2020年度 第23回京都国際学生映画祭

事業概要

 京都国際学生映画祭は、京都を中心とする関西圏の大学生が主体となり企画・運営を行う日本最大の国際学生映画祭です。学生が制作した自主映画を世界各地より集め、実行委員が審査をし、上映する機会を学生が作り出し、未来の映画を担う人材・才能の発掘を目的としています。
 京都は、歴史的に見ても日本映画黎明期の文化遺産を現在も継承する「映画のまち」であり、京都市の人口の1割を学生が占める「大学のまち・学生のまち」でもあります。本映画祭では、多くの可能性に満ちた世界の作品の中から映画に新たな領域を加え得る才能を発掘・紹介することで、国際交流や相互理解の場を創出し、京都の活性化をめざしています。

開催概要

第23回京都国際学生映画祭

公式Webサイトはこちら

日  程:
2021年2月26日(金)~3月5日(金)
共  催:
京都文化博物館
企画運営:
第23回京都国際学生映画祭実行委員会
運営支援:
京都国際学生映画祭企画検討委員会
助  成:
芸術文化振興基金、一般財団法人ニッシャ印刷文化振興財団
後  援:
京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、国際交流基金、
NPO法人映像産業振興機構、シネアスト・オーガニゼーション大阪、
協同組合日本映画監督協会、公益財団法人ユニジャパン、朝日新聞京都総局、
京都新聞、NHK京都放送局、KBS京都、α-STATIONエフエム京都
協  賛:
株式会社ディレクターズ・ユニブ、立命館大学大学院 映像研究科、
J:COM 京都みやびじょん、日東薬品工業株式会社、
株式会社ヤマコー、京都府生活協同組合連合会

開催プログラム

上映作品(オンライン上映の許可を得た15作品)

コンペティション入選作品(全16作品)

プログラムA

『Masel Tov Cocktail』
Arkadij Khaet,Mickey Paatzsch
 ドイツ/2020年/30min/実写
Filmacademy Baden-Württemberg
『OFFBEAT』
Myrte Ouwerkerk
 オランダ/2020年/20min/実写
Netherlands Film Academy
『こちら放送室よりトム少佐へ』
千阪拓也
 日本/2019年/10min/実写
日本大学
『CARGO』
Christina Tournatzés
 ドイツ/2020年/15min/実写
Macromedia University of Applied Science
『Signature』
SeungHui HYUN
 韓国/2020年/28min/実写
Seoul Institute of the arts
『Home』
Marcjanna Urbańska
 ポーランド/2019年/5min/アニメーション
Lodz Film School
『BONBON』
Daniel Meier
 ドイツ/2019年/22min/実写
Technische Hochschule Ostwestfalen-Lippe Fachbereich Medienproduktion
『GROWING PAINS』
LIN, PO-YU
 台湾/2020年/25min/実写
National Taiwan University of Arts

 

プログラムB

『Young, Fragile』
Joscha Bongard
 ドイツ/2020年/25min/実写
Filmakademie Baden-Wuerttemberg
『Empty Spaces 』
Clara Stephanie Schieber Lorenesi
 イギリス/2019年/20min/実写
University of Warwick
『ワンダフル千鳥足 in ワンダーランド』
岡田詩歌
 日本/2019年/2min/アニメーション
東京藝術大学大学院
『We bloom』
KIM Yul-hee
 韓国/2020年/28min/実写
Korea National University of Arts
『Pick-up』
Roh Dohyeon
 韓国/2019年/13min/実写
Chung-Ang University
『The Coral Guardian』
David Dincer
 ドイツ/2020年/10min/アニメーション
Filmakademie Baden-Wuerttemberg
『sweep.』
宮原拓也
 日本/2019年/42min/実写
ENBUゼミナール
『Talker』
Mehrshad Ranjbar
 イラン/2020年/13min/実写
Pars University

 

特別企画

「大九明子監督上映企画」

『意外と死なない』
1999年/日本/42min/16mm
(映画美学校フィクション・コース第1期高等科作品)

痛みに人一倍敏感な小学生教師の月子。その日常はあまりにもイタイ。理想とかけ離れた生徒たち、親たち、無神経な同僚たち、そして執拗に彼女を付け回すストーカー。親友のマユは安っぽい「できちゃった結婚」を享受する。イ? テテテテ……月子にとれる道は、もはや一つしかなかった! のか? 『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』の大九明子が監督・脚本・主演を務めた映画監督デビュー作。

