやむを得ず断念し、ようやく梅小路公園での開催が決定した後にも、緊急事態宣言により延期を余儀なくされました。

そうして迎えた当日。天候にも恵まれ、直前で参加できなくなった団体はあったものの、無事、全プログラムを終えることができました。
昨年度はコロナ禍の影響で中止になってしまったオープニングパレードも実施でき、高校生の元気あふれる笑顔とキレのあるマーチングバンドに観客一同魅了されました。
発表ステージでは、GReeeeNの「キセキ」をはじめ「シング・シング・シング」、「ルパン三世のテーマ」など、幅広い世代で楽しめる曲が演奏され、中には映画「タイタニック」の名シーンを演じながら曲紹介する団体も!!会場を大いに盛り上げました。

コロナ禍の影響で思うように練習できなかったり、発表の機会が減った団体も多かったようですが、パフォーマンス後のインタビューでは、「限られた時間の中で協力・集中して、効率よく練習した」、「久しぶりに多くの人の前で披露できて嬉しい」、「開放感を感じる」など、開催を喜ぶ声が聞こえました。
イベント全体の運営や受付、ステージ進行が学生中心に行われていたことも、頼もしく、微笑ましい限りです。
フィナーレでは、全参加団体有志による合同パフォーマンスも行われたようで、参加者、お客さんともに一体感を感じられたのではないでしょうか!

今年度は醍醐地域外での開催となりましたが、来場された方は、この開催で醍醐味eetsを知られたことも何かの縁!!今後、醍醐地域で開催される際にも、ぜひ足を運んでみてください♪

 

2020年度「学まち連携大学」促進事業【募集のお知らせ】


 京都市及び(公財)大学コンソーシアム京都では、地域連携の取組を、学部・学科の枠を超えて、大学の組織的な取組として定着させ、充実・発展させることを目的に、「「学まち連携大学」促進事業」を平成28年度から実施しています。

この度、全学的に地域連携に取り組む大学の裾野の一層の拡大を図るため、新たに対象となる取組を以下のとおり募集します。

事業概要

「スタートアップ型」と「発展型」の2つのタイプを設けて支援を行います。
申請にあたっては2タイプのいずれかを選択してくだい。

スタートアップ型

発展型

対象団体

(公財)大学コンソーシアム京都加盟校のうち、2016年度学まち連携大学促進事業及び文部科学省の大学COC、COC+事業に採択された大学(参加大学を除く)以外の大学・短期大学

(公財)大学コンソーシアム京都加盟校のうち、2016年度学まち連携大学促進事業の採択大学等、全学的に地域連携を促進している大学・短期大学

支援対象となる取組

①全学を挙げた体系的なプログラムの開発

②学内における地域連携を促進するための体制整備

※既存の取組は、充実・発展させるもののみ支援対象

①全学を挙げた体系的なプログラムの開発

②他大学との地域連携の取組の協働実施

※先進的かつ新規の取組が支援対象。既存の取組は支援対象外。

補助金
(上限)

4年間最大(580万円)

1年目:200万円

2年目:160万円

3年目:120万円

4年目:100万円

4年間最大(880万円)

1年目:300万円

2年目:240万円

3年目:190万円

4年目:150万円

選定件数

3~4件程度

1~2件程度

※2年目(2021(令和3)年度)以降の予算については、京都市会の議決事項であるため、確約されたものではないことに留意してください。
※詳細は、公募要領をご確認ください。

公募要領(PDF)
Q&A(PDF)

申請について

申請方法
申請書類は、2020年6月12日(金)午後5時までに、郵送にてご提出ください。
※【令和2年度「学まち連携大学」促進事業申請書等在中】と朱書きの上、配達が証明できる方法(小包、簡易書留、宅配便等)で余裕をもって発送すること。

<申請書類のダウンロードはこちら>

【スタートアップ型】
申請書①(様式1)〈Word〉
申請書②(様式2)〈Excel〉
事業計画書(様式3)〈Word〉
予算書(様式4)〈Excel〉


【発展型】
申請書①(様式1)〈Word〉
申請書②(様式5)〈Excel〉
事業計画書(様式6)〈Word〉
予算書(様式7)〈Excel〉

本事業に対する質問等

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、本事業に関する説明会等は開催しません。質問がある場合は、以下のとおりお問い合わせください。

・質問期間
2020年4月21日(火)~5月22日(金)

・質問方法
様式自由。以下の問合せ先まで電子メール又はFAXにてお問い合わせください。

・質問に対する回答について
 質問に対しては都度回答。また、質問要旨及び回答については、大学コンソーシアム京都のホームページにて公開します。

質問受付日

公開日

4月21日(火)から5月11日(月)まで

5月18日(月)までに公開

5月12日(火)から5月22日(金)まで

5月29日(金)までに公開

(公開先URL: https://www.consortium.or.jp/project/chiiki/sokushin

今後のスケジュール(予定)

