2022年度

事業概要

大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、加盟校と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。

この「FD合同研修プログラム・テーマ別研修」は新任教員、FDの基礎的な事項を学び直したいと考える教員、FDに関心のある教員、FD関連部署に勤務する職員を対象とした、FDの基礎知識やシラバス作成、授業設計・実践、授業でのICTや著作権などのスキルや知識の獲得を目的とした少人数制の研修プログラムです。

2022年度は、オンライン、ハイブリッド形式で、全6回開催いたします。
※申込開始前のプログラムは、開催日程、実施内容が変更となる可能性があります。
※ただし、開催日に緊急事態宣言、またはまん延防止等重点措置が京都府に発出された場合、オンライン開催に変更いたします。

また、2022年度も期間を限定してオンデマンドでの配信も予定しています。
※オンデマンド映像は各回の申込者にのみ公開いたします。
※配信中のトラブル等により、録画映像が公開できない場合があります。予めご了承ください。

開催概要

2022年度は、以下の内容で実施いたします。

プログラム 開催日時 申込期間
1 FD基礎知識 8月30日(火)13:00~14:50 8月24日(水)17:00まで
2 授業でのICT活用を考える
ワークショップ
10月1日(土)13:30~15:30 8月26日(金)~9月24日(土)
3 著作権 11月19日(土)13:30~15:30 10月11日(火)~11月12日(土)
4 シラバス作成の基礎知識 12月9日(金)18:30~20:30 11月1日(火)~12月2日(金)
5 障害のある学生の修学支援に
関する基礎知識
2023年1月17日(火)18:30~20:30 12月9日(金)~2023年1月10日(火)
6 大学生の「学力低下」にどう
向き合うべきか
~一大学の実践例に学ぶ~
2023年1月31日(火)18:30~20:30 12月23日(金)~2023年1月24日(火)

各回共通

対 象:
大学・短期大学の教職員
※Zoomが利用可能な方に限ります
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません
※FDにご関心のある職員も対象としています(業務経験年数は問いません)
会 場:
キャンパスプラザ京都(ハイブリッド)またはオンライン ※いずれもZoomを使用
参加費:
大学コンソーシアム京都加盟校教職員:無料 左記以外の方:1,000円(税込・事前支払制
※参加費の支払期限は各回の詳細に記載の通りです。期限内に参加費のお支払いが確認できない場合、申込は無効となりますので、予めご了承ください。
期限内のお支払いが難しい場合は、請求書に記載の問合せ先までお早めにご連絡ください。
参加費のお支払い後にキャンセルされた場合、返金はいたしかねますので予めご了承ください。
定 員:
30名程度/回(先着順)
主 催:
公益財団法人 大学コンソーシアム京都

注意事項

  • オンラインで参加される方は、インターネットに安定して接続いただけるパソコン、タブレット端末等からご参加ください。
    ※ワークショップ型のプログラムについては、スマートフォンからのご参加はご遠慮ください。
  • ワークショップ型のプログラムは、ビデオ・マイクをオンにしてのご参加を推奨します。
  • 参加者による録画・録音はご遠慮ください。厳守をお願いいたします。

第1回 FD基礎知識

日程:
2022年8月30日(火)13:00~14:50
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
講義型(Zoomウェビナーを使用)
進行:
佐藤  誠 氏 (京都産業大学 法学部 教授)
講師:
佐藤  誠 氏 (京都産業大学 法学部 教授)
林  秀美   (大学コンソーシアム京都 副事務局長)

本研修は、主としてFD初心者向けのプログラムです。「FDに関心はあるけれど、何から始めたらいいのか分からない」という方を念頭に置いています。本プログラムでは、参加者はまず、大学コンソーシアム京都およびこれが提供するFD研修の機会について情報提供を受けます。次いで、FDをめぐる基本的な知識の確認をおこないます。本研修は、FDとは何か、なぜFDが必要とされるのか、FDは誰のためであるべきか、といった「FDの基礎知識」について確認する機会としたいと考えます。

第2回 授業でのICT活用を考えるワークショップ

日程:
2022年10月1日(土)13:30~15:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
講義、ワークショップ型(Zoomミーティングを使用)
進行:
伊藤 紀美江 氏(平安女学院大学 子ども教育学部 教授)
生駒 幸子 氏(龍谷大学短期大学部 こども教育学科 准教授)
講師:
神谷 祐介 氏 (龍谷大学 経済学部 准教授)

本研修では、オンライン授業の実践をふまえた対面授業でのICT活用の事例を共有し、検討します。2年間のオンライン授業での試行錯誤から得られたICT活用の方法について情報交換し、学び合う機会になればと思います。2021年度 龍谷ICT教育賞・学長賞を受賞された龍谷大学経済学部 神谷祐介先生をお招きし、対面授業におけるICT活用についてご講演いただきます。授業でのICT活用による学習者主体、学習者同士の対話から導かれる深い学びの実現について、共に考えてみませんか。

第3回 著作権

日程:
2022年11月19日(土)13:30~15:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
対面とオンラインのハイブリッド形式
進行:
森 篤嗣 氏(京都外国語大学 外国語学部 教授)
講師:
柿元 淳 氏(LM総合法律事務所・弁護士)