最終審査員

大九明子
(監督・脚本)
河合勇人
(映画監督 テレビドラマ演出家 CMディレクター)
小林達夫
(映画監督)

 

プログラム料金

配信プログラム
Program A (8Films)¥1,000 Program B (9Films)¥1,100
Masel Tov Cocktail Young, Fragile
OFFBEAT Empty Spaces
こちら放送室よりトム少佐へ ワンダフル千鳥足 in ワンダーランド
CARGO We bloom
Signature Pick-up
Home The Coral Guardian
BONBON sweep.
GROWING PAINS ※上映なし Talker
特別企画
大九明子監督上映企画

『意外と死なない』
特別企画
大九明子監督上映企画

『意外と死なない』

ALL Program ¥1,500(15Films+Special program)

Program A (7Films)¥1,000 Program B (8Films)¥1,100
特別企画
大九明子監督上映企画

『意外と死なない』

作品応募受付結果

開催年度 国内 海外
2020年度 100作品 272作品 372作品
2019年度 101作品 176作品 277作品
2018年度 98作品 490作品 588作品
2017年度 129作品 356作品 485作品
2016年度 168作品 371作品 539作品
2015年度 123作品 94作品 217作品
2014年度 163作品 187作品 350作品

実施報告

未来の映画界を担う若き才能を発掘する第23回京都国際学生映画祭。2021年2月26日(金)から3/5(金)の8日間にわたり動画共有サイト「Vimeo」での配信となりました。
今年度のコンペティションには、22の国と地域から372作品の応募があり、学生実行委員が厳選した16作品のうち、許可が下りた15作品を上映いたしました。
授賞式は、最終審査員の大九明子氏、河合勇人氏、小林達夫氏からビデオメッセージにて、グランプリと準グランプリ、各最終審査員賞を発表し、講評をいただきました。
入選作品の他にも、京都国際学生映画祭公式Youtubeチャンネンルにて、トークセッションなど様々なコンテンツを配信いたしました。
受賞作品は以下のとおりです。若手監督の今後のご活躍を祈念いたします。
初のオンライン開催でしたが、無事にすべてのプログラムを終えましたこと、ご視聴いただいた方、またご支援・ご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

コンペティション部門結果発表

グランプリ
Grand-Prix

『Talker』Mehrshad Ranjbar
イラン/2020年/13min/Pars University

≪あらすじ≫ 何年もの間、病気の夫が亡くなるまで看病をしつづけたある老婆の物語。

準グランプリ
Second Prize

『We bloom』KIM Yul-hee
韓国/2020年/28min/Korea National University of Arts

≪あらすじ≫ 毎日学校帰りにサンヒョンはジョンウのところへ訪れる。ジョンウは盲目なためいつも家で映画を”聴いている”。サンヒョンは引っ越す前に映画の録音を始める。

『The Coral Guardian』David Dincer
ドイツ/2020年/10min/Filmakademie Baden-Wuerttemberg

≪あらすじ≫ 100年前、あるダイバーは海で亡くなった。 ヘルメットに生えた珊瑚によって蘇り、海から逃げようとしたが、海底の隠れた場所に珊瑚礁を見つけたダイバーはそこに留まり、珊瑚礁の世話をすることにした。数十年が経ち、海の環境の変化は珊瑚礁だけでなく彼にも影響を及ぼした。彼は再び死ぬ前に、この場所にすばらしい珊瑚礁があったことを伝えていく。

最終審査員賞
大九明子賞 

『ワンダフル千鳥足 in ワンダーランド』岡田詩歌
日本/2019年/2min/アニメーション/東京藝術大学大学院

≪あらすじ≫ “ある日私が学校から帰ろうとすると、好きな男性が恋人と一緒にいるところに遭遇した。ショック受けすぎた私は、そのまま家に帰ることなどできず、歩くと1時間以上かかる家まで徒歩で帰ることにした。スーパーで買った酒を飲みながら。落語の技法の「道中付け」とポップカルチャーを融合して、酒と街に呑み込まれながら東京というワンダーランドを散策する自分を追いかけるセルフドキュメンタリー。”

河合勇人賞

『Pick-up』Roh Dohyeon
韓国/2019年/13min/実写/Chung-Ang University

≪あらすじ≫ 新人の映画スタッフであるチュヒョンは、車である女優を迎えに行く。 しかし、彼女は、女優と勘違いしてヒラという売春婦を乗せることとなる。

小林達夫賞

『Young, Fragile』Joscha Bongard
ドイツ/2020年/25min/実写/Filmakademie Baden-Wuerttemberg

