2014年度

事業概要

大学の研究者のクリエイティブでアカデミックな研究成果を京都市の政策や事業に生かすことで、大学研究の知を地域・社会へ還元することを目指しています。計画段階から研究者と京都市の担当部署が協力し合って研究を進めており、この研究成果を広く発信・共有するための成果報告会や、研究者と市民、市職員、学生などとの交流会も開催し、本事業の調査・研究を基盤としたネットワーク形成を目指しています。

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研究成果報告

研究成果報告書

2014年度に採択された調査・研究の成果報告書です。

※研究代表者の肩書及び研究協力部署名は採択当時のもの

指定課題1
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(以下「番号法」という。)の施行に伴う個人情報の保護、管理、利用及び活用のあり方に関する研究

研究テーマ 指定課題1に同じ
研究代表者 同志社大学法学部 教授 佐伯 彰洋 氏
研究の概要  平成27年10月に国民の一人ひとりに個人番号が通知されることを皮切りに、マイナンバー制度が順次実施される。本研究は、同制度の本格実施に先立ち、根拠法である「番号法」と、同法に基づき京都市が創意工夫により制定する条例とをもって、個人番号をどのように利活用していくことができるかを探ろうとするものである。
共同研究 京都市職員法務研究会
担当部署 総合企画局情報化推進室番号制度企画担当
研究報告  研究成果報告書  

 

指定課題2
都心部地域(四条通、河原町通、御池通及び烏丸通に囲まれた地域及び周辺地域)での商業者等の交流の場づくりに関する研究

研究テーマ 交流の場づくりによる商業者・市民等のネットワーク形成と育成に関わる実証研究
研究代表者 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科デザイン学部門
准教授 西村 雅信 氏
研究の概要  近年、京都市都心部地域(京まちなか)の小売業年間販売額が減少傾向にある。今後も都市間競争が激しくなると予想される中、それに打ち勝つにためは同地域で交流の場を創出し、商業者・市民等の人的ネットワークの形成を図ることによる京まちなかの活性化が求められている。そこで、本研究では、京まちなかの商業者等の多彩な個人や団体をつなぐ交流の場の創出を試み、京まちなかの人的ネットワーク形成に有効な場のあり方を実証した。
担当部署 産業観光局商工部商業振興課
研究報告 研究成果報告書  

 

指定課題3
外国人留学生の大学卒業後の就業に関する動向の分析と自治体、企業及び大学における支援方策に関する研究

研究テーマ 指定課題3に同じ
研究代表者 立命館大学キャリアセンター部長・政策科学部教授 石原 一彦 氏
研究の概要  立命館大学を中心とした京都の外国人留学生の日本企業就業の希望動機や理由、企業で活用できる能力、将来展望などを分析するとともに、企業側の外国人留学生に求める能力や採用効果の期待及び留学生の離職実態等をアンケート調査し、京都市、大学コンソーシアム京都、各大学などで取り組むべき施策について検討を行った。
担当部署 (京都市)総合企画局総合政策室大学政策担当、国際化推進室
     産業観光局産業戦略部産業政策課、商工部中小企業振興課
(大学コンソーシアム京都)調査・広報事業部
研究報告 研究成果報告書  

 自由課題1

研究テーマ  京都市郊外の市営住宅と周辺の住宅地における空間構成と変遷について
-市営住宅入居者による自治的運用の実態調査を通して-
研究代表者 京都工芸繊維大学大学院工芸科学専攻 博士後期課程 政木 哲也 氏
研究の概要  京都市の郊外住宅地では、民間開発の戸建て住宅が密集する中で、公的賃貸住宅の屋外空間が地域の貴重な空地・緑地となっており、今後も地域の資産として維持・活用が望まれている。とりわけ調査対象に選択した京都市山科区および伏見区東部に分布する小規模市営住宅は、小規模ゆえに周辺の住宅地との関わり方が分かりやすく、市営住宅相互の比較によってそれぞれの地域性が読み解けると目論んだ。よって、本稿の目的は、市営住宅の屋外空間と周囲との空間的な関係性を、入居者の屋外空間における自治的な運用実態を通して明らかにすること、そして得られた知見を京都市の政策への提言に結びつけることとした。
担当部署 都市計画局住宅室すまいまちづくり課
研究報告 研究成果報告書  

 自由課題2

研究テーマ  京都市におけるフューチャーセンターを活用した次世代市民協働政策についての研究
研究代表者 京都府立大学公共政策学部 講師 杉岡 秀紀 氏
研究の概要  本研究の目的は2つある。1つは、近年課題解決の手法として注目されている「フューチャーセンター」に焦点を当て、わが国の産学公NPOそれぞれのセクターにおける現況を明らかにすることである。なお、フューチャーセンターとは「多様な人が集まり、良い対話をするための専用空間」のことである。
 2つ目は、京都市における市民協働推進政策についても現況を明らかにし、その結果を踏まえ、京都市におけるフューチャーセンターを活用した次世代型の市民協働政策について提言を行うことである。
担当部署 総合企画局市民協働政策推進室市民協働担当
総合企画局総合政策室大学政策担当
研究報告 研究成果報告書  

 自由課題3

研究テーマ  京都市内における住宅庭の環境およびその減少が街区の生物相に与える影響
研究代表者 京都大学大学院地球環境学堂 教授 柴田 昌三 氏
研究の概要  本研究では、京町家の減少に伴う町家庭園群の量的変遷及び分布の特徴を明らかにし、町家庭園群の環境を生物生育空間として評価することで、町家庭園群の持つ都市緑地としての多面的な価値を明らかにすることを目的とした。調査対象地は、京都市上京区旧桃薗学区とし、GISを用いた町家庭園の分布及び量的変遷に関する調査、現地調査として町家庭園の実測調査と居住者へのインタビュー調査を行った。
担当部署 環境政策局環境企画部環境管理課
研究報告 研究成果報告書  

成果報告会・交流会

2014年度に採択された6件の調査・研究の成果を広く発信し、共有するための成果報告会を開催するとともに、大学や研究室の枠を超えた研究者同士の交流や研究者と市民、学生、行政職員等の交流を図る交流会を以下のとおり開催しました。

10th_seisaku_2014

10th_seisaku_2014

日時
2015年3月17日(火)17:00~21:10
場所
キャンパスプラザ京都
17:00~ 成果報告会 4階第3講義室
20:20~ 交 流 会 2階第2、第3会議室
内容
 (1) 成果報告会(参加者数91名)
   今年度採択された6人の研究者が調査・研究成果を発表しました。
 (2) 交流会(参加者数62名)
   成果報告を踏まえ、研究者と市民、京都市職員等による意見交換を行いました。
 (3) 「未来の京都創造研究事業」 成果報告会・交流会 チラシ 【詳細はこちらから】

研究だより

調査・研究の進捗状況等を紹介しています。

「未来の京都創造研究事業」研究だより 第1号【詳細はこちらから】
「未来の京都創造研究事業」研究だより 第2号【詳細はこちらから】
「未来の京都創造研究事業」研究だより 第3号【詳細はこちらから】
「未来の京都創造研究事業」研究だより 第4号【詳細はこちらから】
「未来の京都創造研究事業」研究だより 第5号【詳細はこちらから】

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 未来の京都創造研究事業担当:水田、矢野
E-mail:mirainokyoto■consortium.or.jp TEL:075-708-5803
(■を@に変えてください。)

事業内容について

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