5月22日(金)   質問受付終了
6月12日(金)   申請締切
6月中下旬~7月上旬 ヒアリング審査
7月中        採択事業の決定
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況によっては、ヒアリング審査は実施せず、書面審査のみの対応とする可能性があります。

申請書類提出先・お問合せ先

〒600-8216  京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 調査・広報事業部「学まち連携大学」促進事業 担当
TEL :075-353-9130 FAX: 075-353-9101
MAIL:chiiki-daigaku-ml■consortium.or.jp
(■を@に変更して送信してください)
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00

2019年度学まちコラボ事業 学まちNEWS!

2019年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。

魅力ある地域づくりや地域の課題解決に向け、大学・学生が地域と協働で取り組む事業を募集し、優れた取組に対して助成支援を行う “学まちコラボ事業”。今年度の取組をお知らせします。

【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第7弾!!!!!!)

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

いっぷく家宇津主催イベント「新春の集い」参加報告 報告書はこちら


【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第6弾!!!!!)

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

 にっこりバザール・地域案内看板リニューアル会議・朝市活動報告 報告書はこちら
大学地域連携サミット参加 活動報告 報告書はこちら

 

【活動紹介】京都産業大学 みらい発信局おむすび~静原応援隊~

11月9日(土)、「みらい発信局おむすび~静原応援隊~」による「むかし農業体験会 第一弾」を見学してきました。

「ソイカル from 静原~京都大豆食文化の発信~」では、日本の大切な食文化「和食」、その中でも京料理に欠かせない湯葉・豆腐・みその原料である「大豆」に着目し、大豆の地産地消と食文化の伝承を目的に、京都産大豆「オオツル」の栽培や大豆に関するイベントの開催、商品開発等を静原地域の方たちと共に行い、大豆の魅力発信と地位向上を目指した活動を行っています。

「むかし農業体験会」では、オオツル大豆の収穫~脱穀までを体験できます。
収穫体験のできる農園に向かう前に、普段活動している第1~7農園を順に案内してもらいました。今回案内してくれたメンバーは1回生で、活動を始めてまだ半年ほどですが、それぞれの農園を回りながら、「畝(畑で作物を作るために細長く直線状に土を盛り上げた所のこと)を作るまでが大変」、「ここでは冬野菜を育てている」、「ここは山の陰になって日の当たる時間も短く、水はけもよくないので、他の利用法も検討中です」など、自分たちでは、知らないことも多くまだまだだと言っていましたが、とても頼もしく説明してくれました。週1回活動をされていることもあり、地域の方とは顔見知りのようで、挨拶を交わしたり軽くお話をされていました。活動をするときに着る青いTシャツも取組を広めるのに一役買っているようです。

収穫体験のできる農園に到着すると、メンバーの他に京都産業大学の留学生も参加し、作業されていました。大豆は、茎や葉、さやが茶色くなり、乾燥してきた頃が収穫時期だそうです。メンバーに教えてもらった通り、茎を持って引っ張ってみると、スルっと簡単に抜けました。これを一週間干して次週の体験会第二弾で、静原でむかし使っていた足漕ぎ脱穀機を使い、脱穀するとのことでした。

「ソイカル」の「静原味噌プロジェクト」では、学内や介護老人施設の方たちなどにオオツル大豆の苗を配布し、育ててもらっているそうです。2月にはその方たちを招き、自分で育てた大豆を使った静原製法のお味噌をつくるワークショップも実施予定です。これから、一回生にとっては初めての冬がやってきます。雪も積もると聞き少し心配されていましたが、寒さに負けずがんばってほしいです!

【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第5弾!!!!)

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

小学校展示 + お化け屋敷 準備 活動報告 報告書はこちら
第3回 大学生 × 子どもサミット 活動報告 報告書はこちら
子ども写真教室 活動報告 報告書はこちら

【活動紹介】京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会(第2弾!)

11月2日(土)、京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会による「醍醐中山団地陶灯路」を見学してきました!

