2020年度

事業概要

教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より加盟校と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。

2019年度より、所属する大学の枠を越えて、FDに関する工夫や悩みなどを共有し、FDに関する様々なテーマについて大学の教職員が交流する場として、新たに「京都FD交流会」を立ち上げました。

2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全3回オンラインにて開催いたします。

開催概要

対 象
大学・短期大学の教員・職員(Zoomが利用可能な方に限ります)
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません
※加盟校、非加盟校に関わらずご参加いただけます
参加費
無料
主 催
公益財団法人大学コンソーシアム京都
第1回
オンライン授業 ~現状と課題の整理~新型コロナウイルス感染症の発生により、多くの大学でオンライン授業の実施を余儀なくされました。全学的なオンライン授業実施の経験がなく、十分な準備期間もないまま、春学期の授業がはじまったのではないでしょうか。
本交流会ではアフターコロナの時代に備え、第4回は各校で実施された/されているオンライン授業の情報を参加者間で交換・共有し、第5回では一歩進み、「反転授業」を一例にICTを活用した新たな授業デザインを考える場としたいと考えています。
日 程 2020年8月1日(土) 13:30~16:30
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 30名程度
コーディネーター・
ファシリテーター
松本 真治 氏(佛教大学 文学部 教授)
松園 洋二 氏(平安女学院大学 子ども教育学部 教授)
構 成
①アイスブレイク
②話題提供-1 佛教大学 教育推進部長 吉川 奈見 氏
話題提供-2 京都産業大学 経営学部 事務長 棚原 由香利 氏
話題提供-3 平安女学院大学 子ども教育学部 教授 松園 洋二 氏
③グループディスカッション
Topic1 オンライン授業で何ができるのか
Topic2 オンライン授業のサポート体制
Topic3 オンライン授業にまつわる良い点、悪い点
④全体でのフィードバック
第2回
深い理解を促す反転授業 ~ICTを活用した授業を考える~
日 程 2020年9月19日(土) 13:30~16:30
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 30名程度
講 師 田口 真奈 氏京都大学高等教育研究開発推進センター・准教授。博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程を修了、京都大学高等教育教授システム開発センター研修員、メディア教育開発センター助教授、ハーバード大学デレック・ボク教授学習センター客員研究員をへて、2008年から現職。教育学研究科連携教育学講座(高等教育学コース)の准教授を兼任。
専門は教育工学。大学教育実践を、ICTを活用することでもっと効果的、かつ面白くできないかと考えている。アクションリサーチを通じて、教育実践をシステムとして捉え、モデル化することを目指して研究している。京都大学のICTを活用した教育を推進するためのポータルサイト『CONNECT』の開発・運用を担当。3月26日には、CONNECT内にTeachingOnline@京大というオンライン授業支援サイトを立ち上げ、日々更新中。
澁川 幸加 氏京都大学大学院教育学研究科博士課程2年生。日本学術振興会 特別研究員(DC2)。筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒業,京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。修士(教育)。専門は教育工学と大学教育。研究テーマは反転授業や授業外学習。2018年 International Symposium on Educational Technology “Best Paper Award” 受賞。
構 成
①アイスブレイク
②講義「反転授業実施のための授業デザイン
  -なぜ,何のための反転授業なのか―」
③ワークショップ
個人ワーク
少人数のグループでディスカッション
④全体でのフィードバック
第3回
「教学IR」
第6回の交流会では、IR(インスティテューショナル・リサーチ)の中でも、教学マネジメントの基礎となる「教学IR」の取り組みをテーマとし、開催いたします。
交流会の前半では、龍谷大学教学企画部で行われている教学IRの取組事例、情報集約・分析方法等をご紹介します。
後半のグループワークでは、参加者間で「自大学のIRに関する取組事例」を共有いただき、課題等について情報交換し、大学間の垣根を超えて交流していただきます。
日 程 2020年12月19日(土) 13:30~15:30
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 グループワーク参加者 25名程度
事例報告のみの参加者 25名程度
講 師 藤田 和弘 氏 (龍谷大学 先端理工学部 教授)
構 成
13:30~13:40
開会・アイスブレイク「教学IRの実施で困っていること」
13:40~14:30
事例報告「龍谷大学 教学企画部での取組」・ 質疑応答
事例報告の聴講のみの参加も可能です!
14:30~14:40
休憩
14:40~15:10
グループワーク
以下どちらのグループへの参加を希望されるか、申込の際にご入力ください!
 ・IR担当者(教員・事務職員)で交流・情報共有をするグループ
 ・IR初心者で交流・講師への質問をするグループ
15:10~15:30
全体共有
15:30
閉会・アンケート回答

実施報告

 2020年度の京都FD交流会は計3回開催し、第1回から第3回で合計95名(延べ)の方々にご参加いただきました。
 また、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、全ての回をオンライン開催(Zoomミーティング)としました。
 第1回は、『オンライン授業~現状と課題の整理~』と題し、佛教大学、京都産業大学、平安女学院大学の3大学から話題提供していただきました。
 話題提供後に行われたグループワークでは、「オンライン授業で何ができるのか」「オンライン授業のサポート体制」「オンライン授業にまつわる良い点、悪い点」の3つのトピックをもとに行い、グループごとに議論した内容を、オンラインホワイトボードツール「Whiteboard Fox」を用いて、情報共有をしました。
 第2回は、『深い理解を促す反転授業 ~ICTを活用した授業を考える~』をテーマに掲げ、学生に深い理解を促すような反転授業を実践する方法について、講師の田口 真奈 氏(京都大学高等教育研究開発推進センター・准教授)に、「反転授業実施のための授業デザイン-なぜ,何のための反転授業なのか―」と題してご講演いました。
 その後、「もとの授業(今、実践している授業)」を反転授業に「リデザイン」する個人ワークショップでは「Googleスプレッドシート」を活用し、参加者が作成した個人ワークをもとにグループワークを行い、参加者間で課題点等の共有を行っていただきました。
 第3回は、『教学IR』をテーマとし、開催しました。また、第3回は多くの方にご参加いただけるよう、事例報告の聴講のみの参加と、グループワークへの参加を希望される方を分けて申込受付を行いました。
 交流会の前半は、龍谷大学の教学IRの取組事例、情報集約・分析方法等について、藤田 和弘 氏(龍谷大学先端理工学部 教授)にご報告いただきました。
 後半は、IR業務担当者グループと初心者向けグループの2つのグループに分かれ、情報交換の場を行っていただきました。
 参加者アンケートの満足度を問う設問では、いずれの回においても「満足」「やや満足」の合計が90%を超える高い評価を得ることができました。
 次年度以降も参加者より寄せられたご意見等を踏まえ、さらに充実した交流会を目指し、企画検討を行っていきます。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※営業時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

事業内容について

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