コロナ禍により、オンライン授業の実施が広がり、教材等著作物の利用における適切な著作権処理とはどのようなものなのか、多くの教職員の方が疑問に感じているのではないでしょうか。本研修では、著作権、特にオンライン授業での留意点について、弁護士の柿元淳氏にご講演いただき、その後参加者間で、各大学での著作権取り扱い状況等を共有するとともに、教育機関での適切な著作物の利用について基礎的かつ実践的な知識を得ることを目指します。

第4回 シラバス作成の基礎知識

日程:
2022年12月9日(金)18:30~20:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
ワークショップ型(Zoomミーティングを使用)
進行:
跡田 直澄 氏(京都先端科学大学 経済学部 特任教授)
戸次 顕彰 氏(大谷大学 文学部 講師)
講師:
中島 英博 氏(立命館大学 教育開発推進機構 教授)

近年、多くの大学でウェブシラバスの入力項目が増えると共に、さまざまな記載が求められるようになりました。本研修では、なぜそうした傾向があるかの背景を確認した上で、各項目でどのような記述をすればよいかを、参加者間で議論しながら検討します。「段取り八分」という言葉があるように、充実したシラバスを用意すると、経験年数にかかわらず、学生がよく学ぶ授業を行うことができます。本研修は、大学での教育経験の浅い方を主な対象としています。

【事前準備に関するご案内】
ご自身が担当する授業のシラバス1つと、その科目が開講されている
学位プログラムのディプロマ・ポリシーを画面共有する準備をお願いいたします。

第5回 障害のある学生の修学支援に関する基礎知識

日程:
2023年1月17日(火)18:30~20:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
講義型(Zoomウェビナーを使用)
講師:
村田 淳 氏(京都大学 学生総合支援機構 准教授)

現在、学生の多様化が進んでおり、各大学では様々な学生への修学支援等の必要性が求められています。特に障害のある学生への修学支援に関しては、2016年の障害者差別解消法の施行により、その必要性は強化されています。本法は2021年に改正法案が成立し、これまで国公立大学のみであった合理的配慮の提供が私立大学等においても法的義務になることとなりました(これまでは努力義務)。
本研修では、まず“障害”に関する基礎知識を学んでいただき、その上で、大学における障害学生支援の現状について概説いたします。また、近年増加傾向にある発達障害のある学生への修学支援について、支援の基礎知識と具体的な対策について考える機会とします。

第6回 大学生の「学力低下」にどう向き合うべきか
~一大学の実践例に学ぶ~

日程:
2023年1月31日(火)18:30~20:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
開催形式:
ワークショップ型(Zoomミーティングを使用)
進行:
髙尾 郁子 氏 (京都薬科大学 薬学教育系 助教)
林  千恵子 氏 (京都工芸繊維大学 基盤科学系 教授)
講師:
鮫島 輝美 氏 (関西医科大学 看護学部 教授)

大学生の学力低下に危機感をお持ちの先生方は少なくないと思います。近年の社会の変容とそれに伴う大学進学者の多様化もあいまって、今後は従来の教育方法が通用しなくなることも懸念されます。このワークショップでは、看護学科で、学習法を学ぶ勉強会の実施や「My プロジェクトシート」を用いた個別学習支援など様々な支援策を講じて、学習支援が必要な学生を国家試験合格へと導いてこられた講師から、これまでの取り組み事例を教えていただきます。低学力とただ決めつけるのではなく、「学力がない」とはどういうことなのかを改めて考える機会になることと思います。

実施報告

 今年度は、「FD 基礎知識」、「ICT を活用した授業」、「著作権」、「障がい学生支援」、「シラバス作成・成績評価」、「授業設計・授業実践」をテーマに、全 6 回をオンラインで開催し、全国より 198 名(延べ)の方々にご参加いただきました。
 参加者アンケートの参加満足度を問う設問では、全 6 回を平均で「満足」「やや満足」の回答が 93.1%と高い評価を得ることができました。
 高評価につながった要因として、FD の基本的な知識を伝える内容から始まり、具体的な事例を取りあげて考察いただく内容であったことなどが考えられます。
 自由記述では、「法的な面を中心に、SD・FD の定義や現代的な意義を基礎から学ぶことができました。」(第 1 回)、「ICT 活用の優れた事例を紹介していただき、感銘を受けました。全てを取り入れることは難しいですが、できる範囲で自分の授業改善にもつなげていきたいと思います。」(第 2 回)、「一度、網羅的に整理して理解したいと考えていましたが、なかなか時間的に余裕がなくできていませんでした。このような形でのセミナーでいろいろと把握することができ、非常に有意義でした。」(第 3 回)、「専任教員、非常勤講師、職員、様々な角度からシラバスのお話を聞くことができ、大変勉強になりました。」(第 4 回)、「障害のある学生、特に発達障害等を持っている学生に対して、他の学生と平等に対処するのでなく、公平になるように(学ぶ権利を保障する)ことの大切さを気づかされました。」(第 5 回)、「学生への組織ぐるみでの支援体制について学べたことと、他大学の方の困りごとや先生のご提案などを聞くことで、自分の手立ての引き出しが増えたように感じました。」(第 6 回)といった感想が寄せられるなど、教職員ともに、新たな学びや気づきを通して、今後、授業の改善に向けての参考としていただけた様子でした。
 次年度についても、引き続き参加者のニーズの高いテーマや時間帯を探り、特に加盟校からの参加者確保に向けた検討を進めていきます。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

事業内容について

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