今年で3回目となる醍醐中山団地での陶灯路は、醍醐中山団地の住民と京都橘大学の学生により運営され、住民の交流促進と、次世代の担い手不足が懸念される清水焼のPRを目的に開催されています。

メイン会場の醍醐中山公園では、『秋彩(あきいろ)』をテーマに、学生がデザインを考えたそうです。公園の東側では新緑、西側では赤や黄のもみじと落ち葉を描き、秋の訪れが表現されていました。メイン会場の他に、集会所では川と魚をイメージしたデザイン、保育園前では長い道を活かしたデザインで訪れた人たちを楽しませていました。

今年は近くの福祉施設に入居している方も見に来られたそうで、車からしか見られない人もいると耳にし、アドリブで、車に乗ったままでも見えやすい場所にも陶灯路エリアを設けたそうです。

山科地区では、中山団地の他にも2カ所で陶灯路のイベントが開催されているそうですが、その中でも中山団地では特段ロウソクの灯りが際立ち、綺麗だとのことです。この日は、晴れて風もそれほどなく空気も澄んでおり、絶好の陶灯路日和でした。一週間前から中山団地全体の大掃除を行うなど、準備を進めてこられたそうなので、天候にもめぐまれ本当によかったですね。

メイン会場では保育園の先生方による太鼓の演奏や、京都橘大学の学生による書道パフォーマンス、吹奏楽部の演奏なども行われ、にぎわっていました。また、陶灯路をさらに楽しめるスタンプラリー企画もあり、参加者は、各エリアにいるマリオなどのキャラクターに扮した学生からスタンプを集めていました。全スタンプ獲得すると素敵なプレゼントももらえたようです。

会場を訪れた方からは、「この時期の陶灯路は気候もちょうどいいので、お散歩がてらに綺麗なものを見られて嬉しい」、「昨年、こんなイベントがあると知ってからずっと楽しみにしていた」などという声が聞こえてきました。

今年初めて、この「醍醐中山団地陶灯路」を知られた方は、ぜひ来年を心待ちにしていてください!

【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第4弾!!!)

11月1日(金)、京都精華大学京北宇津宝さがし会による「屋台出店in木野祭」を見学してきました。

普段は、宇津地域の朝市や夏祭り、ミュージックフェスタなどで活動する「京北宇津ふれあい学びあい」ですが、この日は、京都精華大学の学園祭「木野祭」で屋台を出店し、団体の活動をPRされていました。

屋台では、野菜たっぷりの豚汁とねりあめを販売されていました。

私が行ったときには、人文学部一回生のメンバーが店番をしており、「今年、京北宇津地域は台風や天候の影響で、野菜の収穫があまり芳しくなく、豚汁に使う野菜が確保できるかどうか……、と直前までヒヤヒヤした」と話してくれました。農家の方々のご協力でなんとか無事に、大根、白菜など京北の野菜たっぷりの豚汁を販売できたそうです。私もいただきましたが、新鮮な野菜はとても美味しく、量もほんとうにたくさん入っていたので、お腹いっぱいになりました。

ねりあめについても何か京北の由来があるのか聞いてみたところ、こちらは特にない(笑)とのことでしたが、「安価で色もきれいでネリネリしていると案外長い時間楽しめるんですよ」と教えてくれました。夏祭り、ミュージックフェスタなどで屋台を出し慣れているからこそ、なのかもしれませんね。他団体のみなさまも、何かのイベントでお店を出す際は候補に入れてみてはいかがでしょうか。

さて、このあと京都精華大学京北宇津宝さがし会では、子ども写真教室や、11月30日(土)には、親子にっこりコラボイベント「にっこりバザール 2019」の開催を予定しています。

「にっこりバザール 2019」は、宇津の子どもたちが企画したお店屋さんや、おばけやしきもあり、どなたでも参加できるようなので、ぜひ足を運んでみてください!

【活動紹介】京都文教大学バスツアーズ

10月27日(日)、京都文教大学バスツアーズによる「バスツアー写真展in向島まつり」を見学してきました。

「京都文教大学バスツアーズ」では、高齢化が進む向島ニュータウンにおいて、あまり外に出なくなった高齢者を外に連れ出すことや地域との交流を進めることを目的に、年5回程度、住まいから直接、気軽に参加できる日帰りバスツアーを実施しています。

この日は、向島ニュータウンセンター広場を中心に開催された「向島まつり」で、これまでに実施したバスツアーの写真展を行いました。

活動を開始した2013年の第1回福井から、今年9月17日(火)に実施した淡路島のものまで、全25回のツアー写真が展示されていました。ツアー参加者は、定員25名に対し毎回20名前後と好評で、写真からは楽しそうな様子が伺えました。

来場者にお話を伺うと、なんと!25回全参加しているとのこと。「行き先も楽しみだけど、そこでご飯を食べながら、みんなと他愛もない話をできるのが一番楽しい。」と話してくださいました。

メンバーの一回生は、写真を見ながら「旦那さんを亡くされ一人暮らしになり、塞ぎ込みがちになっていた人が、バスツアーに参加してだんだん元気を取り戻してきているんです。そういう人が多いんですよ。」と、自身もツアーに参加し、感じることが色々とあるようでした。

一回生でありながらこの団体の代表を務める彼は、ツアーへの参加はまだ2回ではあるものの、第1回から今までのツアー内容をきちんと把握し、次回の行き先に頭を悩ませていました。「バスだけで日帰りで行くことができ、行き先でそれなりに時間をとれる場所……。」25回も行っているとなかなか候補も尽きてくるのだとか。参加者は高齢者が中心なので、そんなに歩かなくても楽しめる、階段が少ない、など気を配る点も多いそうです。それでも、参加者に顔を覚えて声をかけてもらったり、色々考えるのはやはり楽しいようで、「次はやっぱり、日本海側ですかね~?」と、ツアーによく参加される方とお話しされていました。

会場には、ツアーに参加した方のお孫さんたちも見に来ていて、こうやって写真展を開催するのも良いものだなと思いました。

行き先の他にも、メンバー集めなど考えることは尽きないようですが、やりながら少しずつ前に進んでいるようなので、これからの活動にも期待しています!