≪あらすじ≫ 性的役割が変わりゆく現代、ある青年はティンダーを通して知り合ったデートの相手に刺激され、自分にとっての‟男らしさ”に従って生きることを決意。繊細で、不安定な青年の様子を親友との間で交わされる会話を通じて感じとることができる。また、恐る恐る会いに行った自信に溢れた年上のレイリと青年の出会いは私たちに鋭いメッセージを与える。近頃の愛のカタチ、セクシュアリティ、そして、ロールモデルが反映された作品。

その他の入選作品

作品名 監督 作品情報
『Masel Tov Cocktail』 Arkadij Khaet  Mickey Paatzsch ドイツ/2020年/30min/Filmacademy Baden-Württemberg
『OFFBEAT』 Myrte Ouwerkerk オランダ/2020年/20min/Netherlands Film Academy
『こちら放送室より
トム少佐へ』
千阪拓也 日本/2019年/10min/日本大学
『CARGO』 Christina Tournatzés ドイツ/2020年/15min/Macromedia University of Applied Science
『Signature』 SeungHui HYUN 韓国/2020年/28min/Seoul Institute of the arts
『Home』 Marcjanna Urbańska ポーランド/2019年/5min/Lodz Film School
『BONBON 』 Daniel Meier ドイツ/2019年/22min/Technische Hochschule Ostwestfalen-LippeFachbereich Medienproduktion
『GROWING PAINS』 LIN, PO-YU 台湾/2020年/25min/National Taiwan University of Arts
『Empty Spaces 』 Clara Stephanie Schieber Lorenesi イギリス/2019年/20min/University of Warwick
『sweep.』 宮原拓也 日本/2019年/42min/ENBUゼミナール

 

プレイベント・連携企画

プレイベント

ゲリラ上映 in キャンパスプラザ京都 11月21日 (土)、11月28日(土)

キャンパスプラザ京都前での野外上映を開催しました。「京都の街角で、世界の学生映画に出会う」をコンセプトに、ローカルな場で学生監督制作映画の上映を行いました。新型コロナウイルス感染症対策にできる限りの配慮を行いながら開催したプレイイベントとなり、難しい局面にもぶつかりましたが、これからの活動に向けての良い経験となりました。

連携企画

フォトコンテスト
開催日 12月3日(木)~1月15日(金)

公式Instagram、Twitterにてフォトコンテストを開催しました。映画に関したテーマ「#映画メシ」、「#映画のようなワンショット」の二部門を設定し、作品を募集しました。SNSの活用を通して若い世代に学生監督制作映画について興味を持ってもらえるような場つくりに挑戦しました。

京都大学医学部附属病院 映像配信
配信日 1月6日(土)~

京都大学医学部附属病院の入院患者の各病床のモニターから視聴いただけるように、過去の入選作品を配信しました。入院患者の気分転換にもなり、映画祭の存在を幅広い層に少しでも知ってもらう良い機会になったのではないかと思います。

 

特設サイト

Twitterロゴ プレゼンテーション1
@kisfvf official website

実行委員会

京都国際映画祭映画祭実行委員会は映画祭を盛り上げてくれる学生を募集しています。
映画祭では、国内・海外問わず様々な作品が寄せられます。そして、実行委員会は作品の募集から審査、映画祭の運営まで学生主体で行っています。広報活動や協賛依頼といった一連の活動から、映画祭運営のノウハウを学ぶことができます。
 実行委員会には学年問わず色々な大学や学部の学生が参加していますので交友関係も広がります。初心者でも先輩実行委員や大学コンソーシアム京都職員が活動をサポートしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

活動場所 キャンパスプラザ京都(6階事務室、5階共同研究室)
活動頻度 毎週1回程度の全体ミーティング部署会議、作品鑑賞、研修等(月による)
参加大学
(実績)
京都大学、京都工芸繊維大学、京都外国語大学、京都看護大学、嵯峨美術大学、
京都産業大学、京都女子大学、京都情報大学院大学、京都造形芸術大学、
京都薬科大学、成安造形大学、同志社女子大学、同志社大学、佛教大学、
立命館大学、龍谷大学、神戸大学、関西大学 等
主  催 公益財団法人  大学コンソーシアム京都

お問い合わせ

第23回京都国際学生映画祭実行委員会
 〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下ル キャンパスプラザ京都内
TEL:075-353-9189(月曜休) FAX:075-353-9101
E-MAIL:info-kisfvf-ml■consortium.or.jp(■を@に変えてお送りください)
HP:http://www.kisfvf.com/

 

 

事業内容について

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