2021年度

 

事業概要

教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より加盟校と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。

2019年度より、所属する大学の枠を越えて、FDに関する工夫や悩みなどを共有し、FDに関する様々なテーマについて大学の教職員が交流する場として、新たに「京都FD交流会」を立ち上げました。

2021年度の京都FD交流会は「ポストコロナに向けた授業のありかた」を統一テーマに、全3回実施いたします。

開催概要

対 象
大学・短期大学の教員・職員
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません
※加盟校、非加盟校に関わらずご参加いただけます
参加費
無料
主 催
公益財団法人大学コンソーシアム京都

ポストコロナに向けた授業のありかた ~第1回「ハイブリッド授業(?)」~
2020年度はコロナ禍で、多くの大学・短期大学でオンライン授業が実施されました。

今後のポストコロナの時代においても、オンラインツールを活用した授業が引き続き求められることが想定されます。
そこで、第1回では「ハイブリッド授業(?)」をテーマに、対面授業とオンライン授業の併用について考えます。
4つの大学から、現在実施されているオンライン授業について報告いただき、その後、報告者・参加者間で、ポストコロナで求められるであろう、ハイブリッド授業の実施方法、メリットやデメリット、今後の授業設計の構想などを情報共有・意見交換していきます。

他大学の教職員とともに、大学の枠を越えて「ポストコロナにむけた授業のありかた」を考えてみませんか。
「研修会」ではなく、「交流会」ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

日 程 2021年8月7日(土) 13:00~16:00
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 30名程度
コーディネーター 松本 真治 氏
(佛教大学 文学部長・教授/大学コンソーシアム京都 FD企画研究委員会委員長)
構 成 事例報告
①佛教大学のオンライン授業報告者:松本 真治 氏
(佛教大学 文学部長 教授/大学コンソーシアム京都FD企画研究委員会 委員長)
② 立命館大学のオンライン授業報告者:仲田 晋 氏
(立命館大学 教学部副部長/教育・学修支援センター長/情報理工学部 教授)
③京都ノートルダム女子大学のオンライン授業報告者:小林 忍 氏
(京都ノートルダム女子大学 教育支援部長/ND教育センター事務室長)
④京都橘大学のオンライン授業報告者:西野 毅朗 氏
(京都橘大学 教育開発・学習支援室/経営学部 専任講師)

グループワーク・休憩
グループに分かれ、報告者への質問・意見をとりまとめます。

報告者への質問・意見交換 全体共有・まとめ 閉会・アンケート回答

ポストコロナに向けた授業のありかた ~第2回「これからのフィールドワーク」~
新型コロナウイルスの感染拡大により、フィールドワークは即時的な影響を受け、実施方法や基準の見直しを迫られたのではないでしょうか。

コロナ禍でのフィールドワークを前提とした授業の変化と、今後の構想を、2つの大学から話題提供いただき、その後、報告者と参加者で、正課における「これからのフィールドワーク」を考えていきます。

大学の枠を超えて、他大学の教職員とともに、「これからのフィールドワーク」のあり方を考えてみませんか。

「研修会」ではなく、「交流会」ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

日 程 2022年1月22日(土)13:00~16:00
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 30名程度
構 成 事例報告 1.「地域と協働したフィールドワークの進め方」
大原 ゆい 氏(大谷大学 社会学部 コミュニティデザイン学科 講師)

2.「学際学部におけるフィールドワークのやり方」
永野 聡 氏(立命館大学 産業社会学部 准教授)

グループワーク・休憩グループに分かれ、報告者への質問・意見をとりまとめます。

報告者への質問・意見交換 全体共有・まとめ 閉会・アンケート回答

報告者 大原 ゆい 氏(大谷大学 社会学部 コミュニティデザイン学科 講師)
■具体的なフィールドワーク内容
・福祉施設と協働した居場所づくり(子ども食堂、高齢者サロン)
■フィールドワークの頻度・日数
・1〜2回/月
・長期休暇を利用し1泊2日程度

永野 聡 氏(立命館大学 産業社会学部 准教授)
■具体的なフィールドワーク先一覧
・宮城県名取市(震災復興エリアマネジメント研究)
・三重県志摩市(ジェロントロジー研究、ウェルネスツーリズム研究)
・福井県永平寺町(シェアリングエコノミー研究)
・新潟県十日町市(現代アートを活用した地域活性化研究)
■フィールドワークの頻度・日数
・1〜2回/月(コロナ前)、3〜4回/年(コロナ禍)
・授業期間中:週末の1泊2日/長期休暇中:2泊3日