【活動紹介】京都女子大学井上えり子研究室竹の里・新林班(竹の里編)

10月26日(土)、竹の里団地の集会所と広場で「竹の里団地フェスタ」が開催されました。

広場ではフリーマーケット、集会所ではハーバリウム作りとリラクゼーションなどのイベントが行われていました。

フリーマーケットには、住民の方々と京都女子大学のサークルが出店されており、手作りの小物や古本、紙の袋を釣ってもらう子ども用の釣り堀もありました。子どもたちは「何が入ってるの?」と興味津々な様子。竹の里団地には子どもも多く、毎月のコミュニティカフェにもよく参加しているそうで、学生に親しげに話しかけていました。ちなみに中身は、メンバーのお家にあった文房具などだとこっそり教えてくれました。

主に学生が企画する団地フェスタですが、ハーバリウム作りは、毎月1回開催しているコミュニティカフェで住民の方がやってみたいと提案してくれたそうです。好評だったようで、中には「楽しかったので2回目なんです。」という方もいらっしゃいました。住民の方にお話を聞いてみると、「(団地に)住んでいる人は多いけどあまり交流がないので、こういう機会はとても嬉しいし、ずっと続いてほしい」と言われていました。
このような声はあるものの、目に見えて住民同士の交流が進むわけではないので、学生はアンケートを実施し、住民の意見や必要としていることを知ろうとしています。メンバーは「悩むこともあるけど、住民の方に顔を覚えて声をかけてもらうと嬉しい」と話してくれました。

12月には、要望の多かった防災や子育てに関する企画を考えているそうです!

 

【活動紹介】龍谷大学・東高瀬川の環境保護と地蔵盆プロジェクトチーム(第2弾!)

10月25日(金)、龍谷大学で開催された「地域住民の方との活動反省会」を見学してきました。

この日は、プロジェクトチームのメンバーである龍谷大学短期大学部の学生13名と先生、地域の方10名弱が参加され、8月に行われた地蔵盆とそれに関連する活動の反省会が行われました。

まず、学生2グループからパワーポイントを使用した報告が行われ、その後、学生全員が一人ずつ取り組みについて振り返りました。

メンバーには他府県出身者も多く、「地蔵盆とは何か」から学び始めた学生もいました。また、プログラムを企画・運営する中で、自分たちの視野の狭さや伝えることの難しさを感じたことで客観的・多角的にものごとを見ることの大切さについて考えたり、自分の地元と比べて交流が活発なことをうらやましく感じるとともに地域の方々の温かさを感じた学生も多かったようです。

地域の方からは、この地蔵盆プロジェクトが始まった経緯や、「学生が入ることで、改めて自分の住んでいる地域について学べる機会が出来た」などの感想もお話し頂きました。

地域では、11月10日(日)に「防災活動」が実施されることもあり、先生からは学生へのコメントとともに、ルールの周知や災害があったときに顔を知っていることの大切さなどについてもお話がありました。

学生の中には、地蔵盆の企画をしたことで将来の夢がみつかった人もいたようです。夢とまではいかなくとも、この活動で学んだこと・感じたことは社会に出てからもきっと役立つだろうし、十分に生かしてほしいと期待させてくれる、そんな反省会でした!

【活動紹介】京都外国語大学 Halloween in 西院実行委員会

10月20日(日)、27日(日)、Halloween in 西院実行委員会による「ランタンワークショップ」と「ハロウィンパレードin西院」を見学してきました。

京都外国語大学のメンバーによる「Halloween in 西院」では、外国語大学であることを生かし、ハロウィンという海外の文化を通して、地域住民、商店、大学生の交流を深め、互いのつながりを強めること、また、共働き世帯の多いことに着目し、地域の子供たちのより豊かな居場所を作ることなどを目的に、ハロウィンに関するイベントの実施を主として活動しています。

