2013年度

事業概要

大学の研究者のクリエイティブでアカデミックな研究成果を京都市の政策や事業に生かすことで、大学研究の知を地域・社会へ還元することを目指しています。計画段階から研究者と京都市の担当部署が協力し合って研究を進めており、この研究成果を広く発信・共有するための成果報告会や、研究者と市民、市職員、学生などとの交流会も開催し、本事業の調査・研究を基盤としたネットワーク形成を目指しています。

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研究成果報告

研究成果報告書

2013年度に採択された研究の成果報告です。

※研究代表者の肩書及び研究協力部署名は採択当時のもの

指定課題
京都の伝統、文化や観光など京都ならではの魅力に生物多様性保全が果たす役割と今後必要とされる方策

研究テーマ 市民生活における自然環境共生の知見と身近な生物相の実態評価
研究代表者 京都大学大学院地球環境学堂 教授 柴田 昌三 氏
研究概要 市民生活の中で育まれた自然環境共生の知見や身近な生物相の実態を、白川水系における世帯アンケートや白川子ども祭りなどへの現地調査、野生動物の動向に関する寺社へのアンケートや森林植生被害(主にシカによる)の現地調査、町屋の庭の調査などを通して提示。これを踏まえて市民生活の中に根付く自然環境共生の取組が京都らしいまちの魅力の創出につながるよう、行政の担当部署間、そして市民との連携による支援の枠組みづくりを提案した。
研究協力 京都市環境政策局環境企画部環境管理課
研究報告  研究成果報告書  

 

指定課題
ソーシャル・ビジネスを成功させる条件と必要とされる方策~中小企業支援の視点から~

研究テーマ 学生参加型ビジネスコンペを利用したソーシャル・ビジネスの育成・普及にかかわる実証研究 
研究代表者 京都産業大学経営学部 准教授 大室 悦賀 氏
研究概要 ソーシャル・プロダクトを製造・販売する企業の協力の下、約100日間かけて学生がその開発や普及に関する提案を行うコンペを実施し、参加前後での学生自身の認識や行動の変化を調査。その結果から、自らソーシャル・ビジネスに関わることが社会指向型消費者の育成につながる可能性を示し、より若い層(高校生など)に対する社会指向型消費者教育の充実や起業しやすい環境づくりを提案した。
研究協力 京都市産業観光局商工部商業振興課
研究報告 研究成果報告書  

 

自由課題

研究テーマ 幹線道路に隣接する細街路の都市計画上の課題
~『歴史的細街路』の維持保全に向けて~
研究代表者 京都大学大学院工学研究科 研究員 森重 幸子 氏
研究概要 いわゆる「田の字地区」の細街路の状況の調査を通じてその特徴と課題を把握。細街路に面する高層建築物に対する都市計画規制や、建築基準法上は「非道路」となっている袋路の取扱いの明確化と緊急避難口設置への誘導、細街路と高層建築物の関係性を調整するためのルールづくりなどの対策を提案した。
研究協力 京都市都市計画局都市企画部都市づくり推進課
京都市都市計画局建築指導部建築指導課
京都市都市計画局都市企画部都市計画課
研究報告 研究成果報告書  

 自由課題

研究テーマ  着物関連市場における新たなセグメントとその特性の分析
研究代表者 立命館大学経営学部准教授 吉田 満梨 氏
研究概要 和装関連事業者等に対する着物の魅力に関するインタビュー調査や、定期的に着物を着用する人に対するアンケート調査を通じて、「着物ばなれ」の問題構造を整理し、消費者の知識を向上させるための支援策や、着物の日常的な着用機会の普及などについて提案した。
研究協力 京都市産業観光局商工部伝統産業課
研究報告 研究成果報告書  

成果報告会・交流会

2013年度の調査・研究成果を発信し、広く共有するための成果報告会を開催するとともに、本事業における調査研究を基盤とした広範なネットワーク形成を図るため、若手研究者や市民、京都市職員等との交流を図る交流会を下記のとおり開催しました。

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日 時
2014年3月19日(水)18:00~21:00
場 所
キャンパスプラザ京都 4階第4講義室(成果報告会)、2階ホール(交流会)
内 容
「未来の京都創造研究事業」 成果報告会・交流会 チラシ 【詳細はこちらから】

研究だより

調査・研究の進捗状況等を紹介しています。

未来の京都創造研究事業 研究だより 第1号 【詳細はこちらから】
未来の京都創造研究事業 研究だより 第2号 【詳細はこちらから】
未来の京都創造研究事業 研究だより 第3号 【詳細はこちらから】
未来の京都創造研究事業 研究だより 第4号 【詳細はこちらから】
未来の京都創造研究事業 研究だより 第5号 【詳細はこちらから】
未来の京都創造研究事業 研究だより 第6号 【詳細はこちらから】

事業内容について

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