ポストコロナに向けた授業のありかた ~第3回「気をつけよう!オンライン授業での著作権」~
コロナ禍により、オンライン授業の実施が広がり、教材等著作物の利用における適切な著作権処理とはどのようなものなのか、多くの教職員の方が疑問に感じているのではないでしょうか。
本交流会では、著作権、特にオンライン授業での留意点について、弁護士の柿元淳氏にご講演いただき、その後参加者間で、各大学での著作権取り扱い状況等を共有するとともに、教育機関での適切な著作物の利用について意見交換する場を目指します。
「研修会」ではなく、「交流会」ですので、日頃の疑問を自由にお話しする機会として、ぜひお気軽にご参加ください。
日 程 2022年3月12日(土)13:00~16:00
会 場 オンライン(Zoomミーティング)
定 員 30名程度
コーディネーター 森 篤嗣 氏
(京都外国語大学 外国語学部 日本語学科 教授/大学コンソーシアム京都 FD企画研究委員会副委員長)
構 成 講義
「オンライン授業における著作物利用の留意点」
講師:柿元 淳 氏(LM総合法律事務所 弁護士)
従来、教育の多くの場面において著作物が利用されてきましたが、対面での授業とオンライン授業とでは適用される著作権上のルールが異なることから、本講演においては、著作権の基本的な知識について概観しつつ、教育現場における著作権の権利制限、及びオンライン授業における著作物の利用(授業目的公衆送信補償金制度)について、ご紹介します。
グループワークグループに分かれ、報告者への質問・意見をとりまとめます。
質疑応答・全体討論
まとめ
閉会・アンケート回答

実施報告

 2021年度の京都FD交流会は計3回をオンライン(Zoomミーティング)で開催し、全国より計62名(延べ)の方々にご参加いただきました。
 第1回は、「ハイブリッド授業(?)」をテーマとし、コロナ禍の今、そしてポストコロナを見据え、対面授業とオンライン授業の併用について考える機会としました。
 松本 真治氏(佛教大学 文学部教授)からの趣旨説明と、佛教大学で現在実施されているオンライン授業について報告された後、3大学(仲田 晋氏(立命館大学)、小林 忍氏(京都ノートルダム女子大学)、西野 毅朗氏(京都橘大学))から事例報告をしていただきました。
 事例報告後、参加者はグループに分かれ、ポストコロナで求められるであろう、ハイブリッド授業の実施方法、メリットやデメリット、今後の課題や学生の声などの情報共有・意見交換を行いました。
 第2回は、「これからのフィールドワーク」をテーマとし、コロナ禍で即時的な影響を受けたフィールドワークを前提とした授業の変化と今後の構想について考える機会としました。
 大原 ゆい氏(大谷大学 社会学部講師)が趣旨説明と、大谷大学で現在実施されている地域と協働したフィールドワーク授業について事例報告があり、続いて、永野 聡氏(立命館大学)から立命館大学の学際学部におけるフィールドワークについて事例報告がありました。
 事例報告後、参加者はグループに分かれ、コロナ禍で行うフィールドワークの難しさや課題、また工夫していること等について大学を越えて情報共有・意見交換を行いました。
 第3回は、「気をつけよう!オンライン授業での著作権」をテーマに、森 篤嗣氏(京都外国語大学 外国語学部教授)をコーディネーターとして開催しました。
 コロナ禍により、オンライン授業の実施が広がり、教材等著作物の利用における適切な著作権処理とはどのようなものなのか、多くの教職員の方が疑問に感じている中、著作権、特にオンライン授業での留意点について、弁護士の柿元 淳氏にご講演いただき、参加者間で、各大学での著作権取り扱い状況等を共有するとともに、教育機関での適切な著作物の利用について意見交換する場を設けました。
 参加者からグループワークで出た様々な具体的な著作権に関する質問が出され、それに対して柿元氏から回答を頂く形で進められました。
 参加者アンケートの満足度を問う設問では、「満足」「やや満足」の平均が95%を超える高い満足度で、この企画の趣旨やテーマに対して関心が高かったことがうかがえます。
 次年度以降も参加者より寄せられたご意見等を踏まえ、さらに充実した交流会を目指し、企画検討を行っていきます。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※営業時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

事業内容について

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