10月20日(日)は、イオンモール京都五条でカボチャのランタン作りのワークショップを行いました。大人気で、整理券はすぐに配布し終えたようでした。小さい子ども連れのご家族での参加が多く、カボチャに顔を描くところまでを子どもが担当、カボチャの中身をくり抜いて、下書きした顔の通りにナイフで切り抜く作業は大人にバトンタッチという方が多かったです。完成すると皆うれしそうに写真を撮っていました。「こんな機会は中々ないからとてもよかった!」と学生に伝えてくれる方もいました。

会場には自治会の方も来られており、メンバーの学生とお話しされていました。そこで、事業開始当初のエピソードも聞くことができ、「こんなイベントをやりたい!」と自分たちのやりたい事だけを話しに行ったらお叱りを受けました……と。そんな体験をしたメンバーは今では4回生になり、互いの話を聞くこと、Win-Winの関係であることなど、地域連携において大切なことは何か、しっかりと考えるようになっているようでした。

10月27日(日)には、この事業のメインイベントでもあるハロウィンパレードが行われました。この日は快晴で150名ほどの人が、魔女の宅急便のキキや、くまのプーさんなど思い思いの装いで参加されました。歩道にはカメラを構えて待つ人もおり、様々なかたちで楽しまれたようでした。ゴール地点の京都ファミリー特設ステージでは、京都外国語大学吹奏楽団による演奏もあり、いっそうの盛り上がりを見せていました。

今年で5年目をむかえた「Halloween in 西院」。パレードは雨で中止になった年もありますが、だんだんと地域の人たちにも広く知ってもらえてきているようです。今後も期待しています!

 

【活動紹介】成安造形大学・京都市立芸術大学・京都橘大学 龍岸寺文化事業部てら*ぱるむす

10月19日(土)、「龍岸寺文化事業部てら*ぱるむす」による音楽ライブとワークショップを見学してきました。

「龍岸寺文化事業部てら*ぱるむす」は、京都市下京区の龍岸寺を本拠地とするアイドルを通して、仏教文化の身近さを伝えることを目的に活動する団体です。お寺が地域の人々の交流する場となり、仏教文化が継承されていくことを目指し、日頃からお寺に足を運ぶためのきっかけづくりとして、仏教をテーマにした音楽ライブの開催や、住職による経典の解説などのイベントを実施しています。

この日は、浄教寺で出張ライブ&ワークショップを行いました。

ライブでは、3人のアイドルがキレのあるダンスを踊り、歌っていました。歌詞に、仏教用語や宗派と開祖の組み合わせなども入れられており、子どもと一緒にライブを見ていたお母さんは、「ただのライブイベントだと思ったら、思いのほか勉強になった」と言われていました。子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の観客がいましたが、「一緒に~!」と声がかかると、みんな楽しそうに振り付けを真似し、盛り上がっていました。

ワークショップでは、仏教伝来すごろくを行いました。各マス目には、お釈迦様誕生から仏教が日本に伝来するまでの様々な項目が記されていて、「修行」のマス目にとまった人は実際に坐禅をするなどされていました。子どもも大人も楽しみながら仏教に興味を持つことができたようでした。

メンバーに話を聞くと、メディアで取り上げてもらったことをきっかけに、固定のファンはついたものの、限られた人だけではなくもっと広く、多くの人に知ってもらい、地域の人々がお寺に足を運ぶことが日常になるには、まだまだ頑張らないと!と意気込んでおられました。

11月上旬から龍岸寺では、天台宗、浄土宗などのお寺でつとめられる「十夜法要」にちなんだ「超十夜祭」が開催され、さまざまなイベントが行われます。ぜひ皆さまもこの機会にお寺に足を運んでみてください!​​


【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第3弾!!)

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

小学校展示準備+親子にっこりお母さんミーティング活動報告 報告書はこちら
いっぷく家宇津朝市出店+簡単スマホ教室活動報告 報告書はこちら


【活動紹介】京都光華女子大学 KOKA☆オレンジサポーターズ

9月21日(土)、KOKA☆オレンジサポーターズによる「KOKA☆オレンジサロン@京都光華女子大学」を見学してきました。

京都光華女子大学のメンバーによる「KOKA☆オレンジプロジェクト~高齢者・障がいがある方の「食」を支援しよう!~」では、超高齢社会において、食の支援やオーラルフレイル予防(口腔機能衰えの予防)は、介護問題解決にもつながる、地域で取り組むべき重要課題であると考え、飲み込みやすい「やわらか和菓子」の新商品開発や、食べる機能を維持するためのトレーニングなどを行いながら、この取組の重要性を広めるべく活動されています。

今回のオレンジサロンには、20人ほどの高齢者が参加されており、プログラムは、マジックショー、介護予防運動&脳トレ、歯科医の先生からのお話、食べる力を鍛える体操、歌など盛りだくさんの内容でした。

メンバーはプログラム全体の進行と体操・歌コーナーを担当し、座ったままできる首や肩ほぐしから、口や舌を動かす体操を教えていました。発声や歌を使った方法には、音程を高くしていく、語尾を伸ばすなど工夫がしてあり、参加者は一生懸命高い声を出しながら、学生に倣って食べる力のトレーニングをされていました。

休憩時間には「やわらか和菓子」の提供があり、今回はみたらし団子を頂きました。少しドキドキしながら口にすると、味は普段食べる和菓子と同じように美味しく、食感だけは柔らかい、食べやすいものでした。今年も新商品の開発に参加され、もうすぐ完成のようなのでそちらもとても楽しみです。

次回のKOKA☆オレンジサロンは、11月9日(土)@京都光華女子大学を予定されています。その後も1月、3月と開催を予定されているので、引き続きこの取組をどんどん広めてほしいと思います!​

 

 

【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会(第2弾!)

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

けいほく・ミュージック・フェスタ活動報告 報告書はこちら
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【活動紹介】京都大学田路研究室東九条まちづくりチーム

9月18日(水)、「東九条・記憶の地図づくりヒアリング(第2回)」を見学してきました。

京都大学田路研究室東九条まちづくりチームによる「東九条・記憶の地図づくり」では、高齢化により、東九条地域の歴史を知る語り部たちが少なくなっている現状を踏まえ、過去の街の様子をヒアリングし、アーカイブ化するとともに、地域住民やこれから東九条地域に関わる人々が地域の未来像の基礎とできる「記憶の地図」を作成すべく活動されています。

今回のヒアリングでは、長年にわたり東九条に住まれている3名の方からお話を伺いました。

1960年代と現在の地図を並べ、「この辺りの道はどうなっていましたか?このアパートはどんな感じでしたか?」と詳細に質問をすると、「この道から入ると庭があって……、炊事場とトイレは共同で」「そうそう!そうやったわ、なつかしいなぁ!」と、3人で思い出しながら過去の様子を語られていました。メンバーは、話を聞きながら何年くらいのことなのか考えたり、聞いた内容を次々と地図に書き込んでいました。

現在では見ることのない光景を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごせました。好ましい内容ばかりではありませんが、メンバーは「過去の事実をしっかり学び受けとめたうえで、地域の将来像を構想しなければならない」という気持ちで取り組んでいるので、今後もその思いを大切に活動を続けてほしいと思います。

このあと東九条まちづくりチームでは、さらにヒアリングを行い、情報を整理したのち、実際に地図を作成していきます。「記憶の地図」の完成を期待するとともに、地域の未来像の基礎となるこの地図がどう活用されていくのかも、とても楽しみです。


 【活動紹介】京都女子大学井上えり子研究室竹の里・新林班(新林編)

9月14日(土)、「京都女子大学井上えり子研究室竹の里・新林班」の新林団地で行われた「コミュニティカフェ」を見学してきました。

京都女子大学井上えり子研究室のメンバーによる「洛西ニュータウンにおけるサークル的自治活動」では、自治組織がなく地域コミュニティが希薄化している竹の里団地において、「災害発生時に助け合える人間関係を」というニーズを踏まえ、住民それぞれが得意なことや好きなことをきっかけに、サークル的自治で地域の課題に取り組んでいくことを目指し活動されています。今年は、6年目を迎える竹の里団地に加え、新林団地での活動も始められました。

コミュニティカフェは団地の集会所などで毎月行われており、9月は14日(土)と15日(日)の開催でした。お伺いしたときには、すでに3人の住民の方が来られており、学生も交えてお話が盛り上がっているようでした。その後も数名の方が足を運ばれていました。
メンバーに話を聞いてみると、取組開始当初はなかなか理解を示してくれない方もおり、何度も話をする場を設けたようですが、数ヶ月経った現在は、カフェに参加してくれるようになり、少しずつだけど前進を感じると言われていました。
一人でも多くの住民に参加してほしいとの思いから、手作りのチラシは団地内の掲示板に貼るだけでなく、一軒一軒ポスティングもされたそうです。翌日には、カフェ会場で「葉っぱを使ったしおり作り」も企画されていました。読書の秋の準備とともに住民の交流も進んだことと思います。

10月26日(土)には、竹の里団地で「フェスタ」を開催されるようです。フリーマーケットやワークショップなどが企画されており、住民以外の方も参加できるようなので、ぜひ行ってみてください!

     


【活動紹介】京都産業大学・龍谷大学 さとまちフェスティバル実行委員会

さとまちフェスティバル実行委員会による「京北さとまちフェスティバル」では、さと(京北)とまち(街中)との交流の場を創出し、地域を活気づけるため、京北地域出身の学生や社会人が中心となり、同地域で夏祭りやクリスマス会などのイベントを実施しています。

8月25日(日)、さとまちフェスティバル(夏祭り)に参加してきました!

夏祭りの会場は、JRバス高雄・京北線の終点、周山からさらに北へ車で10分ほどのところにある、京北さとまち交流カフェ「恋咲楽」。参加者は、地域住民と、街中から来た人が半分ずつくらいでした。実行委員の他にも、地元の学校に通う高校生などがスタッフとして活躍しており、流しそうめん、かき氷、スイカ割り、ビンゴ大会、花火など、ほんとうに盛りだくさんのプログラムで楽しませてもらいました。ご近所の方から頂いたという鮎も焼いて頂き、京北の自然の中で食べるものはどれも最高に美味しかったです。子どもたちは、高校生手作りの射的や、ヨーヨー釣りをしてはしゃいでいました。

この日のために、毎月2回のミーティングを重ねてきたそうですが、街中に住む人には京北を、京北に住む人には街中を知ってほしいとの気持ちから、開催場所は京北・街中それぞれ1回ずつにするなどの工夫もされたようです。

京北地域では少子高齢化や人口減少が進んでいます。実行委員の中には、地元で働く社会人4年目の方もいましたが、同級生のほとんどは、高校・大学進学、就職のために地元を出ていくと言われていました。そのような環境のなか、高校生の時に「さとまちフェスティバル」に参加した人には、卒業して大学生や社会人になっても、何らかの形でまた関わりたいと思う人も多くいるようなので、ぜひ続けていただき、また、その思いがどんどん広がっていくことを期待しています。

自然豊かな環境のなかで、普段、街中ではなかなかできない体験をたくさんさせてもらいました。今年参加できなかった方は、ぜひ来年参加して京北の魅力を体験してみてください!


  【活動紹介】佛教大学 わくわく研究室

8月23日(金)、佛教大学教育学部平田ゼミの「わくわく研究室」による「子ども科学教室」を見学しました。「わくわく研究室」は月に一度、ゼミ学生が北野商店街近辺の小学生を対象に理科実験を行うことで、世代を超えた交流や、子どもたちの居場所づくりを目的に、地域と協働でまちづくりを行う活動をされています。

今回は、佛教大学の近くにある児童館で、化石レプリカ作りと静電気の実験が実施されました。テーマは、「化石レプリカ、静電気で遊ぼう」で、30名の子どもたちが参加しました。

はじめに、化石レプリカ作りが行われ、アンモナイト、三葉虫など、自分で選んだ化石の型に、歯医者の歯型取りでよく使われるピンク色の樹脂を流し込みます。レプリカを見た子供たちは「これって本物なの?」と驚いている様子でした。子供たちは学生の指導を受けながら作り、うれしそうに出来上がった化石のレプリカを見せ合っていました。

レプリカ作りの後は、風船とタコ足状にしたビニールテープを使った静電気の実験です。この日はあいにくの大雨で湿気が溜まり、静電気が起きにくくなっていましたが、どうにかビニールテープを浮かせようと、どの子も一生懸命にセーターで風船をこすっていました。

学生も子どもたちもとても仲良く楽しそうで、とてもあたたかな空間が広がっていました。次回の「子ども科学教室」では天候にも恵まれると良いですね。

 ※本記事は、2019年度大学コンソーシアム京都 教育事業部が実施する「インターンシップ ビジネスパブリックコース」で本財団での研修に参加中の、同志社女子大学 表象文化学部 3回生 山本美那子さん、大谷大学 文学部 3回生 栗田直樹さん、京都文教大学 総合社会学部 2回生 山岡如月さんが取材・執筆してくれました。


【活動紹介】京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会

8月21日(水)、「京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会」の清水焼箸置き絵付け体験を見学してきました!

京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会による「醍醐中山団地活性化プロジェクト」では、京都の伝統工芸品である清水焼のPRと、伏見区醍醐中山団地での高齢者と子育て世代を中心とした地域住民の交流の場を増やすため、清水焼の陶器を使った灯りイベント「陶灯路」の開催、会場の清掃活動、イベントで展示する清水焼を使ったアクセサリー作りのワークショップなどを行っています。

この日は、2つの児童館の子どもたち約40人と高齢者の方が数名参加されていました。

学生の説明がはじまると、それまで騒いでいた子どもたちもしっかりと耳を傾けていました。まず、数種類ある箸置きの中から自分の好きな形のものを選んでもらいます。子どもたちはどれにしようか、1つずつ手に取りながら楽しそうです。どれにするか決まったら、いよいよ絵付けのはじまりです。それぞれ思い思いの絵を真剣な表情で描いていました。

絵付けが出来た子どもたちは、「見て見て~」と嬉しそうに学生に見せていました。早くできた人は、他の人が出来上がるまでお絵かきタイムを楽しんでいました。高齢者の方も、「何描く~?」と言いながら一生懸命絵付けをされていて、出来上がったものを見せ合い、童心に返られたようでした。

引き続き、お昼からは子どもと高齢者の触れ合い企画を実施されるということでした。

11月2日には、醍醐中山団地での「陶灯路」が予定されています。それに向けて、大掃除大作戦も実施されるようです。「昨年の陶灯路を見て、自分もやりたいとこの活動に参加しました!」という学生もいました。当日が楽しみですね。


【活動紹介】立命館大学 カモシネマ15実行委員会

8月17日(土)、「カモシネマ15実行委員会」の野外映画上映会を見学してきました!

「カモシネマ」は17年前、京都らしい景観をつくる上で大きな役割を担う鴨川の保全に関心を持った立命館大学の学生によって立ち上げられた事業です。京都が学生のまちであることも踏まえ、次世代を担う自分たち学生が、同世代を中心とした若者に美化・環境保全意識を高めてもらおうと、毎年夏に清掃活動や野外映画上映会を働きかけの一環として行ってきました。その取組も、今年で15年目を迎えます。

この日は、15時半から「ピカカモ」と呼ばれる清掃活動をされ、その後、スーパーボールすくいや輪投げなどの子どもを対象とした日中企画「かもがわであそぼ」、同志社大学と関西大学のミス&ミスターキャンパスファイナリストによるトークショーと続き、夜は野外映画上映会を開催と、盛りだくさんの内容でした。

この日のために、【京の七夕】鴨川エリア「鴨川納涼2019」で、宣伝用のポケットティッシュを配ったり、会場近くのお店にチラシを置いてもらうなどされたそうです。ポケットティッシュを手にした人の中には、「昨年行った!!」、「鴨川で映画上映!?気持ちよさそう!」など、リアクションをしてくれた方もいらっしゃったようです。

今年の上映作品は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」。1979年、とある平和な田舎町で、エネルギーをもてあますイタズラ常習犯の高校生7人と、彼らの前に立ちはだかる勇ましい駐在さんが繰り広げるイタズラ合戦を描いた痛快青春エンタテイメントです。子どもから大人まで楽しめる、夏のこの時期にはピッタリの映画だったのではないでしょうか。日中はまだまだ暑い鴨川も、日が落ちるにつれ涼しくなり、風がとても心地よかったです。贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

「カモシネマ15実行委員会」は、8月25日(日)に、外来種駆除活動ボランティアを予定されています。引き続き、鴨川の魅力を伝え、美化・環境保全意識の大切さを広めていかれることを期待しています! 


【活動紹介】龍谷大学・東高瀬川の環境保護と地蔵盆プロジェクトチーム

8月17日(土)、「龍谷大学・東高瀬川の環境保護と地蔵盆プロジェクトチーム」の地蔵盆プログラムを見学してきました!

龍谷大学短期大学部のプロジェクトチームによる「伏見深草・東高瀬川の環境保護と地蔵盆プロジェクト」では、地域の伝統行事の次世代への継承と、会場となる東高瀬川の環境改善に繋げるため、地域と協働して、高校生などを巻き込みながら、河川の清掃活動や「地蔵盆プログラム」の企画・運営、防災活動・防災訓練の支援などを行っています。

地蔵盆とは、町内安全や子どもの健全な育成を願って行われる伝統行事で、翌日18日が本番とのことでした。この日は、学生が地蔵盆を盛り上げるために、エコバックづくりや竹トンボ、ブンブンゴマづくりなど「子どもが楽しめる様々な企画」を考えて活動していました。普段、子どもと関る機会が少ない学生は、最初は子どもたちとどう接してよいか戸惑ったそうですが、すぐに慣れ、作り方を教えてあげながら、自分たちも一緒になって楽しんでいる様子でした。

地蔵盆会場の東高瀬川沿いでは、子どもたちと学生が水鉄砲で遊んでいて、みんなの笑顔が輝いていました。地蔵盆に備えて2週間前には、例年通り清掃活動もされたそうです。

この取組は今年で6年目を迎えますが、6年前までは半日で終わっていた地蔵盆が、学生が参加することにより、2日間の充実した内容になり、また、町内の方々も顔を出す機会が増えたそうで、住民間、多世代間のコミュニケーションが生まれつつあるようです。

学生を指導する先生は、「1つイベントをして終わりではなく、その背景を知ることや、その活動を継続していくことが大切だ」と言われていました。

夜には、前夜祭として竹灯籠や花火も行われ、大人たちの参加も多く賑わいをみせていました。清掃された夜の川には灯がとても綺麗でした。

 

【活動紹介】京都精華大学 京北宇津宝さがし会

京都市右京区京北町宇津地域において、地域の宝(自然・人・技術・伝統・歴史など)さがしを通じて、地域の活性化をめざす活動を行う「京北宇津宝さがし会」のメンバーから活動報告が届きましたのでご紹介いたします。

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